のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

光の帝国(常野物語)

2007-08-04 14:16:59 | 通勤快読
「超能力者一族がいて全国に散らばってひっそりと暮らしている。」
よくありそうなストーリーと設定ですが、こういう物語って結構好きな部類です。

そして「何かのきっかけで、そのひっそりと暮らしている超能力者達が再び一ヶ所に集まって何かに立ち向かう」これもお約束の展開ですよね。
その何かのきっかけってのが、「巨大な悪」だったり「核戦争」だったり「隕石衝突」みたいなとにかく世界を揺るがすような事態だったり・・・。

これは恩田陸さんのその手の作品なのですが、ストーリーの割に日常的でちょっと歴史的な雰囲気がなかなかいい感じです。
超能力も「テレポテーション」とか「サイコシキネス」とか言わないで、「つむじ足」とか「遠耳」とか「遠目」とか日本的でいかにもご近所にも一人ぐらいいそうな雰囲気です。
常野(トコノ)っていう、もともとその超能力者一族が住んでいたところも、民話のふるさと遠野になぞって東北の田舎のどこかって設定も邪馬台国とかムー大陸のように想像力が働いていいです。
でもこの物語、NHKでドラマにもなったようなのですが、残念ながら完結してませんし続きが書かれるのかどうかもわかりません。

ところで総じて超能力者ってのは、一般人の中で何故か迫害されたり不幸な目にあったりてのが多いです。
ウルトラマンだってスーパーマン、スパイダーマンでさえもちょっとそんなところがあったりします。
マリックのようにマジシャンならそんなこともないんでしょうけど(笑)

私のような凡人にはついつい目先で考えるので明日の競馬の結果とかがわかる予知能力が欲しかったりしますが、それでいてもし自分の未来を予知したときに大金持ちになってる姿が見えなかったら変ですよね。
結果がわかってても、いつも馬券を買いにいけない力が働いたりするんでしょうか?
それに自分が年老いて死ぬときまで見えるのもどうかと思うからやっぱりそんな力は無い方が幸せなんでしょうね。良かった良かった(笑)