写真日記

年末、
３日連続で忘年会に行ったので
なんだか久しぶりにたくさんの人に会った

さっき、
久しぶりに実家に帰ってきたので
夕方、小畦川の土手の上を走ってみた
ものすごく気持ちのいい空気だった

昔話ばっかりしても
少しは笑えるけど
だいたい忘れてしまっている

誰も本当のことは話さない

上毛大橋から
赤城山が見えた
風が冷たく吹いていて
空は晴れて青かった

２日連続で走れなかった
ので
かなり精神が歪む
最近、うまく写真が撮れていない
ので
あまり話をすることも浮かばない
ただ
笑っているだけでもなんだかいいか

自分の心を支配しているものはなんだろう
ということを
夜な夜な考えている
諦めてあっさり眠ればいいのに
毎晩、皇居の周りを走っているから
程よく疲れて程よく興奮して
睡眠と覚醒は紙一重表裏一体
理論武装して勝ちたくないけど
まったくもってうまく笑えない
愛想笑いも一応覚えたはずなのに
それにしても
いや接続詞なんかいらない
彷徨っている
血迷っている？
目を瞑ろう
自分の心を支配しているものはなんだろう
心って左胸の奥のほうにあるんじゃなくて
脳ミソなんだよって誰かが言っていた
そしたらこのドクドクと音を発てて蠢く鼓動はなんだろう
僕の体中に流れる血液の流れ
毛細血管まで流れ流れ
地下鉄の扉の前に立って
闇に流れていく自分の顔を眺め眺め
地上に浮上して光の中に鎔けていく
生きているフリをしている
アカカエルが笑っている
たぶんアフリカゾウも笑っている
スマトラトラは怒っているだろうか
アミメキリンはいつでも僕の心の中で笑ってる
心は想像の中なのだろうか
自分の想像の中のアミメキリンに櫛をかけよう
裸足で砂の上を歩いている夢をみる
どこまでも続くサハラ砂漠の夢をみる
ポルトガルには霧の中に橋が架かっていて
スペインの正午は昼寝をしている
西へ行くか南へ行くか

君は風に名前をつけたのだ

わすれないように
わすれやすい自分のために記録しておく

さっき
地下鉄の四ツ谷駅で
時間が止まったような瞬間があった

冷たい風の吹く丸の内線のホームから
歩いて南北線に向かうところだった
僕はとても嫌な気持ちで
いつものように意味もなく焦っていた
曲者ばかりの世界で
僕はいつもうまくやれない
yesなのかnoなのか
だいたい2択で選んだほうはいつも失敗だなと思う
冬の風は冷たいし
どこにいくという宛てもない
暗い気持ちでエスカレーターに向かっていると
杖をついたご婦人が道を迷っていたようにみえて
その瞬間
ちょっとすいません　と言われた
僕は駆け寄って
どうしましたか？　と聞くと
エスカレーターはどちらですか？　と優しい声だった

エレベーターですか？
いやエスカレーターです
左側にエスカレーターはあって
はたして乗るのに危なくないのかなと思ったけど
とりあえず教えてあげた
でもやっぱり危ないかなと思って
連れて行きますよと言うと
ご婦人は僕の腕に掴まった
エレベータに乗せてあげて
ちょっと躊躇ったけど
目が見えないのですか？と聞くと
以前は見えていたのだけど
今はまったく見えないのと言う

南北線のホームまで連れて行ってあげた

なんとなく
優しい気持ちになって
心が温まるのを感じた
いつもなら
なるべく厄介なことにならないように
他人に関わらないように歩いているのだけど
不思議な瞬間もある

市ヶ谷駅に着いて
僕は目を瞑って改札口まで歩いてみる
闇に向かって歩けるはずもない
やっぱり世界は一つではないのだと確信する
すこしだけ心が強くなって
すぐにまた心が弱くなる

ただぬくもりだけが
僕の腕を掴んでいてくれて
答えを導いてくれるのかもしれないなと
意味はわからないけど

2008.12.26 17:12

Because I want to fly from present oneself somewhere