先日、商工会議所青年部の例会で人口減少と少子高齢化の現実について
お話させていただく機会をいただいた。
さて、青年部の方々の多くは30代から40代、
私が青年部に入れていただいていたなら、ちょうど卒業年度という世代。
しかし、よく2050年には加西市は29000人くらいになってしまう話はきくが、
それではピンと来ない。
人口の数字が50000人だろうが、10000人だろうが意味はない。
実際にそうなったとき、(すでに現実になりつつあるが)私たちの生活や
家庭、ビジネスがどうなってしまうかを、現実のものとして具体的にイメージ
できるかどうかにかかっている。
その危機感をどうしても感じてもらいたかった。
最悪のシナリオは、周辺地域の自然は興廃し、田畑は荒れ、
手の行き届かない里山は危険な状態に。
昔から住む動植物の固有種は存亡の危機にさらされる。
高齢者が(私たちのことだが)地域では生活難民として点在してしまい
社会インフラの維持費が市財政を圧迫する。
結果、行政も公共料金や市税を上げざるをえない。
商業者はマーケットを失い閉店し、結果待ちの魅力が減退し人口減少に
拍車をかける。製造業者は、そうした市の財政のしわ寄せと、市内で
確保できない従業員の確保に経費がかかる。そんな企業に移転話が
近隣市から良い条件で舞い込む。。。。。。
作り話だが、今のままなら十分あり得る話。
危機感がなければ、本気でなんとかしようという気に人はなったりしない。
日本の人口が減っているから、近隣市と一緒に手をつないで人口が減っているわけではない。
現実には加西市の一人負け状態、「選ばれていない」現実をまず確認しなければ次に進めない。
仕事でも同じ、昔売れていた商品が売れなくなった、また営業マンが頑張れと、かけ声だけかける経営者・会社に未来はない。
現実に売れていないという認識をもたねば。その認識にたって次の一手を考えるはず。
▲当日のメモ書きをしたパワーポイント資料。
①20年前と比較すると加西市の人口は▲7.3%だが、近隣他市は5~9%程度増えている。
②出生率が25年前と比べると約40%程度下落している。これは県内ワースト3
③若い人世代の歩留まり率が低い、平均寿命を超えた人口が多い→ これからが急速に人口が減る。
④引っ越していく人と引っ越してくる人の差(社会増減率)が県内ワースト3
⑤人口減少の影響をもろに受ける商業者はH9からH19では▲235社 雇用は▲900
⑥何町かの人口を推計してみたが、A町では現在約140人が30年後25人程度
高齢化率は87% 16~65歳の人口は3人 これで20町以上あらる水田を維持できるはずがない。
最後の人口推計は、私独自のものなので確度は低いが、あり得ない話だろうか?
本来であれば、各町の区長さんを中心に全ての家庭の状況をしらべれば
あの家には、誰もいない。あの息子は帰ってこないだろう。などともっと具体的に分かるはず。
もちろん、悲観的な話ばかりではない。
加西にも、その気になれば付加価値を高めていけるところもチャンスもある。
30年後の私たちは、生きていれば70歳から80歳あたり。
子供は40代くらいで孫がいるかもしれない。
加西に住みなさい。田んぼも土地もあるし、墓もあるし、仕事の跡をつげ。
それが、子供達の幸せか?
・・・・こんな思いをしないためにも、「加西」の商品価値を高めなければ。
青年部の例会では、本当に熱い議論が各テーブルで行われた。
それは、普段の生活や仕事、経営の現場で日々実感している言葉。
同世代ながら、本当の頼もしい方々だった。
高い問題意識と具体的に解決をしようとする姿勢。
これからの活動に大いに期待したい。
戦後、すでに70年になろうとしている今、次の時代を創っていく「責任」を負わなければならない世代。
そして良いこと、悪いことをひっくるめて、いつの世も親の世代を超えて行かねばならない。
その「自覚」がこれから問われることになる。
取り戻せ!ふるさと加西の未来
実現する県政へ!
