今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

市長所信に思うこと

2011-06-29 | Weblog
今日は、実は朝の神戸新聞に掲載された県議会のテイタラクの
話しや、夜に開催された加西市学校あり方検討委員会での
えー!!という内容の話しなど。。書きたいことが山積ですが、
また後日にして、とにかく新市長の所信について書きます。

新市長の就任後初めての所信表明が予定されていましたので、
朝から本会議場へ傍聴にでかけてきました。
全部で40名くらいの方が傍聴にこられていたように思います。

さて新市長の所信の内容は、↓ここをご覧ください。↓
全文を掲載しています。(市長所信


地域社会の重要性、絆、支え合いを強調し目指されているこ
とは、全くその通りだと思います。
ふるさと加西の価値、良さはまさに、地域社会の絆だと思います。

しかし、その大切な地域社会そのものが、急速に進む人口減少、
少子化、人口流出によって存続危機に直面しています。


ただ細かな点はさておき、次にあげる点については、疑問に思っています。

① 所信の最初と最後に重ねて挙げている「市民一人ひとりの絆を取り戻し
心を通わすこと」が「5万人都市再生」の重要な点だとされていますが
どういう意味なのでしょう?
もちろん地域福祉という点では当てはまるでしょうが、その他には?

②5万人都市再生のための筋道が不明瞭であること。
 現在の市の人口は、47700人程度(日本人だけだともっと少ない)
 1年に生まれる子どもが280人(毎年減少を続けている)。
 1年で減少する人口は約900人(21年と22年の差)
 毎年マイナスになっている人口をプラスにし、5万人にするには
 今の3倍程度出産を期待するのか?人口流入をさせるか?

 では具体的に指摘してうる施策は、中3までの通院費無料、第2子
 以降の保育料無料、不妊治療助成、給食完全実施という子育て支援。
 調整区域内の建築規制緩和、工業団地の新設、高速バスや路線バス
 の拡充、水道料金の20%値下げあたり。 
 →どのような筋道で5万人になるのか?


③財源はどうするのか?
 選挙のときから巷間、いわれてきたこと。さまざまな無料化、助成金、
 値下げ、11小学校の存続など、それは良いのだが、その財源は
 どこにあるのか?
 この疑問には回答が必要でしょう。

④地域福祉をすすめるには、周辺地域の人口減少、高齢化を
 とめなければなりませんが、そのためにどうするか?
 いくら支え合いの中で、住み慣れた地域で・・・といっても
 そこに支えてくれる近所の方がいない。。。
 人口を安価な住宅地をつくって局所的に人口を増やしたとしても
 地域力の再生には効果がないのでは?

⑤医療について言えば、根本的に加西病院への繰出しをすることが
 必要です。近隣市よりも繰出し水準が加西は低いですから現状の
 6億から8億程度にできるのかが課題だができるだろうか?
 また、急性期病院の加西病院を短期間で退院したあと、加西市に
 は慢性期での入院対応ができる病院が不十分。

⑥調整区域での建築規制緩和を挙げられているが、その内容は?
 住宅なのか?商店なのか?工場なのか?
 人・モノ・カネが循環するシステムとはどんなイメージだろう?
 県道・国道についてはコメントがないが?
 路線バスの拡充を挙げるが、すでに路線バス会社には1200万円以上の
 補助金をだしていたと思うが(県市あわせて)、これ以上の路線拡充
 に対してそのための補助金はどうするか?

⑦「食える農業」?
 加西市にとって農業振興は大変重要。しかし「食える農業」に
 するための方策は、どのようにされるのか?
 加西の農産物が売れる?それとももっと効率化する?


⑧学校教育はどうするのか?
 学校については防災拠点としてのコメントが目立ち、
 子ども達への教育について、どのように考えるのか?
 「希望にあふれた特色ある学校」とは何か?
 ここの記載があまりに薄いことが大変残念!
 もともとマニフェスト自体にも記載がない。


⑨財源の問題と同様に選挙のときから巷で言われているのは
 市の職員だった市長に行革ができるのかということ。
 これについては、コメントされるべきだったと思う。
 つまり、やろうとしている行革とは何のことか?
 「行政経験があるからこそできる本当の市役所改革」
 とは何のことなのか?
 そして、総人件費を2割削減する方策の方向性は、注目された
 だけに、示される必要があるだろう。


⑩11小学校校区に「地域ふるさと創造会議」をつくっていく
 こうした市民自治をすすめていくことはよいと思う。
 しかし、現実には他市の事例をみても現存する区長会との
 整合性をどうとっていくのかが問題になっている。

⑪最後に、「4年間に集中的に人口増対策に取り組むための財源」
 というコメントがひっかかる。
 確かに施策には財源が必要だが、加西市には取り崩せる
 貯金はそんなに無かったはず。
 さらに、行政がよく言う「起債」=民間でいう「借金」が
 積み重ならないでもらいたいが、どういう意図なのだろう?


