今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

大丈夫か?学校統合問題

2009-08-02 | 教育
昨年の秋以来、小学校の統廃合・幼保の民営化が加西市の

大きなテーマであったはず。

校区で行われた市民のつどいでも喧々諤々の議論があった。

その説明でも、市の財政が一つの根拠であったはず。

私の記憶では、市民からの質問・要望に市の財政シュミレーション

を明らかにしてほしいということではなかったか?!

当然の疑問だろう。市民の税金がどのように分配されるのか?

その結果として統廃合・民営化を進める必要があるのか、

それとも、ないのか?

市民に判断材料を提供すべきではないのか。

ということで、いつまでたっても公開される気配がないので

下のような資料を市に要求しました。

(議員に調査権はありませんが、議会にはありますから、

このように議員⇒議長⇒市と資料を要求する手続きを行い、

その回答も 市⇒ 議長 ⇒ 議員 と経由して公式回答を得ます)





そして、その回答が先日きました。結果がこの通りです。




財政シュミレーションは・・・「現時点ではない」

というのが公式見解ということです。

おいおい、あれだけ世間を騒がせておいて

統廃合や民営化をした時、しなかった時のシュミレーションが

いまだにできていないとはどういうことでしょう?


私は、頭ごなしに「反対」を唱えるのではなく、

本当に「子供達とって良い教育環境・内容・質を整えることができるか」

を最も優先する基準とし、その次に地域の自治への影響を判断する

必要があると考えていますが、判断するにも指標がないでは

話になりません。


教育委員会も行政も、うちうちの判断のみに固執することなく

情報の公開の重要性、それこそが市民との信頼関係を取り戻す

ために必要だと考えてもらいたい。


この件は今後もフォローしながら、ご報告します。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

請願に対する市の「お返事」

2009-04-02 | 教育
陳情や請願が議会で採択された場合には、市から経過や結果
についての報告があります。

*採択されたとおりにやらないといけないという縛りは
 ありません。

昨年の12月議会で採択された、日吉校区からだされた請願
に対して、3月17日付けで、市長名での報告が議会にあり
ましたのでご報告します。

以下は原文どおり・・・


請願第3号(平成20年12月22日採択)教育委員会関係
○「教育変革期への対応」案に反対することについて

 当市の幼保小中教育の一層の充実を図るため、教育委員会
事務局において平成20年5月に「教育変革期への対応」案を
まとめ、教育委員会事務局案として公表しました。
 本案の策定にあたっては、財政的理由による教育費予算の
減少及び急速に進行する少子化、次世代を担う教育の実現に
対応することをめざし、施設の耐震化の推進及びこれからの
地域づくりの視点も含めて考え合わせ、決定しました。
 今後も計画の確定に向けて市民との意見交換を行い、理解
を求めていきます。


・・・・・・以上が全文です。


私は、子供たちのために「本当により良い」のであれば
統廃合も選択肢のひとつだとは思っていますが、
現案に対する市の考え方、理解が、上記のようであれば、
市民の意見をいくら聞く機会をもったとしても、相互理解
を得るには、本当に、本当に【程遠い】といわねば
なりません。

まだまだ、これからです。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき



請願への考え

2009-03-28 | 教育
下記にほぼ議場で討論に参加した内容を掲載します。

請願1号・2号・3号について本来、趣旨採択をされるべき請願である
ことを主張します。現時点での請願については賛否を留保するために
討論を行います。

「教育変革期への対応」案について、様々な点について不十分かつ
納得しがたい点があることは請願を提出されている皆様と同じ気持ちです。

今回の本会議における一般質問でも教育長にご質問をしましたが、
残念ながらふるさと加西に育ち、羽ばたいていく子供たちにどんな
教育内容を目指しているのか?
その掲げる理想と実態の差、課題が何であるのか?
その課題にどのように取り組むのか?
だからこそ、子どもたちにどんな教育環境を提供すべきなのか?

こうした、統廃合を考える上で最も重要な視点に対する答え
をいただけないということは残念でなりません。
つまり、市民と子供たちの将来について議論をする前提にかけている
と考えます。

財政をまず第一にとらえて論じるならば、市の教育に対する視点は、
学校という設備であって、子どもたちではないのではないかと疑わ
ざるをえません。

我々、地域の大人が「子供達のために」の一点で手を結ばなければ
なりません。
本当にそうすることが、子どもたちの将来のためになるのか?
子どもたちの可能性をより広げるために必要なことは何かを
見ざだめなければなりません。

それが、明確になってこそ、現時点での財政、将来の財政予測、
そして少子化という「前提条件」の上に子供達のための最善策
を具体化させることができます。

財政再建が統廃合の目的であっては、断じてなりません!

