決して、市政批判をしたいわけではないが、先日のタウンミーティング。
残念ながら「取り繕った」と言わざるを得ない。
しかし、行政側は自覚しているかどうかは、分からない。(問題はここなんだよな)
何億の話をしても実感がわかないので、簡単に言い換えれば、次のようなことだろうか?
実際の財政見通しは、前回のブログでアップしてますから、ご覧ください。
例えば、平成26年(2年後ですね)をみてみると・・・
それを2000万分の1にしてみると・・・・
みなさん、ある家庭(加西家)の奥さんになったつもりになってください。
ながらく、加西家は家のローンに苦しんでいて、
やっと2年くらい前から、ローンの返済額が減ってきました。
旦那さんは、すこし余裕がでてきたから、ここで
旦那さんは、家の修繕もしたいし、傷んだ家具や電化製品、
ボロボロの車も買い換えたいと考えます。
実際近所と比べても、見劣りしてきています。
子供たちも、買って欲しいとせがみます。
このまま放っておけば、手をつけられない傷みになってしまう。
と考えた旦那さん。
いざ、加西家リフレッシュ計画を家族会議で発表です。
【まず、収入】
旦那さんは、一年の家計の収入を
625万円あるといいはりますが、
実は、自分の稼ぎは
318万円
旦那の実家から仕送りをもらっているのです。
その
仕送り額は252万円
その他に、利息や賃料なんだかの収入が
54万あって、
合計625万円
【そして支出】
旦那さんの小遣いや生活費
135万円
幼い子供のための保育料や同居の父母のための費用が
62万円
まだ残っているローンが
91万円
お手伝いさんを雇っているお金と、文具代や消耗品だいなどで
76万円
実はこの旦那さんちょっとした副業をやっていて、その副業が赤字なもんだから
家計から持ち出している、その額が
117万円
その他にもろもろ、諸費用が
142万円
そして、いよいよリフレッシュ予算です。その額
45万円。
実は、ローンに苦しんでいた6年前あたりは 15万~20万に
押さえてましたから、2~3倍の出費です。
【ここで収支差し引きすると】
年間で
43万円の赤字になってしまいます。
実は、リフレッシュ計画は3年前から実行にうつりつつあって、
毎年貯金を食いつぶしています。
今手元にある
貯金は、43万円
これでは、貯金すら無くなってしまいます。
こんな家計ではやっていけないと詰め寄る奥さんに
旦那さんは、何と言うか・・・
大丈夫!僕の小遣いも減らすし、とにかく生活費を15万減らそう。
あまった、パソコンをオークションで売って5万ほどうかせるから
とりあえず、
20万節約できるよ。
だから、貯金は19万残るからいいよね!
実は、旦那さん、こう言ってはみたものの・・・内心は・・・
①勤め先の景気もよくないので、318万円の稼ぎもどうなるか不安
②あれだけ仕送りしてくれていた実家も破産寸前で、どれだけ送ってくれるか?
最近は、ちゃんと埋め合わせするから、銀行から借りといてと
加西家の名前で借金をしている始末。
③父母の介護にまだまだお金が必要かもしれない・・・
④子供たちも出ていって、家計にお金をいれてくれないかもしれない。
⑤実は、来年には貯金が9万円になってしまう。
⑥これには入れてないけど、納屋も直さないとな・・・・
でも!大丈夫。
このまま上手くやっていけば、H32年(6年後)には
加西家も立派にリフレッシュできて、
貯金も80万まで貯まるはず!と強く主張します。
その理由は何か?
①ちゃんと会社から給料もらってくるよ
②副業もなんとかするよ
③小遣いは減らしたままでいいよ。生活費も我慢しよう。
④仕送りは少しへるかもしれないけど、大丈夫
⑤家族みんなで、節約がんばろうね。アイデア出してね。
リフレッシュ計画をやらないと、
子供達も、この家でていくって言ってるし、仕方ないのでしょうか?
茶化しているわけではありません。真剣です。
正確とはいわないまでも、こうしたダウンサイジングした数字でなければ
実感できないのではないでしょうか?
あたなが、加西家の奥さんならこのリフレッシュ計画にGOを出しますか?
私が、奥さんならこういいます。
もちろん、リフレッシュ計画はやりたい。
でもその前に、
ちゃんと会社は給料をちゃんとくれると、なぜ言えるの?景気わるいって聞いてるわよ。
実家の仕送りは、本当にこれだけくれるの?やばいんでしょ?
一度にあれこれリフレッシュしなくても、順番を考えたらどう?
根本的にやり方をかえたらどう?車はリースにするとか、お隣さんとシェアするとか。
持ってる畑を更地にして高く売るとか、はやりの太陽光発電をやって、電気を売るとか。
今の住んでいる家は直さずに引っ越して、土地を賃貸にだすとか。
休日には畑をやって、産物を売るとか、畑を町の人に貸すとか・・・
収入に確証が欲しい。
あれも、これもと赤字を重ねてまでやるのか?
生活費や小遣いを減らす「だけ」でなく、「やり方」を変える必要があるのでは?
また、子供達に借金を背負わせることにはならないか?
きちんと詰めた具体的な話をもらえないと、心配でしかたがない。
ちなみに、先日あるセミナーで実家の父(総務省の参事官)はなんと言っていたか。
実家(国)の財政がいかに厳しいか!
立て替えで借金をしていたのは、余分に出すつもりではなく、これからの仕送りの前渡し。。。
もっと、きっちり詰めた話をしていきましょう。
そうしてこそ、本当に家族揃って協力ができるというものです。
取り戻せ!ふるさと加西の未来
実現する県政へ!
井上ちあき
今回は、財政規模をダウンサイジングすることを主にしましたが、
最も重要な点は、これだけの投資をして、4年後にどんな加西市に
なっているのか?
加西市という商品が支持されない現状で、近隣市と同程度のことでは
何も解決しない。
では、他市よりも限られた財源をこれだけ使うならば、
どの投資でどれだけの効果を見込むのかを明確にしなければならない。
加西市をもり立てようという目標は同意できる
それぞれやろうとしている具体施策は、個々には悪ではない。
問題は、個々の施策をやると、目標が達成されるのかが全く見えないことなのです。