今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

そうそう、そこそこ!という一冊

2012-07-20 | Weblog
たまたま雑誌をみて買った本がこれ。

「ストーリーとしての競争戦略」楠木氏著



さて、この本を読みながら「そうそう!そこそこ!」

と何度もうなずいてしまったのは

本来、民間企業向けの競争戦略本なのですが、

なるほどと思ったのは「行政運営にもあてはまる」ということ。

自治体経営と言った方がよりマッチするかも。


内容は。

一貫して「ストーリー」が競争には必要だということ。

その事例を、スターバックス・DELL・しまむら・サウスウエスト航空・車買取のガリバー
モーターのマブチ  などの企業をもって紹介されています。

そのあたりは、長くなるので今日は割愛しますが、


「戦略」といいながら、ただのアクションリストをあげているだけで、

それぞれはなんの関連性も持たせられていないので、効果が繋がっていかない。

最後には結局「がんばれ」という根性論になるか。あきらめるか。

これが最悪のケース。


コレって、市の手法に是非取り入れてもらいたいポイントなんです。

・・・タウンミーティングなどでも発言しているけど、きっと
   伝わってないだろうなと思うポイント。



つまり

5万人人口を再生させるというゴールに向かって何をするか。

(このゴールがどのように市民にとって重要かも問題なんだが・・・)


そこには、中学までの医療費の補助、新規住宅への補助、

市街化調整区域の利用促進、小規模特養の整備 

播磨風土記への注目  地元商品券への補助 

給食センターを作ること 11小学校を維持すること

あと何やってるかな・・・・

財政計画でも、貯金がなくなるくらい支出を見込んでいる



これらが、全体としてみたとき、どのようにつながって、

ゴールにむかっているのか?

説明を聞いたことがない。


これを実行すると、ここがこうなるから、こんなふうになって

だから人口がこのあたりにこれだけ増えることが見込める

さらに次の段階で、これをやれば。。。。なんていう繋がり。


そのストーリーがあるのかが重要だということ。


そこに必要な視点は、加西市のポジショニング。

選ばれる加西市のポジションを播磨・兵庫県・日本という中で

どんな独自性のもとに位置取り(価値設定)をするのか?

そのために、どんなストーリーを組み立てるのか?



行政が得意なのは、他市の成功事例の模倣と近隣市との横並び。

これでは、現状から脱することはできない。


また、さらに重要なことは、ストーリーを語ることが、リーダーシップに

大きく寄与するということ。



心から参考にしてもらいたい一冊。500ページあるけど・・・



また、話が長くなってしまった・・・


取り戻せ!ふるさと加西の未来

実現する県政へ!

井上ちあき