古い写真を見ていたら
懐かしい写真をみつけた
昔見た虹
ウランバートルでアパートメントを借りて住んでいたとき
窓の外を見ていたら
ボグド山のほうの空に虹が架かっていた
とても大きくて太い虹だった
七色すべてが確かに見えた
国立デパートの1Fの食料品売り場で買った
ロシア製のチョコレートとドイツ製の黒ビールばかり飲んでいた
あとキャビアと黒パンとヨーグルト
そのアパートメントは2LDKで350$だったかな
変な流れで借りることになったのだけど
キッチンがあまり気に入らなくて
2ヶ月住んで引越しした
ちょうど田舎の草原に長く行くことにしたので
わーっと引越ししたな
そう、引越しの日に乗ったタクシー
ほんと怖かったな
変な酔っ払いみたいなおじさんで
乗った瞬間からずっと
なに人?だとしつこく聞いてくるので
うるさいなーっと言葉をわからないふりしていると
ベトナムだろ?というので
違うよ、日本人だぜ
というと
急になんか雰囲気が変わって
ぜんぜん目的地と違うほうに走っていくのが
わかったので
こりゃやばいなと一瞬でわかって
ここで降ろせーと言うと
ぜんぜん停まる気配がなくて
このやろーっと
走ってるままドアを開けると
ようやく停まり
幾らか?と聞くと
10$だとヌカスノデ
ざけんじゃねーぞと
日本語で言うと
また走り出そうとするので
1$札をポケットから取り出して
これでいいだろーっと渡すと
ようやく降ろしてくれた
久しぶりに思い出したな
いまだに覚えているなんて
ある日曜日
友人のエンフマーと
ボグド山に登った
トーラ川を越えてザイサンの丘を越えて行った
結構いい感じで登っていって
お昼を過ぎたくらいだったか
向こうからすごい人数の集団が降りてきて
僕たちの前に立ちはだかったのだ
トーラ川やボグド山には
悪い人(犯罪者とか)が隠れているという噂を聞いたことがあったし
実際トーラ川でテント張って寝てて襲われた(1999年の無謀な僕)こともあるので
なんだなんだと怯んだけど
なんとボグド山が山火事で
向こうから悪い人も良い人もみんな
警察官たちに先導され下山させられていたのだった
僕たちも山の向こうまで行こうという計画を断念して
警察官たちに麓まで連れて行かれた
麓に古い建物があってみんなで収容された
大変なピクニックになってしまったけど
ヤポンフンな僕はパスポートを見せると
まったく問題なく良い人と判断されてすぐに
釈放された
僕とエンフマ以外は誰も釈放されずに取り調べが続いていくらしく
僕たちはささっと逃げるように下山した
カン詰めのアンチョビをロシアパンに乗せて
宇宙みたいな草原の中で食べた
頼りの宇宙船が故障して一日遭難していたときに
ロシア製の小さなボロボロの車は
夜8時のコントみたいに見事に動かなくなってしまったのだった
そしてトランクから出てきたが宇宙食
だいたい切欠は写真に残っているような気もする
エンフマーとは
もうかなり音信不通だけど
きっとウランバートルの南側の丘にあるゲル住宅地区に
お父さんと妹と弟とあと姉の子供2人と住んでいるだろう
いや、確か英語を勉強していると言ってたから
アメリカにでも行ってしまっているかな
撮った時写真は一瞬なのに
懐かしい写真をみつけた
昔見た虹
ウランバートルでアパートメントを借りて住んでいたとき
窓の外を見ていたら
ボグド山のほうの空に虹が架かっていた
とても大きくて太い虹だった
七色すべてが確かに見えた
国立デパートの1Fの食料品売り場で買った
ロシア製のチョコレートとドイツ製の黒ビールばかり飲んでいた
あとキャビアと黒パンとヨーグルト
そのアパートメントは2LDKで350$だったかな
変な流れで借りることになったのだけど
キッチンがあまり気に入らなくて
2ヶ月住んで引越しした
ちょうど田舎の草原に長く行くことにしたので
わーっと引越ししたな
そう、引越しの日に乗ったタクシー
ほんと怖かったな
変な酔っ払いみたいなおじさんで
乗った瞬間からずっと
なに人?だとしつこく聞いてくるので
うるさいなーっと言葉をわからないふりしていると
ベトナムだろ?というので
違うよ、日本人だぜ
というと
急になんか雰囲気が変わって
ぜんぜん目的地と違うほうに走っていくのが
わかったので
