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TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

クライマーズ・ハイ

2017-01-15 22:36:02 | Weblog
この正月に前橋に帰った際に通った、前橋駅前のけやき通りと国道50号の交わる五叉路の北側にあったビルが無くなっていたのに気付きました・・・。

この建物は、映画「クライマーズ・ハイ」において、「北関東新聞社」としてロケが行われたビルだったのです。小生が物心ついたときから存在したそのビルも、無くなってしまったんだな。結局ロケで使われた後もテナントが入ることなく、ただの空きビルになっていたようですし、そりゃ竣工から50年近く(以上?)経ってるわけですから解体されるのもやむなしなんでしょう。

というわけで、録り溜めしてあった映画「クライマーズ・ハイ」、たまたま見る順番が回ってきたんで昨日初めて見たのでした。我々世代には絶対に忘れることのできない、日航ジャンボ機墜落事故。小生は当時既に京都での下宿生活が始まっていたのですが、丁度その頃に帰郷し、東京の友人のところに遊びに行った帰りの22時過ぎに、乗換で降りた高崎駅の構内でのテレビ放送で事故発生の報に接したのでした。しかも墜落したのが群馬県内だなんて・・・。あの乗客名簿の人名が読み上げられていたニュースは、今でも忘れることができません・・・。

話はそれましたが、この「クライマーズ・ハイ」、上毛新聞社をモデルにしていることもあって、実際に前橋市内のあちこちでロケがされたようですね。北関東新聞社のビルもそうですし、日本赤十字病院や、弁天町アーケード街やそこに存在する店舗などなど・・・。映画のテーマもそうですが、そこに映し出される見慣れた風景も、前橋出身の小生にとっては大変興味深いものだったのです。
テーマがテーマだけに、そして前橋で撮影されているだけに、ドキュメンタリーすなわちノンフィクションとの境目が見ているとわかんなくなってくるのですが、そこはさすがに脚色されたフィクションなんですよね。取材の現場や新聞社内の緊迫感と、地方新聞の存在意義を問う場面はぐいぐい引き込まれていき、時間が経つのを忘れて見入ってしまったのですが、時折出て来る「北関東新聞社」社長の異常さや「販売部」のいかつい連中のまともな社会人とは思えない行状などはあまりにマンガチック。リアルな緊迫感とマンガとの振れ幅の大きさはやり過ぎですよね~、ま、さっきの話じゃないけどこういうのがないとリアルなドキュメンタリーになっちゃって、エンターテインメントとしての映画が成り立たないからなのはわかるんですけどね・・・。

面白い、だけど見るのは疲れました。やはり原田眞人監督の映画ってセリフが聴きとりづらいんですよね。かなり入り込まないとなかなか理解できないところもまたリアリティであり、エンタテーンメント性の欠ける部分なのかもしれません・・・。
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