統廃合できっとお金がうくだろうから、楽器を買おうとか
床を直そうとか、クーラーをつけようとかという安易な
発想にはくみできません。

このように考えるならば、現時点での不十分な議論の流れの中で
どの小学校を残す、残さないという判断を議会がすることで
固定化させてしまうことは、根本的な「子供達のための最善策は
何か?」を検討し、具体化していくことへの足かせをしてしまう
ことになると考えています。

<以下は市、教育委員会への今後の対応への要望を発言したもの>

すでに、本会議等でも何度も発言し、要望をしておりますが、
①教育委員会は、現時点での「教育変革期への対応案」と、その
 プレゼンテーションがいかに住民感情を逆なでするものであった
 のかを認識する必要がること
②教育論として、子供達のために今後の加西市の教育をどのように
 進化させていくのかを「教育ビジョン」として明確にする必要性
 を、統廃合の前提条件として認識する必要があること
③財政論として、本当に11校を維持できない理由を財政データ
 として、将来にわたって推計したデータを公表する必要があり
 ます。また地域と施設を共有する方法で維持費を削減した場合
 の財政推計、また、教育ビジョンを達成するために統廃合が
 どのように効果をもたらすのかを明確にする必要があります。
 これら等の情報の公開をせずして、対案を求めることは暴論と
 言わざるを得ないこと
④市は現に地域核として存在する小学校を廃止した後の、地域
 コミュニティーの維持、運営、そして過疎化を進行させない
 ための施策、地域振興策等に言及した提案を同時にすべきです。
 これらの提案を怠ったままで、これらの請願に見られる
 小学校への想いを「地域エゴ」と定義することは、小学校という
 重要な社会資本を誰のものであるかを顧みない、これも暴論
 と言わざるを得ない。

長くなりましたが、統廃合の目的は「子供達の将来のために」
であって、それを導きだすための「教育ビジョン」が必要で
あること。その上で統廃合の在り方を考える条件としての要素
が「市の財政」「少子化」であるという図式だと考えています。


次回は、前回の日吉校区からの請願に対する、市の返答は
どんな書面であったかご報告します。

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井上ちあき

学校統廃合のこれから。

2009-01-30 | 教育
昨日は教育委員会2日目 10:00~5:00すぎまででした。

私は厚生委員で、後ろの席で傍聴するしかありませんでしたが、

発言できずに、座っているのはつらいものです。

さて、そこで発表された、学校統廃合に関するスケジュール(案)

の教育委員会案は・・・・

*まだ確定したものではありませんのでご注意ください*

2/22(日)午後から市民会館において「市民のつどい」
          経過報告や今後の目途について

3月  現在行われている「未来の学校づくり検討委員会」の答申

4月  審議会の立ち上げ
       学校統合の件   幼保一元化・民営化の件

4月以降  教育委員会での審議(計画確定まで)

4~9月  行政内でのワーキンググループでの検討
         (教育委員会や財務、総務など合同で)
      ⇒ 教育委員会事務局案を修正し「加西市当初案」の策定

10月  タウンミーティング(各校区での当初案の説明)

11月  最終市民のつどい
     ワーキンググループでの検討
     審議会での検討・答申
     加西市計画案の確定
    
12月  各種審議会を経て「計画」確定


・・・・という段取りを検討しているということでした。

委員会議論においても、タウンミーティグで資料不十分・説明不十分を
指摘されていながら、10月になるのは問題ではないかとの意見がでて
いました。

まずは 2/22(予定)の市民の集いに多くの方のご参加を
お願いします。

また、実は議員個人には法令上は、調査権というものはないのですが、
議会として調査することができます。


こんな資料はないのか?
こんなことはどうなっているのか?
学校統廃合に関わらず、お問合せいただければ
できるだけ、この場で公表していきたいと思います。
お気軽にメールを下さい。

inoue-chiaki@mail.goo.ne.jp



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井上ちあき


11/28 北条地区の説明会

2008-12-07 | 教育
いよいよ最後になりました。
北条地区での説明会が健康福祉会館で開催されました。

まずは、内容は議論することになりますが、
こうした統廃合というタブー視されやすい
課題にとりくみ、11校区(10箇所)を説明してまわられた
取り組みに対して、教育委員会の事務局の皆さんには
本当にお疲れ様でした。
体力的に大変だったというだけでなく、意見交換を次の段階
に生かしていただきたいと願います。