こりゃやばいなと一瞬でわかって
ここで降ろせーと言うと
ぜんぜん停まる気配がなくて
このやろーっと
走ってるままドアを開けると
ようやく停まり
幾らか?と聞くと
10$だとヌカスノデ
ざけんじゃねーぞと
日本語で言うと
また走り出そうとするので
1$札をポケットから取り出して
これでいいだろーっと渡すと
ようやく降ろしてくれた
久しぶりに思い出したな
いまだに覚えているなんて
ある日曜日
友人のエンフマーと
ボグド山に登った
トーラ川を越えてザイサンの丘を越えて行った
結構いい感じで登っていって
お昼を過ぎたくらいだったか
向こうからすごい人数の集団が降りてきて
僕たちの前に立ちはだかったのだ
トーラ川やボグド山には
悪い人(犯罪者とか)が隠れているという噂を聞いたことがあったし
実際トーラ川でテント張って寝てて襲われた(1999年の無謀な僕)こともあるので
なんだなんだと怯んだけど
なんとボグド山が山火事で
向こうから悪い人も良い人もみんな
警察官たちに先導され下山させられていたのだった
僕たちも山の向こうまで行こうという計画を断念して
警察官たちに麓まで連れて行かれた
麓に古い建物があってみんなで収容された
大変なピクニックになってしまったけど
ヤポンフンな僕はパスポートを見せると
まったく問題なく良い人と判断されてすぐに
釈放された
僕とエンフマ以外は誰も釈放されずに取り調べが続いていくらしく
僕たちはささっと逃げるように下山した
カン詰めのアンチョビをロシアパンに乗せて
宇宙みたいな草原の中で食べた
頼りの宇宙船が故障して一日遭難していたときに
ロシア製の小さなボロボロの車は
夜8時のコントみたいに見事に動かなくなってしまったのだった
そしてトランクから出てきたが宇宙食
だいたい切欠は写真に残っているような気もする
エンフマーとは
もうかなり音信不通だけど
きっとウランバートルの南側の丘にあるゲル住宅地区に
お父さんと妹と弟とあと姉の子供2人と住んでいるだろう
いや、確か英語を勉強していると言ってたから
アメリカにでも行ってしまっているかな
撮った時写真は一瞬なのに
足元が冷える
外にいても
部屋の中にいても
とてもとても寒いので
なんにもやる気がおきず
ただ固まっている
写真を撮ろうにも手が悴んで
思考が凍って
またカメラを地面に落下させるのも嫌なので
部屋の中で古い写真を整理していく
基本的に古い写真は面白いけど
どこにも進まないので
僕はあまり最近は見返すことが無い
写真は残るものだけど
写真は突き進むための手段
撮る為に前へ
撮った後に残るだけ
確か
ナダハかナライハか忘れたけど
そんな地名の街の近くの丘で
この写真を撮ったはず
なぜか日本人の演歌歌手が
草原で歌を歌っていたのだった
僕はどの流れでこの写真を撮ったのか
忘れてしまったけど
とにかくかっこいいなぁと思って
撮らせてもらったのだった
隣にかわいらしい素敵なおばあさんもいて
確か
ふたりでも撮ったような気がするけど
今度、写真を探してみることにしよう
記憶の断片を
拾い集めて
紡ぎ合わせて
暖房の代わりに
足元を暖めようとしている
外にいても
部屋の中にいても
とてもとても寒いので
なんにもやる気がおきず
ただ固まっている
写真を撮ろうにも手が悴んで
思考が凍って
またカメラを地面に落下させるのも嫌なので
部屋の中で古い写真を整理していく
基本的に古い写真は面白いけど
どこにも進まないので
僕はあまり最近は見返すことが無い
写真は残るものだけど
写真は突き進むための手段
撮る為に前へ
撮った後に残るだけ
確か
ナダハかナライハか忘れたけど
そんな地名の街の近くの丘で
この写真を撮ったはず
なぜか日本人の演歌歌手が
草原で歌を歌っていたのだった
僕はどの流れでこの写真を撮ったのか
忘れてしまったけど
とにかくかっこいいなぁと思って
撮らせてもらったのだった
隣にかわいらしい素敵なおばあさんもいて
確か
ふたりでも撮ったような気がするけど
今度、写真を探してみることにしよう
記憶の断片を
拾い集めて
紡ぎ合わせて
暖房の代わりに
足元を暖めようとしている
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