きんぎょきん

せんだって
昌美が金魚をどこからか入手してきました。

次の日になると
洗面所に水槽が発生していました。


金魚は2匹いましたが
1匹はあえなく即死しました。


私は
生の金魚は嫌いです。
すぐに死ぬのはよくないです。

でも
金魚デザインの小物などは
大好きでよく買います。


話しをもとにもどすと
残りの1匹が意外とねばるのです。


ある日
昌美が金魚の名前を
なににしようかと言ってきたので
私は即座に


きんぎょきん


と答えました。
昌美は嫌がりました。


えーやだー


と言いつつ私が


きんぎょきん
きんぎょきん


と唱えていたら
次の日に昌美が


きんぎょきん
きんぎょきん


と名前をよんでいました。
私はあんなに嫌がっていたのに
なんで「きんぎょきん」の名前がとおったのか
聞いてみたところ


その名前でよんでしまったからしようがない


とのことでした。


それでいいのか


私はおもいました。

そこで私は


きんぎょきんを漢字にすると


金魚菌


金魚に細菌の菌だから


と言ったら
これは猛反対でした。
昌美のなかでは


金魚金


だそうです。
それならばいたしかたなし
と私はとりあえず了承しましたが
しかし
私のイメージまでは侵せません。

金と菌は

イントネーションはいっしょです。


けれども私と昌美が漫画になったとき
フキダシに書かれる漢字は
あきらかに違うことになるだろうと
おもいました。