英語会計

きのう飲み屋で働いていたとき
外人さんがきました。

外人さんはちょこちょことはきますが
私は英語がまったくしゃべれないので
なるべく対応しないように
控え目にしてほかのスタッフにまかせます。


それでもきのうは
運悪くながれで私がいろいろ対応してしまう
めぐりあわせになってしまいました。


いたしかたなしと


注文をうけたり
料理をはこんだり
しました。


お会計のときにも
私になりました。


それでも金額は表示されるので
それをみせれば余裕とおもっていました。


ところが外人さんは
カードをだしてきました。

それもただのカードではありません。


暗証番号をおしてもらう形式です。


私は一瞬なんと言ったらよいか
考えました。
それからすぐに

これしかない

と思い当たって


シークレットばんごう


と言ってカードを差し込んだ機械を
さしだしました。
すると外人さんは


ばんごう

ばんごう？


とおうむがえしです。
私も私で


ばんごう？


となんのことだと思って
口から言葉がでます。


んー


とちょっと考えて


あー

ナンバー

シークレットナンバー


と笑ってこたえました。
外人さんも笑っています。
私は笑いながら


つっこまれた？
外人さんにつっこまれた？


と心のなかでおもいました。


外人さんの笑い方はやはり
手振りをまじえて


ハッハッハッ


でした。