さて、ここでの主な質疑は・・・

*パイロットスクールはいつから始めるのか
*専門家がそうして言うのであれば納得せざるを得ないが・・
*北条と富田を足すと600人くらいになるが、
  先生の負担が増えて目が行きとどかなくなるのでは?
*富田からの道のりでは、わっしょいの目が届かないのでは?
*統合後の人数で教室数が足りるのか?
*廃校施設はどうするのか?
   教育長 ⇒ 売却・転用など難しい問題
*北条鉄道と使った通学を考えてはどうか
*北条小の人数が増えて、東小を作った
  そのときにはすでに将来人口減になることはわかって
  いたのではないのか?
*子供の視点に立っていない
*企業誘致などの人口対策と平行してやるべき
*少人数学級が良い、という方向性になっていきているのではないのか
*まず耐震工事をさきにやってくれ
*パイロット校がなぜ必要なのか理解できない


ですぎたこととは思ったのですが、受け入れ校の「学校名」
「校歌」「校章」こうしたものに変更はあるのか?と
お尋ねしました。もちろん他の校区の説明会でも
事務局から吸収ではなく統合なので、こうしたことも当然
検討しなければならないこと。とコメントがあったとおりです。

こうしたことで粗をみつけようということではなく、出来上がる
ものと事前のイメージが違うことが良くないということです。

受入れ側とて、大きく変化があるということは想定する必要
があります。


いよいよ、明後日、火曜からは一般質問、そして総務委員会と
集中的にこの問題についても議論の対象となります。
是非ご注目ください。

この一ヶ月、教育委員会とともに全会場をまわりましたが、
総じて、頭から統廃合反対を唱えるつもりはありませんが、
説明を聞く側として「納得感」の薄いものであったといわざ
るを得ません。


それは①財政が厳しいから、統合したいという割には
    数字の情報提供が少ないこと。
    ⇒ この案にいたる検討段階で数字を検証しているのか
      疑問に思われてしまう。
      また、他の選択肢と比較検討した形跡が見えない。
   ②なにより、子供達にとってよいのかどうか、
     教育委員会の理念が全く見えない。
     ⇒ だからパイロット校にも全く具体性がない
   ③人口減対策としての宇仁への新設校としながら、
    他方、人口減少地域の学校を廃止する、また
    耐震済みの校舎を使わないなど矛盾する点が多い
    のがこの現行案
   ④それもこれも、市長部局の描く市の将来の姿が見えない
    ので、周辺地域においてはその将来に不安をいだいてしまう
   ⑤まずは、子供達にとっての教育・教育環境のために何を
    目指すのか?これと市の将来ビジョンとをあわせて
    共感することをめざさなければ、提案されたものは
    その場しのぎの矛盾をはらんだものとなり、
    議論は枝葉が中心となって、結局妥協点を見出すことが
    できないでしょう。

議会での議論については、またご報告します。

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井上ちあき

賀茂校区での説明会

2008-11-14 | 教育
昨夜は賀茂校区での説明会に参加してきました。

150人くらいのご参加でしたでしょうか。
今回は冒頭から副市長もご参加いただけました。

さて、熱の入った議論が7:30~10:30までみっちりでした。
他の校区からの視察もあったようで、この小学校というものの
統廃合への関心が市全体へ広がってきた感があります。