大まかなところで11点。

所信に細かな施策を列挙する必要はないと思うが、
方向性は示しておく必要があると思う。
また、多くの市民が巷間話をしている疑問点にも
答えておくことが、今後の市政運営の信頼感のためにも
重要ではないだろうか?


選挙でのマニフェストに記載があって、所信では一切ふれて
いない点も気にはなるのだが・・・・


議会での一般質問などを通じて、よりわかり易い説明を
してもらいたい。
また、市公報などを通じて説明をする必要があるのでは
ないだろうか。



取り戻せ!ふるさと加西の未来

井上ちあき


















 













新市長の所信内容 

2011-06-29 | Weblog
今日(すでに昨日ですが)の本会議初日で新市長の所信がありました。

その内容をアップします。(タイプミスがあればごめんなさい)

市長所信表明
1.はじめに
平成23年6月定例会の開会に際し、私の市長就任後、初めての市政運営の所信の一端を申じ述べ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
この度、私は先の市長選挙におきまして、市民の皆様のご支持により当選を果た、加西市長としで4年間市政運営にあたらせていただくことになりました。
私が市政ぺの決意を固めましたのは、対話と協調により、地域の人々の思いが伝わる市民のための市政を取り戻すべきだと強く感じたからであります。
昨年末から私は多くの市民の皆さんとお会いしました。市内の隅々まで見て歩きました。厳しい生活を強いられている多くの市民がおられることも実感しました。社会的に弱い立場にある市民の皆さんからの施策の充実を求める気持ちも強く受け止めました。


2.市民一人ひとりの絆を取り戻す
3月11日に発生した東日本大震災は、「くらしの安全・安心」や「地域の絆」の大切さを考え直す機会となりました。被災地域の皆様には心からお見舞い申し上げますとともに、この大震災は、人々を守り育てる「地域社会のあり方」を私たちに問いかけているように思えてなりません。
今、加西市政に求められているものは、市民一人ひとりの絆を取り戻し、心を通わすことです。私たちが、共に支えあう気持ちを持ち寄り、心を一つにすることによって、はじめて住みやすいまちづくりが実現でき、その結果として 「5万人都市の再生」が果たせると確信しています。

3.マニフェストの実現に向けて
市民の力を結集して市の本当の底ガを引き出せば、必ずみんなが住みたいと思う魅力と活気のある市になれるはずだと考えています。
皆さんとともに、ふるさと加西の底力を最大に引き出し、市民のくらしを希望と活力に満ちたものに変えていくため、マ二フェスト(選挙公約)で示した政策をひとつひとつ着実に実現していきたいと思います。
私が掲げたマニフェストの実現に向けた取組みにつきまして、主なものを順次ご説明申し上げます。

(l)子育てにやさしい環境を整える
まず、第1に子育てにやさしい環境を整えます。
安心して適切な医療を受けられるように、現在小学3年生までの通院医療費の助成を中学3年生まで引ぎ上げます。第2子以降の保育料の無料化や、市独自の不妊治療への助成を新設するなど、助成の拡充をめざすことにより、子育て世帯の負担を減らし、将来を担う子どもを生み育てる環境を整えます。
また、市内4中学校のうち1校のみで実施されている給食を、残りの3校にも広げ、小中学校全校での完全実施をすることにより「食育」の意識を高め、「地産地消」を推進し、子どもたちの健全な発育を支援します。これは避難者への食事の提供という面から「災害時の備え」にもなります。
このような子育て支援を行うことにより、子育てにやさしい環境を整え、「5万人都市の再生」をめざします。

