写真日記

耳

朝、なんとか気合いで早起きをして
急いで自転車を漕いで病院に走った
なんだかまた夏が戻ってきたみたいな日差しで
光が溢れていた
靖国神社を通り抜けると
木陰がなんとも気持ちよくて
ここに人を立たせて写真を撮ったら
よく写るのになと思いながら急いで走って
病院に辿り着き
診察券を出すと
今日は耳鼻科はお休みですと一言
その言葉に僕の耳はさらに悪化したけど
しかたなくとぼとぼと自転車を漕いで
会社に向かったのでした

あさってから沖縄に２週間行くので
病院には行っときたかったけど
まあいいか
もし明日起きれたらまた行ってみよう　ぐらいで
こんなに天気がいいと
ほんとに仕事をしているのがもったいないけど
ボーとぶらぶら散歩でもしているのが
幸せなんだろうな

葉っぱの隙間から光が漏れる

水

深夜、喉が渇いたので
近くのコンビニに飲み物を買いに行くと
冷蔵庫に水ばかり売っていた
それぞれの水の説明を見ていると
ひとつだけおかしい水があった
「原産国：アラブ首長国連邦ドバイ」
おもわず原油？かとおもったけど
水だった
masafiという水で
説明によると
アラビア半島にそびえるマサフィー山に降った雨が
自然の”砂漠の砂”をフィルターとして濾過された
巨大な地下水脈です。
数千年の長い時をかけ、
磨き上げられてきた豊かな大自然の”恵みの水”を
ご賞味ください。
ということだった。

買って、帰りがけに歩きながら飲む。
残念ながら凡人の僕には
よくわからない普通の水だったけど
まだ行ったことのない地図上の
アラビア半島を想像しながら
ほんとにほんとならよくまあ長い旅をしてきたものだなあ
とペットボトルと水を褒めてあげたけど
もし、悪い大人がそこらへんで
水道水でも入れてパッキンしていたなら
これはとても嫌な気分になるけど

水の感覚としては
韓国とか中国とかモンゴルとかで
たぶん行ったことないけど
タイでもインドネシアでもベトナムでも
売っているような
安い部類の水のような感じだけど

アラビア半島を意識した夜に