主な議論は次のようなことだったと思います。

*小学校がなくなる地域への、その後のアフターケアはどうなっているのか
*財政が厳しいので統合するというなら、スクールバスも有料化するのか
*市の予算の中で教育予算をあげる努力をしていないのか
*賀茂では既に幼保一元化ができている。パイロットスクールをいうなら
  まさに賀茂でやるべきではないのか
*統合が大前提の議論になっている。そのこと自体を議論する場ではないのか
*統合はやむをえないと思うが、タイムスなどの誌面で市民が知るよりも、事前に説明会をすべきではなかったか
*幼児園と小学校がはなれてしまうと、連携がとりにくいのでは
*これら民意を反映するつもりがあるのか
*中学校の統合は考えないのか
*施設の話も必要だが、教育の中身が大切。少人数学級を維持することを他市
  でも実行されている。統合によって投入するという資金をこうした費用に
   あてるべきではないのか?
*今行かせている環境よりも悪くなるなら、統合する意味がない
*もっと早く、若い世代が離れていかないような政策を打てなかったのか
*統合後は「下里小」ということになるのか
*平成25年ごろまたは以降の統合ということになれば、それまで耐震をしないで
  ほおっておくのか
*この事務局案というものは市の決定事項なのか
*資料に学校をおくことで人口増をみこむと記載があるが、となれば賀茂小が
  なくなるということは人口減を容認するといくことか
*財政が厳しいといいながら、なぜ耐震済みの日吉を使わないのか?
*賀茂はなぜ先進地というパイロットスクールの指定になれなかったのか
*特別な支援を必要とする子供たちに対して、民営化の幼児園では対応が
  不十分にならなのか

その他にも沢山の御意見がありました。

本来なら、教育委員会の回答も書くべきなのでしょうが、
十分に意図を汲めない回答も多くみられましたので書いていません。

事務局の統合を目指す意図についても理解できます。
だからこそ、「統合」の押し付けにならないよう
地域の意見を、一旦は腹に入れてみる気持ちが必要です。

また、回答についても不安・不満を払拭できるだけの
具体的な学校像、教育像、財政の数字、地域のその後のあり方
を示すことは市と教育委員会の責任です。

あまりに事務局案に対する具体的な対案を地域住民に要求することは
対話を硬化させる原因にもなると思います。


今日は、西在田校区です。
まだまだこれから。大事な子供達やこれからの地域にかかわることなので
がんばっていきましょう。


取り戻せ!加西の未来
井上ちあき



ご参加下さい これからの教育を考える市民の集い

2008-11-01 | 教育
すでにご存知のことと思いますが、教育委員会の主催で
これからの教育を考える市民の集い・・・が開催されます。

■平成20年11月1日(土)
 ◎1回目/9:30~11:30
 ◎2回目/15:00~17:00
 ◎3回目/19:00~21:00
■平成20年11月5日(水)
      19:00~21:00
※いずれも説明内容は同じです。

【会場】
加西市健康福祉会館 大会議室
※11月1日の3回目のみ研修室1・2


次代を担う子どもたちに「どんな教育や教育環境が必要となるのか」をテーマ
として開催されます・・・・要はするに小学校の統廃合問題が主たるテーマです

是非、現役PTAの保護者の方々はもちろん、未就学児をお持ちの保護者の
みなさん、おじいちゃん、おばあちゃんはじめ、できるだけ
たくさんの方々に、教育委員会の説明を聞いてもらいたいと思います。


◆地域の子供達の未来のためになる統廃合なのか?

◆財政負担のしわ寄せを子供達に押し付ける統廃合なのか?

みなさんの目で、耳でしっかりとご判断下さい。
後日、各校区ごとに説明会が「タウンミーティング」の名前で開催されます。

その場は、具体的な疑問、不安を行政に遠慮なくぶつけてみてください。



取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

PS 議会NEWS 第6号 『理念の有りや無きや?』できました
   ご希望の方におとどけさせていただきます。
   どうぞ、inoue-chiaki@mail.goo.ne.jp 宛てに
   御名前と御住所をお知らせ下さい。




オープンスクール②

2008-10-22 | 教育
午後から泉中のオープンスクールへお伺いしました

体育館では3年生が意見発表会の予選を行ってました。

お母様のお仕事のを通して感じたこと

生きるということなど、それぞれに感じていることを

発表していました。多感な時期に感じることを文字にすること

多くの前でそれを発表することは大切なことですね。

教室では英語、古文、障害者の方にたいする対応を

学んでいました。

総じて感じたことは、落ち着いて勉強していることと

何より、礼儀正しい感じがしました。大切なことです。

その後は校長先生と1時間程度お時間をいただいて

学校統合のこと、学力のことなどについてご意見を

お伺いしました。

校舎自体が老朽化していますが、中でもトイレの

状態が良くないようです。

そして、やっぱり保健室にエアコンが無いようです。

夜には、市民会館で行われた 安全・安心のまちづくり市民大会

へ参加しました。

中でも暴力団からの不当要求に関するビデオは

大変参考になりました。

明日は、午前から定例の教育委員会の傍聴へ。。



取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

オープンスクール

2008-10-18 | 教育
先日からオープンスクールに回っています。

全部はいけてませんが、加西中と日吉小にいってきました。

子供たちの様子や授業、施設を見せていただいています。

日吉の子供たちの活気ある授業が印象的でしたね。

加西中では生徒たちが気持ちよく挨拶をしてくれました。

また、校長先生と統合問題や学力テストについても

できるだけ意見交換をさせていただいています。

それから、気になっているのが、冷暖房のない保健室が

まだまだ残っていること。

市は、なんだか百数十万円の設備なので、すぐには付かない

というが。。。。数万円の家庭用でも十分効果あるんじゃないの?

