2月中旬すぎには5月の温かさが続いていたのに、今は2月らしい灰色の空、寒い日々に戻った。
うるう年の今日は29日、4年に一度の2月29日、友引のこの日に伯母さんの葬送の儀式は行われた、まさかこの日に大谷選手の結婚します宣言を聞くとは、なんとも印象深い日になった。(記事は昨日書いた)
子供の頃は、お寺=お墓でずいぶん怖い場所だった
この年になってみて前職柄、住職とも親しく話すようになって
寺は博物館、美術館の要素が非常に高く、ご本尊もそれぞれ異なっていて、それを拝見するのもなかなかに楽しい。
若い人の葬儀は家族の顔をまともに見ることができないほど悲しいけれど、高齢者の葬儀は、なぜかみな思い出話をして穏やかな雰囲気のことが多い。
いろんな話の中で心に残ったのは、伯母さんの言葉
「こんな良い世の中になって、死んでなんかいられない、長生きする」という言葉だった、「こんな良い世の中」のフレーズがなんかほのぼのと爽やかだった
とかく、バブル時代を思い出して「今の時代は」とトーンダウンしてしまう自分が、伯母さんに「がつ~ん」と一発くらったような気がした。
伯母さんの一人息子である従兄は私と同期生で、妹の亭主とクラスメート、そして住職は一年先輩で、みな気心が知れている
この町では浄土真宗大谷派が圧倒的に多く、この寺は数少ない浄土宗、住職は19代目だとか、すでに20代目も40代半ばで、そろそろ代替わりか?
お御堂の正面の欄間が立派な彫り物になっているので見とれて、副住職に「いつごろのもの」かとお聞きしたら200年以上前のもので、狩野派の流れを組む職人の作品だと言っていた。
私は寺の中を見るのが好きだが、近年はセレモニーホールでの法事が多くなって、なかなか見られる機会がない。
コロナ以後、法事も大勢の人を集めることが無くなり、家族葬、近親者だけでというのが大部分だ
そんな時代だからこそ、寺院で葬式以外の法事をやっても良いのではないかと思う、寺院も昔と違って椅子を用意して正座ということもなくなった
暑さ、寒さ対策も気を使っている寺が多くなった、トイレだって最新式にしてあったり、寺の改革もずいぶん進んでいる。
改めて寺院での法事を見直すのも良いのではないだろうか。


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