今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

請願への考え

2009-03-28 | 教育
下記にほぼ議場で討論に参加した内容を掲載します。

請願1号・2号・3号について本来、趣旨採択をされるべき請願である
ことを主張します。現時点での請願については賛否を留保するために
討論を行います。

「教育変革期への対応」案について、様々な点について不十分かつ
納得しがたい点があることは請願を提出されている皆様と同じ気持ちです。

今回の本会議における一般質問でも教育長にご質問をしましたが、
残念ながらふるさと加西に育ち、羽ばたいていく子供たちにどんな
教育内容を目指しているのか?
その掲げる理想と実態の差、課題が何であるのか?
その課題にどのように取り組むのか?
だからこそ、子どもたちにどんな教育環境を提供すべきなのか?

こうした、統廃合を考える上で最も重要な視点に対する答え
をいただけないということは残念でなりません。
つまり、市民と子供たちの将来について議論をする前提にかけている
と考えます。

財政をまず第一にとらえて論じるならば、市の教育に対する視点は、
学校という設備であって、子どもたちではないのではないかと疑わ
ざるをえません。

我々、地域の大人が「子供達のために」の一点で手を結ばなければ
なりません。
本当にそうすることが、子どもたちの将来のためになるのか?
子どもたちの可能性をより広げるために必要なことは何かを
見ざだめなければなりません。

それが、明確になってこそ、現時点での財政、将来の財政予測、
そして少子化という「前提条件」の上に子供達のための最善策
を具体化させることができます。

財政再建が統廃合の目的であっては、断じてなりません!

統廃合できっとお金がうくだろうから、楽器を買おうとか
床を直そうとか、クーラーをつけようとかという安易な
発想にはくみできません。

このように考えるならば、現時点での不十分な議論の流れの中で
どの小学校を残す、残さないという判断を議会がすることで
固定化させてしまうことは、根本的な「子供達のための最善策は
何か?」を検討し、具体化していくことへの足かせをしてしまう
ことになると考えています。

<以下は市、教育委員会への今後の対応への要望を発言したもの>

すでに、本会議等でも何度も発言し、要望をしておりますが、
①教育委員会は、現時点での「教育変革期への対応案」と、その
 プレゼンテーションがいかに住民感情を逆なでするものであった
 のかを認識する必要がること
②教育論として、子供達のために今後の加西市の教育をどのように
 進化させていくのかを「教育ビジョン」として明確にする必要性
 を、統廃合の前提条件として認識する必要があること
③財政論として、本当に11校を維持できない理由を財政データ
 として、将来にわたって推計したデータを公表する必要があり
 ます。また地域と施設を共有する方法で維持費を削減した場合
 の財政推計、また、教育ビジョンを達成するために統廃合が
 どのように効果をもたらすのかを明確にする必要があります。
 これら等の情報の公開をせずして、対案を求めることは暴論と
 言わざるを得ないこと
④市は現に地域核として存在する小学校を廃止した後の、地域
 コミュニティーの維持、運営、そして過疎化を進行させない
 ための施策、地域振興策等に言及した提案を同時にすべきです。
 これらの提案を怠ったままで、これらの請願に見られる
 小学校への想いを「地域エゴ」と定義することは、小学校という
 重要な社会資本を誰のものであるかを顧みない、これも暴論
 と言わざるを得ない。

長くなりましたが、統廃合の目的は「子供達の将来のために」
であって、それを導きだすための「教育ビジョン」が必要で
あること。その上で統廃合の在り方を考える条件としての要素
が「市の財政」「少子化」であるという図式だと考えています。


次回は、前回の日吉校区からの請願に対する、市の返答は
どんな書面であったかご報告します。

取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

3月議会の議決

2009-03-25 | Weblog
今日 6時ごろになって、3月議会が閉幕しました。

メインである21年度予算審議を中心に

20年度補正予算
加西市コンプライアンス条例
市長、副市長、教育長などの特別職の給与
議員の報酬
市民養老金支給に関する条例の廃止をする条例
加西市開発調整条例
加西市青少年問題協議会の廃止・・・など

