今日は、実は朝の神戸新聞に掲載された県議会のテイタラクの
話しや、夜に開催された加西市学校あり方検討委員会での
えー!!という内容の話しなど。。書きたいことが山積ですが、
また後日にして、とにかく新市長の所信について書きます。
新市長の就任後初めての所信表明が予定されていましたので、
朝から本会議場へ傍聴にでかけてきました。
全部で40名くらいの方が傍聴にこられていたように思います。
さて新市長の所信の内容は、↓ここをご覧ください。↓
全文を掲載しています。(市長所信)
地域社会の重要性、絆、支え合いを強調し目指されているこ
とは、全くその通りだと思います。
ふるさと加西の価値、良さはまさに、地域社会の絆だと思います。
しかし、その大切な地域社会そのものが、急速に進む人口減少、
少子化、人口流出によって存続危機に直面しています。
ただ細かな点はさておき、次にあげる点については、疑問に思っています。
① 所信の最初と最後に重ねて挙げている「市民一人ひとりの絆を取り戻し
心を通わすこと」が「5万人都市再生」の重要な点だとされていますが
どういう意味なのでしょう?
もちろん地域福祉という点では当てはまるでしょうが、その他には?
②5万人都市再生のための筋道が不明瞭であること。
現在の市の人口は、47700人程度(日本人だけだともっと少ない)
1年に生まれる子どもが280人(毎年減少を続けている)。
1年で減少する人口は約900人(21年と22年の差)
毎年マイナスになっている人口をプラスにし、5万人にするには
今の3倍程度出産を期待するのか?人口流入をさせるか?
では具体的に指摘してうる施策は、中3までの通院費無料、第2子
以降の保育料無料、不妊治療助成、給食完全実施という子育て支援。
調整区域内の建築規制緩和、工業団地の新設、高速バスや路線バス
の拡充、水道料金の20%値下げあたり。
→どのような筋道で5万人になるのか?
③財源はどうするのか?
選挙のときから巷間、いわれてきたこと。さまざまな無料化、助成金、
値下げ、11小学校の存続など、それは良いのだが、その財源は
どこにあるのか?
この疑問には回答が必要でしょう。
④地域福祉をすすめるには、周辺地域の人口減少、高齢化を
とめなければなりませんが、そのためにどうするか?
いくら支え合いの中で、住み慣れた地域で・・・といっても
そこに支えてくれる近所の方がいない。。。
人口を安価な住宅地をつくって局所的に人口を増やしたとしても
地域力の再生には効果がないのでは?
⑤医療について言えば、根本的に加西病院への繰出しをすることが
必要です。近隣市よりも繰出し水準が加西は低いですから現状の
6億から8億程度にできるのかが課題だができるだろうか?
また、急性期病院の加西病院を短期間で退院したあと、加西市に
は慢性期での入院対応ができる病院が不十分。
⑥調整区域での建築規制緩和を挙げられているが、その内容は?
住宅なのか?商店なのか?工場なのか?
人・モノ・カネが循環するシステムとはどんなイメージだろう?
県道・国道についてはコメントがないが?
路線バスの拡充を挙げるが、すでに路線バス会社には1200万円以上の
補助金をだしていたと思うが(県市あわせて)、これ以上の路線拡充
に対してそのための補助金はどうするか?
⑦「食える農業」?
加西市にとって農業振興は大変重要。しかし「食える農業」に
するための方策は、どのようにされるのか?
加西の農産物が売れる?それとももっと効率化する?
⑧学校教育はどうするのか?
学校については防災拠点としてのコメントが目立ち、
子ども達への教育について、どのように考えるのか?
「希望にあふれた特色ある学校」とは何か?
ここの記載があまりに薄いことが大変残念!
もともとマニフェスト自体にも記載がない。
⑨財源の問題と同様に選挙のときから巷で言われているのは
市の職員だった市長に行革ができるのかということ。
これについては、コメントされるべきだったと思う。
つまり、やろうとしている行革とは何のことか?
「行政経験があるからこそできる本当の市役所改革」
とは何のことなのか?
そして、総人件費を2割削減する方策の方向性は、注目された
だけに、示される必要があるだろう。
⑩11小学校校区に「地域ふるさと創造会議」をつくっていく
こうした市民自治をすすめていくことはよいと思う。
しかし、現実には他市の事例をみても現存する区長会との
整合性をどうとっていくのかが問題になっている。
⑪最後に、「4年間に集中的に人口増対策に取り組むための財源」
というコメントがひっかかる。
確かに施策には財源が必要だが、加西市には取り崩せる
貯金はそんなに無かったはず。
さらに、行政がよく言う「起債」=民間でいう「借金」が
積み重ならないでもらいたいが、どういう意図なのだろう?
大まかなところで11点。
所信に細かな施策を列挙する必要はないと思うが、
方向性は示しておく必要があると思う。
また、多くの市民が巷間話をしている疑問点にも
答えておくことが、今後の市政運営の信頼感のためにも
重要ではないだろうか?