井上ちあき
お話させていただく機会をいただいた。
さて、青年部の方々の多くは30代から40代、
私が青年部に入れていただいていたなら、ちょうど卒業年度という世代。
しかし、よく2050年には加西市は29000人くらいになってしまう話はきくが、
それではピンと来ない。
人口の数字が50000人だろうが、10000人だろうが意味はない。
実際にそうなったとき、(すでに現実になりつつあるが)私たちの生活や
家庭、ビジネスがどうなってしまうかを、現実のものとして具体的にイメージ
できるかどうかにかかっている。
その危機感をどうしても感じてもらいたかった。
最悪のシナリオは、周辺地域の自然は興廃し、田畑は荒れ、
手の行き届かない里山は危険な状態に。
昔から住む動植物の固有種は存亡の危機にさらされる。
高齢者が(私たちのことだが)地域では生活難民として点在してしまい
社会インフラの維持費が市財政を圧迫する。
結果、行政も公共料金や市税を上げざるをえない。
商業者はマーケットを失い閉店し、結果待ちの魅力が減退し人口減少に
拍車をかける。製造業者は、そうした市の財政のしわ寄せと、市内で
確保できない従業員の確保に経費がかかる。そんな企業に移転話が
近隣市から良い条件で舞い込む。。。。。。
作り話だが、今のままなら十分あり得る話。
危機感がなければ、本気でなんとかしようという気に人はなったりしない。
日本の人口が減っているから、近隣市と一緒に手をつないで人口が減っているわけではない。
現実には加西市の一人負け状態、「選ばれていない」現実をまず確認しなければ次に進めない。
仕事でも同じ、昔売れていた商品が売れなくなった、また営業マンが頑張れと、かけ声だけかける経営者・会社に未来はない。
現実に売れていないという認識をもたねば。その認識にたって次の一手を考えるはず。
▲当日のメモ書きをしたパワーポイント資料。
①20年前と比較すると加西市の人口は▲7.3%だが、近隣他市は5~9%程度増えている。
②出生率が25年前と比べると約40%程度下落している。これは県内ワースト3
③若い人世代の歩留まり率が低い、平均寿命を超えた人口が多い→ これからが急速に人口が減る。
④引っ越していく人と引っ越してくる人の差(社会増減率)が県内ワースト3
⑤人口減少の影響をもろに受ける商業者はH9からH19では▲235社 雇用は▲900
⑥何町かの人口を推計してみたが、A町では現在約140人が30年後25人程度
高齢化率は87% 16~65歳の人口は3人 これで20町以上あらる水田を維持できるはずがない。
最後の人口推計は、私独自のものなので確度は低いが、あり得ない話だろうか?
本来であれば、各町の区長さんを中心に全ての家庭の状況をしらべれば
あの家には、誰もいない。あの息子は帰ってこないだろう。などともっと具体的に分かるはず。
もちろん、悲観的な話ばかりではない。
加西にも、その気になれば付加価値を高めていけるところもチャンスもある。
30年後の私たちは、生きていれば70歳から80歳あたり。
子供は40代くらいで孫がいるかもしれない。
加西に住みなさい。田んぼも土地もあるし、墓もあるし、仕事の跡をつげ。
それが、子供達の幸せか?
・・・・こんな思いをしないためにも、「加西」の商品価値を高めなければ。
青年部の例会では、本当に熱い議論が各テーブルで行われた。
それは、普段の生活や仕事、経営の現場で日々実感している言葉。
同世代ながら、本当の頼もしい方々だった。
高い問題意識と具体的に解決をしようとする姿勢。
これからの活動に大いに期待したい。
戦後、すでに70年になろうとしている今、次の時代を創っていく「責任」を負わなければならない世代。
そして良いこと、悪いことをひっくるめて、いつの世も親の世代を超えて行かねばならない。
その「自覚」がこれから問われることになる。
取り戻せ!ふるさと加西の未来
実現する県政へ!
井上ちあき