43件に及ぶ議案等ついて採決が行われました。


とにかく21年度当初予算は1点修正がありましたが
可決されています。
また多くの議案が提案通り可決されていますが、

賛否が分かれたものは、以下の通りです。

加西市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例の制定は
7:10で否決

市民養老金支給に関する条例を廃止する条例は
6:11で否決

加西市調整条例は 11:6で否決

21年度一般会計予算の修正案は 10:7で可決

教育変革期への対応案に反対することについて
富田校区・西在田校区・賀茂校区からだされた
請願について  賛成13 反対1 退席3
で採択されています

教育変革期への対応案について
幼保の一元化、民営化に対する陳情について
賛成14 反対1 退席2 で採択されています。

さらに、特筆すべきは「議会改革特別委員会」が設置されました
これは本気で実のあるものにします。なります。ならせます。

基本線は「議会基本条例」の制定を目指しながら
加西市議会を抜本的に、本物の議会に改革します!!!
もちろん、私も委員に指名されています。


ここの内容と私の意見については、
次回以降説明させていただきます。

とにかく3月定例会はタイトなスケジュールと
膨大な資料でハードな日々でした。

今夜はリフレッシュしてから、また頑張ります。

取り戻せ!加西の未来

井上ちあき


卒園式にて・・・

2009-03-21 | その他
昨日は日吉幼稚園の卒園式にお呼びいただきました。

本当にあたたかい春を感じられる日に

日吉幼稚園だけでなく、市内ではたくさんの園児たちが

卒園式を迎えられたことと思います。

昨年も感動しましたが、

園長先生から卒園証書をもらったあと

席の後部においてある証書入れに

入れるとき、ひとりひとりお父さん、お母さんから

「おめでとう」の言葉をかけてもらっていました。

その、やさしい慈しむようなまなざしと

ちょっと照れくさそうな子供の表情が

なんとも言えず、微笑ましい、心温まる瞬間でした。

写真を撮りたかったのですが、来賓席から写真をとるというのも・・・

と思いあきらめましたが。。

国・県・市の政治が真に子供たちの将来を想うものでありますように。。

明日は、老人会総会に出席させていただきます。

春は行事がいっぱいです。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

予算委員会が終わりました。

2009-03-17 | 市政一般
資料整理に追われて、ブログが止まってました。ごめんなさい。

今夜は7:30pmごろになってやっと予算委員会が終わりました。

予算委員会は3日間にわけて行われます。
また、同時に総務・厚生・建設経済の3委員会も時間帯を
ずらして開催されます。

写真は、21年度の当初予算の審議資料です。
総予算は昨年なみの186億(特別会計をふくめた総予算は約408億円)
になります。

しかし、企業収益が落ちていますので、税収不足もあり
また下水の借金返済もピークにちかづき、毎年貯金を
食いつぶしている状態になっています。

今年度は6月にむけて職員給与についても減額の交渉がおこなわれて
います。議会でも全体予算を考慮しながら6月議会で
議員報酬を減額することが先日の全員議員協議会で確認されました。

さて、この3月議会での争点になっているのは・・・

①市長・副市長・教育長のカットされていた報酬を現状の財政下で
 あげることをみとめるのかどうか?
 *市長についていえば、3月末で減額の条例の期限が切れますから
  30%カットが0%カットの満額になるところを10%カットにする
  6月までの期限つき条例が提案されています。

②12月議会で否決された開発調整条例がリニュアルされて再度
 提案されています。
 ところが、今日の建設経済委員会では賛成少数で否決されました。

③88歳の方に5000円、100歳の方に10000円をお祝金として
  支給していた条例を廃止する提案がされています。
  これをどうするか?
  昨日の委員会で否決されています。

④加西市では3年生までの医療が無料でしたが、4年生から6年生で
 入院費用にも助成対象とすると同時に、県と同様に所得制限を適用
 すること。
 これは先日の委員会で可決されています。

⑤公務委員を社会福祉協議会などの公的な団体に派遣できるようにする
 条例。これは先日の委員会で否決されています。

⑥そう予算の中で、まつたけ山再生業と銘うって、里山の整備をしようと
 する村などに年10万円を補助する事業が否決されています。
 総予算100万円をかけても効果が望めないとして修正提案されました。

⑦そして明日、午後から総務委員会で審議される賀茂・西在田・富田から
 でている請願と幼稚園・保育園の保護者の方々からでている陳情書
 の行方が気になるところです。



