一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

華のん企画「三人姉妹」

2011-11-02 | 観劇記録
10月27日    14:00~  あうるすぽっと F列

恒例の華のん企画 山崎清介さんの演出。
チェーホフシリーズ。今年はあの「三人姉妹」
オーリガ・・伊沢磨紀
マーシャ・・佐藤あかり
イリーナ・・吉田妙子

この企画は、ともすればわかりにくいチェーホフをわかりやすく演出してくれるので、じぶんは好き。
こういう傾向は蜷川さんにもある。
観客を楽しませようという気持ちが嬉しい。
パンフレットは上品で素敵。


今回も、全員が舞台に出ずっぱりで、演技のない時は背中を向けて待っているという手法で、無駄な暗転がなく良かった。
こういう演出の巧みさは、山崎さんならではだと思う。

出演者は、皆さん達者な方なので、安心して観劇できた。
おなじみの伊沢さんは真面目で姉妹思いの長女。
それに次女佐藤あかりさんと三女吉田妙子さんが絡んで、結束堅い姉妹を演じていた。
三人で抱き合って嘆くところが印象的。

女性陣が「悩んでいます」という態度の割には元気で前向きな印象なのに対して、男性陣は情けない、弱い、あきらめが早いという人たちばかり。
その中でも、若松力さんのちょっとコミカルな存在が良かった。(最後は哀しい役だけど)
そして、三人姉妹に挟まれた唯一の男兄弟(こんな存在があるなんて知らなかった)役の佐藤誓さんのだめっぷりも良かった。

このお芝居というのは、ロシアの貴族階級の退廃した考え方や生き方を教えてくれるお芝居である。
働くということを、やたら強調して頑張っているという気持ちを表すのが貴族の精一杯の誠実さなのだろうと思う。
そして、女性が実は大いにしたたかなのだ・・という事実も。チェーホフの話は、女性がたくましく生きていくだろう・・と予感させる作品が多いような気がする。
それに引き替え、男性は・・・・

来年は「桜の園」希望と思っていたら昨年やった「チェーホフ短篇集その2」の再演らしい。
それはパス。
じゃあ再来年・・・・ぜひお願いします。

シェークスピアは「ヘンリー6世」三部と「リチャード3世」
これは、今まで観たお芝居とどう趣向を変えてくるかが楽しみだ。


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