MOTOKOTO

2023.7月、クライミング中に半月板断裂。久しぶりの投稿からは、手術とその後の経過を書き連ねようと思います。

いのちのかたち

2016-12-01 16:21:46 | 日記
今日は久しぶりにドキュメンタリー映画を観てきました。

「いのちのかたち」



東北大震災で倒れ津波に流されたクロマツに出会った、画家 絵本作家の いせひでこさん を追ったドキュメンタリー映画です。

いせさん、阪神淡路大震災の時、神戸に駆けつけたときは、あまりにもぐちゃぐちゃの街を見て、画家として絵を描くことができなかったそうです。

そして、東日本大震災の時は、津波で流された倒木のクロマツに出会い、クロマツに呼び止められて、描いてほしいと言ってる気がしたそうです。

そこからこの映画は始まります。

監督はドキュメンタリー映像作家の伊勢真一さん。
伊勢真一さんは、ひでこさんもまた、クロマツと自分との出逢いの物語を記録にとどめてほしい、撮ってほしい、と言ってるのだと思ったそうです。

木のいのち、人のいのち、そしてそれぞれのいのちのかたち…色々な思いが込み上げてきて、美しい映像と美しいチェロの音色(いせさんご自身の演奏もあります)と重なり、何度も涙が溢れてきました。

ドキュメンタリーといっても、社会派のいかにもというのではなく、とても静かで詩のような美しい映画です。

間に出てくる美しい映像には、穂高岳山荘の山岳カメラマンである友人、宮田八郎氏(ハチプロダクション)の映像もあります。
夏に穂高を訪れた時に、彼からこの映画の話を聞きました。


いせひでこさん、私が気に入って娘に贈った絵本 「ルリユールおじさん」の絵本作家さんでもありました。



この絵本の表紙は、樹齢400年のアカシアが描かれていて、いせさんが今まで描いた絵の中で一番好きかもしれないという絵です。

山や森の中を歩き、樹木に興味を持ち始めた私にとって、観ることができて本当によかった映画だなと思います。

東京では明日まで。そして、横浜でまた上映されます。
関西では十三のシアターセブンにて、9日まで上映予定です。⬇︎

http://isefilm-movie.jimdo.com/2016%E5%B9%B4-%E6%9C%80%E6%96%B0%E4%BD%9C-%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%81%A1/



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