今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

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TPPと国益・・・結局?

2011-09-30 | Weblog


今夜は、フラワーセンターで北播政経懇話会

テーマは、TPPと国益 - 大震災後の農業問題

講師は 東大 鈴木教授



TPPについては、一貫して慎重な立場をお持ちのよう。

22pにわたるレジュメをいただき、(びっちりTPP

の論点について整理してある)まくしたてるように

かつ、ユーモアを交えながら約1時間半のご講演。


TPP自体、まさにアメリカに従属するがごときもの

であること。

米生産の問題だけにとどまらず、日本の国土の多くを占める

農村地域の存亡にかかわる。さらに農村があることで維持

管理されてきた二次的自然、そしてその防災に果たす役割

の観点からも軽率なTPPへの参加は避けなければならない。

農水省、経産省、内閣府のTPP参加時のGDPに及ぼす

影響の数字のいい加減さ。どうも眉唾か?

また、農業だけでなく、医療、保険、雇用などさまざまな

影響を国内に及ぼす。またそれ自体がアメリカの意図する

ものではないか。



こうした挙げられた問題と思われる点については

逐一ごもっとも。

農文協発行の「TPPでどうなる日本?」にも詳細に

論点を挙げられている。ご覧ください。


しかし、反面多くの研究者、経済学者また農業関係者までもが

TPPへ参加することのプラス・マイナス 総合的な評価をあげ

早期の決定を促している。

たとえば、私は経済学部出ではないが、消費者余剰によるGDPの

押し上げ効果。実は畜産を中心に農業生産自体にも大きなコスト削減効果が

見込めるという試算。韓国に遅れをとる各国との経済連携のこと



疑問におもっていたことは、TPP自体でやはり北播磨の農業は

大きくマイナス影響をうけることが予想される。

そのマイナスを国はどのように、補填するか?


そして、いくらTPPの問題点を指摘しても、根本的に

デフレから抜け出せないまま、財政が日々刻々と悪化する

日本経済をどうするのかという対案がしめされないこと。



この対案に対して、講師の方はTPPというリスクを抱えるよりも

EUとの経済連携を進めること、そして中国を含めたアジアの経済連携

を進めることを指摘されていた。



TPPが最善の策とは到底いえないが、かといって中国を含めた

アジア経済の経済連携では、かの国の思うつぼではないのか?

また、アジアでの領土問題が過熱するなかで、中国のプレゼンスが

高まることが果たして日本の国益につながるだろうか?




どう考えても、いろんな講演を聴いたり、使用をよんでも

結論がでない。賛成、反対の論客の公開討論をやってもらえない

だろうか?


*講演の内容は、私の理解によります。講師の意図と異なれば

ご容赦ください。



取り戻せ!ふるさと兵庫、加西の未来


井上ちあき


















































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