(2)人にやさしい福祉の推進
第2は、人にやさしい福祉を推進します。住んでみたいまち、住み続けたいまちをつくるためには、誰もが住んでいて安心と感じるまちづくりが必要です。生活していくうえで、困ったことが生じたときにみんなで支えあう仕組みが福祉です。そのために、乳幼児から高齢者まで年齢に応じた福祉施策、病気や障がいになったときに必要な福祉施策など、求められるときに必要なサービスが提供できるようにきめ細やかな福祉施策を推進します。
特に、小学校区を中心に、地域のつながり、人と人との絆を大切にする地域づくりを進めます。子育て支援や虐待防止、高齢者の見守り、障がい者の社会参加などの課題解決のためには、地域の理解と協力を欠かすことができません。こうした地域における基盤づくりとともに、必要な福祉サービスがコーデイネ一トできる体制の整備を進めることで人にやさしい地域づくりをめざします。
また、市立加西病院を中核とした地域の医療連携の推進、医療従事者の確保と支援体制の充実を図り、保健、医療、福祉を一体的に推進する地域包括医療の実施等、市民の皆様が安心できる医療体制を構築します。

(3)希望にあふれた特色ある学校づくり
第3は、希望にあふれた特色ある学校づくりです。小中学校は子どもだちの義務教育の場であると同時に、地域住民の交流拠点として地域の中心的役割を果だしできました。
また、東日本大震災の被災地でも、防災拠点としての学校に多くの方が避難し、命が守られました。防災拠点は、高齢者や障がい者、子どもが歩いて避難できる場所にあるべきです。誰もがその場所を知り,緊急時に即座に思い出す施設は、学校をおいて他にはありません。
統廃合ありきではなく、地域の力を生かし、子どもたちの未来への希望にあふれた特色ある学校づくりを進めます。


  (4)活力ある地域の創造
第4は活力ある地域の創造です。活力ある地域を創造するために、人、モノ、カネが循環するシステムをつくり、商業の振興と地場産業の育成を進め、地域経済の活性化をはかります。
加西市の人口増対策として、まず加西市最大の懸案事項である土地利用問題を、国、県と連携し調整区域内での建築規制の緩和に努めます。あわせて、安価で優良な宅地の供給が進む仕組みづくりを行います。
また、県とも協議しながら、新たな工業団地を開発し、地元企業が進出しやすい区画整備に努め、新規企業の誘致と地元・正規雇用を行う企業への優遇策を実施します。
さらに、オフィスやサービス業など新規産業の誘致、ぷるさとハローワークの設置など、若者や女性に魅力ある働く場所を拡充するとともに、人口増に向けて、近隣市町はもとよりへ阪神間への通勤・通学の利便性向上を図るため、高速バスや路線バスの拡充を推進します。
また、市民生活や経済活動め負担軽減を図るためにも水道料金の20%値下げをめざします。
農業施策については「食える農業」を確立し、「農業の雄」加西を復興します。加西市の農業には、水稲、花弄。野菜や施設野菜などで、優れた専業農家や多くの集落営農の取り組みがあります。
農村の良さを再認識L、多様な農家が共存し、安心して住み暮らせる「ふるさと加西」の美しい自然や景観を生かしたまちづくりを進めます。

(5)真の行財政改革
第5は、マニフェストの実施に際して、最も困難な課題、財源を確保することから始めなければなりません。 、
今年度中に24年度を起点とする33年度までの10年計画の行財政改革プランを策定し、市民合意を得たいと考えています。
そして、4年間集中的に人口増対策に取り組むための財源を確保するとともに、持続性の高い行財政改革を進めます。市役所機構の見直しを積極的に行い、市民の安心・安全を守る体制を確立したうえで、総人件費の2割削減もめざしていきます。
行財政改革に関する公約を実現してぃく決意の表明として、先ず私自身の報酬・退職金の30%カットを行います。これまでの形にこだわらず、行政経験があるからこそできる本当の市役所改革を進めます。
そして、市民の思いが実現されるシステムづくりに向け、まちづくり条例を制定し、市内11小学校区に「地域ふるさと創造会議」をつくり、市民と行政とが連携した新たなまちづくりを進めます。

4.最後に
 豊かな農地や里山に恵まれた"ふるさと加西"は全国に誇れるすばらしいまちです。
地理的にも、産業拠点としても安定した条件を備えており、勤勉で実直な市民性は、健全で良好な地域社会を築いています。このふるさと加西のすばらしさを、未来の子や孫たちに残していかなければなりません。
冒頭でも述べましたが、今、加西市政に求められているものは、市民一人ひとりの絆を取り戻し、心を通わすことです。それがあってはじめて、「5万人都市の再生」が果たせると確信しています。
 選挙の中では、あらゆる集会で市政運営に臨むにあたっての決意を3点表明してきました。一点目は「組織を有効に働かせること」、次に「対話と協調により調整点を見出し、着実に施策を実現すること」、最後に「私の心を捨てて公"に徹すること」です。
そのことによって市民の皆さんと共に、ふるさと加西の底力を最大に引き出し、市民のくらしを希望と活力に満ちたものに変えていくことをお誓いします。
以上、今後の市政運営に対する所信の一端について申し述べさせていただきました。
議員各位並びに市民の皆様方の深いご理解とご協力を賜りますよう衷心よりお願い申し上げ、私の市長就任のご挨拶並びに所信表明とさせでいただきます。 以上