実際知り合いの電気屋さんも同意していました。

このあたりは、調査をしてはっきりさせたいと考えています。


ついでに・・・伊丹市では学力テストの成績を公表しています。

詳細の分析がなされ、その対策もとられています。

加西市ではどうか・・・・大変疑問。

また、教育委員会がいうように「過度な競争を招くのか?」

これまた疑問。ここについてもはっきりさせてたいと

思います。



それから、今日は議会運営協議会、議員協議会が開催さ

れましたので一日議会棟に缶詰でした。

主には、先日書きました、酒気帯び懲戒免職についての判決について

市の顧問弁護士から説明をうけ、こちらからも質問を。

それから6月いらい懸案となっています監査委員について。

いずれも、月曜日の臨時議会にて結論がでます。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき






どう思いますか?学力テスト

2008-10-02 | 教育
昨日の神戸新聞の記事に
「学力テスト 市町村別結果 13知事が公表賛成」
とありました。
兵庫など多くの知事は「市町村教委の判断を尊重する」
とありますから、文字づらでは兵庫も加西市教育委員会が
公表するならどうぞ、ということなのだろう。。。
新聞の書くことはそのまま真に受けるとえら目にあいますが。

学力テストとは 昨年40数年ぶりに復活をして
今年2回目が行われた「全国学力・学習状況調査」です。

私としては、昨年からこうした指標を公表すべきと
考えいますが、教育委員会サイドからは「学校はもと
より市町村にしたとしても過度な競争が生じる恐れ
があるとして公表にいたっていません」

昨年は県内でも神戸市や西宮市でも市全体の成績としての
正答率は公表されたようです。

また、福山市でも公表された上で、詳しい分析と対策
がHPにもアップされています。

本来は学校別の正答率を、その学校のPTAには公表
して良いと思いますが、そこまで行かずとも
市としての正答率は公表されるべきだと思います。

子供たちに対する学校教育を学力テストの正答率で
すべてが計る事ができないことは当たり前という
認識に立った上で、また学力が子供、そして人生の
すべてではないことは理解していますが、、、

学力の定着を判断する上で一つの指標とすることができると思います。

教育委員会サイドとしては議会答弁の中で「概ね良好
な結果」と回答しましたが、これでは不十分といわざる
を得ません。

良い結果なら胸をはって、さらに子供たちの学力向上に
取り組む方策を練る必要があり、悪いなら悪いで
どこに問題があるのか、学校と家庭が問題を共有する
必要があります。

市単位の成績を公表することで危惧される「過度な競争」
とはなんでしょうか?

多くの先生が日々懸命に取り組んでいらっしゃることは
私なりに理解しているつもりですし、子供の学力は
学校以上に家庭環境に要因するものも多いと言われます。

しかし、現状がどうだという以上に、義務教育期間に到達
する学力というものが子供たちの将来にとって、大きな
礎になることは現実です。
義務教育だから平等になどという神話は、高校受験を受ける
間際になってもろくも崩れてしまいます。
そして大学、就職と、より広い社会の同世代と競いあって
いくことになります。
そして生涯収入の差という現実に結びつく現実から
目そむけて、結果だけを子供たちに負わせるわけにはいきません。
もちろんいろいろな人生がありますから、その選択は自由ですが
選択の可能性を広げてあげるためにも、掛け声だけの「学力向上」
ではなく見える形として成果を検証する必要があります。

そのカンフル剤の一つが、市の成績公表ということにならないのか
と思います。


先生という世界の中の秘め事にするのではなく、
課題を家庭と共有することが大事なのではないかと思います。
こうした率直な姿勢が学校「対」家庭という対立軸ではなく
学校「と」家庭という信頼関係を強くする要因に
なるのではないでしょうか?


なかなか、ブログでは意を尽くせませんが、
この問題には賛否のあるなか、皆さんはどのように思われますか?


取り戻せ!加西の未来
井上ちあき