選挙でのマニフェストに記載があって、所信では一切ふれて
いない点も気にはなるのだが・・・・
議会での一般質問などを通じて、よりわかり易い説明を
してもらいたい。
また、市公報などを通じて説明をする必要があるのでは
ないだろうか。
取り戻せ!ふるさと加西の未来
井上ちあき
話しや、夜に開催された加西市学校あり方検討委員会での
えー!!という内容の話しなど。。書きたいことが山積ですが、
また後日にして、とにかく新市長の所信について書きます。
新市長の就任後初めての所信表明が予定されていましたので、
朝から本会議場へ傍聴にでかけてきました。
全部で40名くらいの方が傍聴にこられていたように思います。
さて新市長の所信の内容は、↓ここをご覧ください。↓
全文を掲載しています。(市長所信)
地域社会の重要性、絆、支え合いを強調し目指されているこ
とは、全くその通りだと思います。
ふるさと加西の価値、良さはまさに、地域社会の絆だと思います。
しかし、その大切な地域社会そのものが、急速に進む人口減少、
少子化、人口流出によって存続危機に直面しています。
ただ細かな点はさておき、次にあげる点については、疑問に思っています。
① 所信の最初と最後に重ねて挙げている「市民一人ひとりの絆を取り戻し
心を通わすこと」が「5万人都市再生」の重要な点だとされていますが
どういう意味なのでしょう?
もちろん地域福祉という点では当てはまるでしょうが、その他には?
②5万人都市再生のための筋道が不明瞭であること。
現在の市の人口は、47700人程度(日本人だけだともっと少ない)
1年に生まれる子どもが280人(毎年減少を続けている)。
1年で減少する人口は約900人(21年と22年の差)
毎年マイナスになっている人口をプラスにし、5万人にするには
今の3倍程度出産を期待するのか?人口流入をさせるか?
では具体的に指摘してうる施策は、中3までの通院費無料、第2子
以降の保育料無料、不妊治療助成、給食完全実施という子育て支援。
調整区域内の建築規制緩和、工業団地の新設、高速バスや路線バス
の拡充、水道料金の20%値下げあたり。
→どのような筋道で5万人になるのか?
③財源はどうするのか?
選挙のときから巷間、いわれてきたこと。さまざまな無料化、助成金、
値下げ、11小学校の存続など、それは良いのだが、その財源は
どこにあるのか?
この疑問には回答が必要でしょう。
④地域福祉をすすめるには、周辺地域の人口減少、高齢化を
とめなければなりませんが、そのためにどうするか?
いくら支え合いの中で、住み慣れた地域で・・・といっても
そこに支えてくれる近所の方がいない。。。
人口を安価な住宅地をつくって局所的に人口を増やしたとしても
地域力の再生には効果がないのでは?
⑤医療について言えば、根本的に加西病院への繰出しをすることが
必要です。近隣市よりも繰出し水準が加西は低いですから現状の
6億から8億程度にできるのかが課題だができるだろうか?
また、急性期病院の加西病院を短期間で退院したあと、加西市に
は慢性期での入院対応ができる病院が不十分。
⑥調整区域での建築規制緩和を挙げられているが、その内容は?
住宅なのか?商店なのか?工場なのか?
人・モノ・カネが循環するシステムとはどんなイメージだろう?
県道・国道についてはコメントがないが?
路線バスの拡充を挙げるが、すでに路線バス会社には1200万円以上の
補助金をだしていたと思うが(県市あわせて)、これ以上の路線拡充
に対してそのための補助金はどうするか?
⑦「食える農業」?
加西市にとって農業振興は大変重要。しかし「食える農業」に
するための方策は、どのようにされるのか?
加西の農産物が売れる?それとももっと効率化する?
⑧学校教育はどうするのか?
学校については防災拠点としてのコメントが目立ち、
子ども達への教育について、どのように考えるのか?
「希望にあふれた特色ある学校」とは何か?
ここの記載があまりに薄いことが大変残念!
もともとマニフェスト自体にも記載がない。
⑨財源の問題と同様に選挙のときから巷で言われているのは
市の職員だった市長に行革ができるのかということ。
これについては、コメントされるべきだったと思う。
つまり、やろうとしている行革とは何のことか?
「行政経験があるからこそできる本当の市役所改革」
とは何のことなのか?
そして、総人件費を2割削減する方策の方向性は、注目された
だけに、示される必要があるだろう。
⑩11小学校校区に「地域ふるさと創造会議」をつくっていく
こうした市民自治をすすめていくことはよいと思う。
しかし、現実には他市の事例をみても現存する区長会との
整合性をどうとっていくのかが問題になっている。
⑪最後に、「4年間に集中的に人口増対策に取り組むための財源」
というコメントがひっかかる。
確かに施策には財源が必要だが、加西市には取り崩せる
貯金はそんなに無かったはず。
さらに、行政がよく言う「起債」=民間でいう「借金」が
積み重ならないでもらいたいが、どういう意図なのだろう?
大まかなところで11点。
所信に細かな施策を列挙する必要はないと思うが、
方向性は示しておく必要があると思う。
また、多くの市民が巷間話をしている疑問点にも
答えておくことが、今後の市政運営の信頼感のためにも
重要ではないだろうか?
選挙でのマニフェストに記載があって、所信では一切ふれて
いない点も気にはなるのだが・・・・
議会での一般質問などを通じて、よりわかり易い説明を
してもらいたい。
また、市公報などを通じて説明をする必要があるのでは
ないだろうか。
取り戻せ!ふるさと加西の未来
井上ちあき