なんでも人生

Whatever life is

ルース・ベイダー・ギンズバーグ Ruth Bader Ginsburg

2020-09-26 | 日記
アメリカ最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ Ruth Bader Ginsburg が2020年9月18日、転移性膵臓がんの合併症のため87歳で死去。
私はこの人のことを全く知らなかったが、たまたまケーブルTV映画、追悼番組で「ビリーブ未来への大逆転」というタイトルで彼女の物語をやっていて感動し、偉い人だったことが分かった。

1954年、コーネル大学を卒業後、結婚して娘が生まれるが夫が在籍するハーバード大学ロースクールへ進学。その後コロンビア大学ロースクールへ編入学して法学位を得る。ハーバード大学・コロンビア大学ともに極めて優秀な成績を残したが、女性であることを理由に弁護士事務所で就職が決まらず、コロンビア大学ロースクールで女性として初の常勤教員となる。その後男の子を出産。

法律に性差別があるのを問題視して、独身男性の介護費用の税金控除が認められていないのは憲法違反であると告訴して勝訴。

1980年、カーター大統領がコロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所判事に指名、中立性を堅持する姿勢によって高い評価を得て、1993年、クリントン大統領によって連邦最高裁判事に指名され就任。女性としてオコナー判事に次いで二人目。彼女が手がけた判決では、性別による差別的な取り扱いを認めたアイダホ州法を違憲とした判決(1971年)や入学者を男子に限定していたバージニア州立軍事学校の規定を違憲とする判決 (1996年)などが知られる。


彼女の残した名言:
  • 「子供を産むかどうかは女性の生き方・幸福と尊厳にとって核心的な決断です。それはその女性本人が自らのために決断すべきことなのです。その決断を政府が女性に代わって行うならば、その女性は、自らの選択に責任を負うべき成熟した大人として扱われていないということにほかなりません」
  • 「フェミニズムについていちばん簡単な説明は、たとえばマーロ・トーマスの歌にある「あなたも私も自分自身でいられること」でしょうか。女性だって医師・弁護士だろうと酋長だろうと、何の仕事に就いてもいい。男性が教育や介護に情熱を傾けても、人形集めが好きだって構わない。私たちは自分の持つ才能を、それがどんなものであっても伸ばしてゆくことができるべきだし、天が与えたのではない人為的な障壁によって阻まれてはならない。そうした考え方がフェミニズムです」
  • 「(定員が9人の)連邦最高裁判事のうち何人が女性になったら満足するのか、と聞かれることがあります。私の答えはいつも同じ、『9人』です」
  • (#MeToo運動について尋ねられて)「(運動が起こるのは)時間の問題だったと思います。あまりにも長いあいだ女性は沈黙しつづけ、自分にできることは何もないのだと考えてきました。しかしいまや法律は女性と男性を問わず、ハラスメントを受ける人々の側にあります。それは素晴らしいことです」
  • 「出産するかどうか決める権利を女性から取り上げて国家に与えようとする人々は、負け戦を戦っているのです。変化してゆく側がいずれ勝利するのですから」
  • 「女性が真に男性と同等の権利を獲得するのは、次の世代の人々を育て上げるという責任を男性が等しく背負うようになったときです」
  • 「男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて」(2018年 ドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』でギンズバーグが朗読した一言。もとはアメリカの奴隷制度廃止運動家だったサラ・ムーア・グリムケの言葉で、ギンズバーグは判決文に引用したこともある
『RBG 最強の85才』ドキュメンタリー映画も是非観てみたい。

今度トランプ大統領が後任に指名したエイミー・バレット は、熱心なカトリック信者で中絶反対派で、死去したギンズバーグ(リベラル派)とは意見が異なる保守派になる。アメリカの最高裁判事は9人、任期無期限。

ところでアメリカには面白い法律がある。

  • ミシガン州では妻は夫の許可なしに髪の毛を切るのは法律違反。
  • アラスカではバーで酔っぱらうのは違反。
  • カリフォニアでは核兵器を開発、所持、使用するのは禁じられている。
  • コネチカットではピックル(漬物)が30cm高さから落として跳ね返らないと販売禁止。
  • フロリダでは子供の売買は重罪。
  • ジョージア州ではチキンをナイフ、フォークで食べるのは違法。
  • アイダホでは人肉食は法律違反。
  • インディアナ州では魚の手づかみ禁止。
  • 実はニューヨーク州では集団でマスクをするのは違法。今のコロナ対策は違法状態である。






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