およそこのあたりが、市長提案と議会との意見の割れているところです。
きれいに書けばこんな感じですが、もっと実際は生々しい?ですが。。。

最終日 24日にむけて攻防が続きます。

結果はあらためて・・


PS 一般質問にたち、子どもたちの学力の問題と統廃合の問題について
  教育長と議論?しましたが。。。。まったく平行線でした。。。

  これからどう対応しようか、戦略の練り直しです。

一般質問の録画をインターネットで見てもらえます。
  http://122.215.62.69/kasai/SubResultScreen.asp

  飛ばし見でも結構ですから(1時間以上あります)一度
  お試しください。

取り戻せ!加西の未来

井上ちあき

3月議会での一般質問

2009-03-07 | Weblog
3月定例会は2日から始まっていますが、来週月曜日(9日)
からは市政全般に対する一般質問が行われます。
(いわゆる市政に関することについて、何でもありで質問OK)

どこかの議会のように、議員と行政が示し合わせた問答を
文章を読みながら読み合うだけ、ということは幸い加西市議会
にはありません。(私の知る限り)

いったんどんなテーマについて質問するかは、通告書で書類提出
します。その数日うちに行政職員からヒアリングがあるのが
通例です。それはこのテーマについては、概ねこうした論点
で議論するよという説明です。

議員としてもこれをやっとかないと、議場で行政側からしっかりとした
下調べをしてきてもらっとかないと十分な議論ができませんので
必要なことだと思います。

今回の私の一般質問は14番目なので、おそらく12日になるだろうと
思います。昼前後じゃないでしょうか?

項目は以下の通りです。
12月に重ねて質問する項目もあります。
最近「しつこい」ので職員にいやがられているような・・・気のせいか?!

それでも必要なことはとことん「しつこく」議論します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.義務教育の充実について
①小学校の統廃合問題について
 教育を考える市民の集いでの「教育論」について
 小学校統廃合案について
 課題となっている財政根拠のシュミレーションについて 等                       
 ②幼児園の民営化について
 民営化による園児・保護者のリスクとメリットについて
 公の担う幼児教育について等
③義務教育における学力向上について
 学力テスト結果の加西市としての成績公表を求めることについて
 児童生徒の学力向上に対する21年度の取り組みについて 等
④平成21年度教育行政方針について
⑤教育基本計画の必要性について

⇒ 市民の集いでの「教育論」の話をきいて、あらためて
  思いましたが、加西の教育の現状と目標、それにむけての
  対策という基本的な検討がなされていないのでは
  と疑わざるを得ません。

  また、幼保の民営化には基本的に反対というわけではありま
  せんが、それでも説明があいまいです。
  つまり、民営化になれば、おそらく認定こども園が想定されますが
  子供に対する保育士の対応人数のしばりに差があったり、
  料金も自由に定めるようになったり・・・など
  また特別支援の必要な子供に対して十分な保育士の割り当てが
  なされるのかなど、いわゆるリスクとそれに対する対応
  という説明が不十分です。
  誠心誠意、子どもたちのために十分な配慮をするんだという
  熱意のあらわれた説明がきけるのかどうかが問題です。


2.福祉政策について
  健康診断の受診率(特定健診・まちぐるみ健診)について
  介護事業計画について
  地域福祉計画の必要性について 等

3.行財政改革について
 提案型公共サービス民営化制度について
  (提案をする民間企業の知的財産の保護)
 一般職の人事査定・評価の早期導入について
 21年度の委託業務における随意契約の方針について 
 住民自治への転換への提案について   等

4.21年度に予定されている総合計画策定事業について
 市民参加が実態のともなったものとなるための方法について

5.平成21年度 市長施政方針について
 人口減少の対応について
 教育問題について
 「教育立市」宣言の提案について
 政策誘導しようとするコンパクトシティについて
 公民連携について    等



おそらく1時間をこえた議論になると思われます。

さらにこの3月議会は富田校区、西在田校区、賀茂校区
からだされた請願。
それから幼保の一元化、民営化に対する陳情書にたいする
議論が来週から本格化して、最終日24日に採決されます。

日吉校区の時にも難しい選択をせまられましたが、
やはり今回も難しい判断になりそうです。

このあたりはまた後日。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき