のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

まひるの月を追いかけて

2007-07-01 18:33:05 | 通勤快読
正直な感想で言えば、よく最後まで我慢強く読んだなってところです。
とにかく途中ずーっと非常に「かったるい」。
もちろんそれは私の感想で、この作品が素晴らしいという人もいらっしゃるとは思います。
それに古都好き、奈良の都のファンなら展開の中で奈良の名所が次々に出てくるので、別の意味で楽しめるとは思いますが・・・。

恩田陸さんの作品を読んだのは本屋大賞の「夜のピクニック」以来2作目です。
そう言えば、この通称「夜ピク」も、ただ学校行事で夜通し歩く「歩行祭」を舞台にダラダラ歩きながら特に大きな事件もなく話が展開するだけではありました。
でも学園もの特有の爽やかさやほろ苦さ、胸キュン(笑)があったりして、「夜ピク」はとても良い作品だったと思います。

それもあって今回、恩田さんの作品を読んでみたのですが、逆にわずか2作しか読まずに言うのもなんですが、要するにあまり起伏がなく淡々と流れる中に心理の動きで展開が延々と続くってのが、彼女の作風だったのかって感じた次第です。

それに「夜ピク」も「まひるの月・・・」もは主人公の男女が異母兄弟で、そのことがどちらもストーリーのメインでポイントになってます。
たまたまなのかも知れませんが私はこの2作しか読んでないのでこのあたりも恩田さん特有のこだわりとかがあるのかとか思ってしまいました。