クレオパトラの夢

恩田陸さんの文庫ですが、これは結構長い間かかって読みました。
別につまらなかったってことではありません。
最近は通勤電車の中でも寝ているか寝てなくても目を閉じていることが多いので本を読むペースがすっかり落ちてるからなんです。

ミステリー小説ですが、私の好きな謎解き的なストーリー展開の小説でした。
「クレオパトラ」って言ってももちろん古代エジプトとか全く関係ありません。
だいたいその「クレオパトラ」と呼ばれるもの何なのか、さらにはそもそもそれが存在するのかってのがメインテーマになってます。

主人公の神原恵弥（かんばらめぐみ）は強くてカッコいい男性なのですが、オカマというかニューハーフというか、とにかく物語の中で彼の言葉はすべて女性的な話言葉なので最初はちょっと奇妙な錯覚に陥ったりします。

おもな舞台は北海道のＨ市っていいながら、Ｇ稜郭なんて出てくるので函館の五稜郭であることは明らかなんですけど、もちろんフィクションでありながらもちょっとストーリー内容を考えて伏字にしたのかな？なんて思ったりしました。

恩田陸さんの作品を読むのは『夜のピクニック』に続いて２作目ですが、これは青春小説の『夜ピク』とは全く違う謎解きミステリー、荻原浩さんもそうですが、最近は幅広いジャンルで作品を書かれる作家が多いですね。

ところで本日、ニコンから修理されたレンズが送られてきました。もちろん無料修理です。
完璧に直ってるし、丁寧に梱包されていてとりあえず対応はしっかりしてました。
カメラとかは趣味とするならとても長い付き合いになるものだけにこういうときのメーカーの印象ってユーザーにとってはとても重要ですよね。