今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

いつの世も、世代を超えていかねばならない。

2012-01-24 | Weblog
先日、商工会議所青年部の例会で人口減少と少子高齢化の現実について

お話させていただく機会をいただいた。






さて、青年部の方々の多くは30代から40代、

私が青年部に入れていただいていたなら、ちょうど卒業年度という世代。

しかし、よく2050年には加西市は29000人くらいになってしまう話はきくが、

それではピンと来ない。

人口の数字が50000人だろうが、10000人だろうが意味はない。

実際にそうなったとき、(すでに現実になりつつあるが)私たちの生活や

家庭、ビジネスがどうなってしまうかを、現実のものとして具体的にイメージ

できるかどうかにかかっている。

その危機感をどうしても感じてもらいたかった。



最悪のシナリオは、周辺地域の自然は興廃し、田畑は荒れ、

手の行き届かない里山は危険な状態に。

昔から住む動植物の固有種は存亡の危機にさらされる。

高齢者が(私たちのことだが)地域では生活難民として点在してしまい

社会インフラの維持費が市財政を圧迫する。

結果、行政も公共料金や市税を上げざるをえない。

商業者はマーケットを失い閉店し、結果待ちの魅力が減退し人口減少に

拍車をかける。製造業者は、そうした市の財政のしわ寄せと、市内で

確保できない従業員の確保に経費がかかる。そんな企業に移転話が

近隣市から良い条件で舞い込む。。。。。。

作り話だが、今のままなら十分あり得る話。




危機感がなければ、本気でなんとかしようという気に人はなったりしない。

日本の人口が減っているから、近隣市と一緒に手をつないで人口が減っているわけではない。

現実には加西市の一人負け状態、「選ばれていない」現実をまず確認しなければ次に進めない。

仕事でも同じ、昔売れていた商品が売れなくなった、また営業マンが頑張れと、かけ声だけかける経営者・会社に未来はない。

現実に売れていないという認識をもたねば。その認識にたって次の一手を考えるはず。


▲当日のメモ書きをしたパワーポイント資料。


①20年前と比較すると加西市の人口は▲7.3%だが、近隣他市は5~9%程度増えている。

②出生率が25年前と比べると約40%程度下落している。これは県内ワースト3

③若い人世代の歩留まり率が低い、平均寿命を超えた人口が多い→ これからが急速に人口が減る。

④引っ越していく人と引っ越してくる人の差(社会増減率)が県内ワースト3

⑤人口減少の影響をもろに受ける商業者はH9からH19では▲235社 雇用は▲900

⑥何町かの人口を推計してみたが、A町では現在約140人が30年後25人程度
  高齢化率は87% 16~65歳の人口は3人 これで20町以上あらる水田を維持できるはずがない。

最後の人口推計は、私独自のものなので確度は低いが、あり得ない話だろうか?


本来であれば、各町の区長さんを中心に全ての家庭の状況をしらべれば

あの家には、誰もいない。あの息子は帰ってこないだろう。などともっと具体的に分かるはず。


もちろん、悲観的な話ばかりではない。

加西にも、その気になれば付加価値を高めていけるところもチャンスもある。


30年後の私たちは、生きていれば70歳から80歳あたり。

子供は40代くらいで孫がいるかもしれない。

加西に住みなさい。田んぼも土地もあるし、墓もあるし、仕事の跡をつげ。

それが、子供達の幸せか?

・・・・こんな思いをしないためにも、「加西」の商品価値を高めなければ。


青年部の例会では、本当に熱い議論が各テーブルで行われた。

それは、普段の生活や仕事、経営の現場で日々実感している言葉。

同世代ながら、本当の頼もしい方々だった。

高い問題意識と具体的に解決をしようとする姿勢。

これからの活動に大いに期待したい。


戦後、すでに70年になろうとしている今、次の時代を創っていく「責任」を負わなければならない世代。

そして良いこと、悪いことをひっくるめて、いつの世も親の世代を超えて行かねばならない。

その「自覚」がこれから問われることになる。





取り戻せ!ふるさと加西の未来

実現する県政へ!


井上ちあき