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キッチンハウス建築を振り返り Kitchen house construction

2018-02-21 | 日記
キッチンハウスに来客があり、建築過程を聞かれるので簡単に紹介。
この土地を購入するには理由があった。この土地の排水管用地(60cmx20m)がうちの土地と新しく購入した隣接地との間に通っていて、通行の許可は得ていたが将来所有者が変わればまた話し合いをせねばならないと常に懸念していた。ところが運よく土地所有者が売りに出し私に購入打診があり話がうまくまとまった(最終的に隣接山林3区画購入)。最初はここに建物など考えてなかったが、林の自生コナラを伐採し、ショベルカーで整地を始めると眺望が素晴らしく休憩小屋でも作ろうとなった。

崖(斜面)地なので平地を多く取ればそれだけ上下の落差が大きくなる。がけ崩れ防止のためにはあまり落差は出さない方がよい。適当な大きさの平地ができたので基礎作り開始。

40-50cm幅と深さで布基礎用の穴を掘る。ショベルカーなので楽な作業だ。砂利を軽トラで採石場より仕入れて20-30cm深さに入れ、ショベルカーの爪で抑える。鉄筋を組み型枠を作り、ミキサーでコンクリートを練り詰めていく。布基礎を作った後、中に砂利を敷き、ポリエチレン防水シート、ワイヤーメッシュを張ってまたミキサーでコンクリを練って流し込みベタ基礎風にする。これは強度的には必要ないが湿気(虫)対策だ。給水管は前もって敷設、大体の水回り場所に立ち上げて置く。

水回り(シンク、トイレ、手洗い、シャワー(将来))の位置を決め、排水(100mm)、給水配管を立ち上げ床根太を2x10で渡す。床下通風孔は設置したが土台と基礎の間にパッキングを入れたので配管が終わったあとセメントで塞ぐ(防虫獣)。床は30mmパーティクルボードを張るが、その前に30mm断熱フォームを取り付ける。後で考えると50mmを入れておけばよかったかな。

2x4方式なので壁を作って立ち上げるが窓(ペアガラス)は取り付けておく。ペアガラスはインターネットで一番性能の良い(紫外線対策樹脂枠)のを注文。一番大きい掃き出し窓はインターネットオークションで落札、和歌山まで引き取り行った。最後の壁はサイズがきっちりで人間2人(私と家内)の力でははめ込めないのでロープを掛けユンボのアームで引っ張って立ち上げる。

壁ができると天井を2x10根太を45cm間隔で渡し合板を張る。これで頑丈なBox構造になった(接合はボルトナット、金具止め)。

雨対策のため防水シート(タイベック)を貼る。安くて優れた製品だ。私が敬意を払うデュポン社の製品だ。

屋根はセンターを一番幅の広い2x12、勾配根太は2x10を46cm間隔で金具取付け合板を貼る。2x4方式では横軒下張出しは少し考え(工夫)ないとならない。

難しいのは煙突周りだが、必要な部材(屋根フラッシング等)を新潟ホンマ製作所から取り寄せ慎重に取り付ける。

室内煙突立ち上げは炭カル板(不燃材)2重張り50cm角筒を作り、中に2重煙突を通すので耐火は十分。最後の室内天井フラッシングはサイズ調整が必要でカット、ハンマーたたき成型板金作業もあった。
屋根は防水シートをステイプル張りコロニアルカラーベスト(重い)をネジ釘止め。端には水切り。

外壁サイディングは防腐剤処理胴縁で仕上げる。

塗装は木材塗装に定評のキシラデコール油性ブルーグレーを2度塗り。

外装が出来上がれば内装作業は楽しい。雨が降っても心配することはない。まず電気コンセント、照明位置を決めて配線(弟が電気工事士)、断熱材一番厚いのをたっぷり入れる。内壁や天井にも挟んだ(普通はやらない)が、これは防音効果もあり大正解。寒い日にストーブを焚くと室内は翌朝もほかほか、魔法瓶効果。夏の暑さも防げる。自分で家を作る人にはペアガラスと高性能断熱材をたっぷり使うことを勧める。石膏ボードを貼ると後はインテリア内装。これは家内の担当、壁は漆喰塗り、キッチンカウンタートップはタイル張り、家内と友人でおしゃれに仕上がった。レンジフードはインターネットオークションで展示品を1万円で仕入れ化粧加工する。。トイレは近所から貰った中古をフランジをホームセンターで仕入れて設置(これは最初に取り付け使用可能にした)。キッチンシンクや洗面台はイケア製(オシャレで安いが組立が腹が立つほど複雑)。床はテラコッタ風クッションフロア貼る。

私が建築関係(大工)の仕事をしていたのかよく聞かれるが、38年間化学薬品会社勤務であった。建築知識はセルフビルド(自分で家を建てる)や2x4工法の本を読んだり、分からないところはインターネットで調べた。ホームセンター(ロイヤル、コーナンプロ)もほぼ毎日通った(一日3度行ったこともある)。軽トラ、ユンボ、運搬車力丸なくてはこのプロジェクト発想すらなかった。一年間の楽しい作業だった。
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