物資募集。被災地が虫に困っています。

2011-06-22 | Weblog
東北も入梅し、気温も上昇していくなかで、

虫の発生に被災地ではお困りのようです。

ボランティアGの村上さんから依頼があり、

下記の物資を募集しています。


・ハエとり紙(天井からつるすやつ)・・・・いくらあっても助かる
・虫除けスプレー・・・・・ティシュタイプでもよし
・食卓ネット大・小(傘みたいに広げるやつ)・・・・10個
・救急セット・・・・10個


送り先:
宮城県牡鹿郡女川町のテント村
http://daijobuya.p1.bindsite.jp/


受付:
加西市玉丘町24-1
総合ブライダル館いのうえ (私の事務所があります)

午前9時から午後6時まで

6/26(日)まで受付ています。

ご協力よろしくお願いします。



できる支援をしていきましょう!


取り戻せ!ふるさと加西の未来
井上ちあき






明日は早朝から田植え。

2011-06-18 | Weblog
私の地元は早くから、営農組合になっていたので

各戸から代表が一名でる。

したがって、まだ父親が現役なので

私の出番が無かったが、

最近は、それでも父親も老いてきたような

気もするので、私がたまにでる。

今日の夕方は1時間少々 苗箱を搬出

明日の田植えにそなえる。



新米なので一番重労働のところへ。

結構、すでに今日の時点で腰が痛い・・・


うーん、明日・・・いや今日の7時前に行けるか?



空いている時間は、近所の方々と、なんだかんだとおしゃべり。

これは大変有意義。



そして、日曜日は 加西インター周辺で

根日女花倶楽部でのボランティア 草引き&花植え

こちらは、ヘルプ大歓迎!



取り戻せ!ふるさと加西の未来

井上ちあき












小学校統廃合のゆくえ・・・

2011-06-01 | Weblog
昨年の8月に「加西市学校あり方検討委員会」が設置され、

その議論も佳境を迎えています。

今日も、その答申案が検討されましたが、その傍聴にいってきました。



答申案の内容についての詳細は、加西市のホームページからも

ダウンロードできます → 答申案



さて、今日の委員会で実は多くの時間が割かれたのは

市長選によって、市長がかわるためこの委員会での答申を

どのように扱うのかということでした。


簡単に言えば、現在の市の方向ともいえるのは

学校再配置計画素案です。

11小学校を5校に再編し、隣接型の小中一貫校を実現する。


ところが、新市長は11小学校の存続を全面に押し出している。


→ まさに、あり方委員会へ諮問した市のTOPの考え方は一変したと言えます。


結果、あり方委員会の、これまで1年間かけて調査検討してきた

答申内容が新体制のもとで議論の対象になるのかどうかということです。





7月には、委員会からの答申が新市長あてになされることでしょうが、

2008年11月の嵐のような11校区での説明会

から、3年をへて小学校の統廃合についてのゆくえが大きくその形を

みせつつあります。



答申の内容については、上のリンクをお読みいただきたいのですが、

財政やましてや統廃合ありきではなく、

現状の激減する児童数(答申案にも具体的なデータあり

や、児童生徒の思春期を迎えてた多感な時期の教育などの諸課題を

検討した結果、小中一貫教育を推進していくことを前提に、

現状の11小と4中の連携をすすめながら、

中学校の耐用年数の終了にあわせて一体型の小中一貫校をめざす

(つまり統廃合を行う)というものです。(かなり大雑把にいえば)

ただ、答申案はまだ協議中の段階ですので、

内容については、また後日詳報したいと思います。




ぜひ、委員会の答申内容、そして加西市の新体制での

小学校の統廃合問題のゆくえに注目していきましょう。


大切な未来を担う子ども達の将来にとって重要であるばかりでなく、

現在の加西市の人口減少や厳しい財政ひいては地域振興、農業・地域福祉

など総合的なまちの将来にかかわる議論と関連しているからです。






取り戻せ!ふるさと加西の未来


井上ちあき