TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

遅々として...

2014-11-27 23:24:24 | ウイスキー
朝ドラ「マッサン」、相変わらず全然前に進みませんな。
視聴率も20%を切ったとか。
わかります。この展開では。

そもそも話のモデルとなった竹鶴さん、ウイスキー好きの人に限らずこのドラマでその名を知った人でもその経緯、史実を調べるものです。その行く末がある程度知られているだけに、余計なエピをぶっ込んでじらすような遅々としたこのドラマの展開は、あんまりだというのがわかるはず。それが視聴率低下に影響しているのではないかというのが一つ。ホントにそうなるのかはわからんけど、史実に照らせば野々村氏は後に余市での事業を始めるにあたってのスポンサー、先週生まれた姉の子は後に養子となる、ということの伏線を入れているのではないかと思えば多少の足踏みは仕方ないにしても、足踏み長すぎます。


それに描かれている人物像。あれだけの偉業を成し遂げた人ですから、その片鱗を端々に描くべきにもかかわらず、今のところはまあとにかくダメダメのわがままのいらちでしかも世間知らずで傲慢な石頭。史実は置いておいたとしても少なくともスコットランドで苦難な修業を経て帰国したというそもそものドラマ設定ともあまりに乖離しすぎているいい加減なキャラクター。今まで見たことはないけど、朝ドラって、その主役に感情移入して応援する気持ちが生まれるからみんなが見るものなんじゃないかな。だけど今の主人公に対しては見ている方のイライラが積もるばかりで、なんやねんコイツ、という気持ちしか生まれない。それを補完するのがエリーさんなんだろうけど、なんなの今日の展開。滞納した家賃も払わずに料亭でのご接待とな。その発想は一般市民には受け入れられない、一般常識的にありえないだけに余計に応援する気も失せるというもの。この脚本家、この主人公の人たちが嫌われるように仕向けてるのか?と思わせるくらいのドS傾向。視聴者が求めるのはどっか抜けてるんだけど、もっとひたむきで前向きな人物像じゃないですかね。もちろんあくまでもこれはフィクションであって、とお断りはしてるんだけど、モデルが実際に存在するだけにフィクションとは言ってもあまりにデフォルメしすぎ、というのが敬遠されて視聴率低下を招いているのではないかと。

で、やはりおそらくこれからも一貫したテーマとなるであろう大将とマッサンの「本物」ウイスキーの定義の食い違い。ワインのネタから始まったときはお~しっかり今から伏線張ってんだな、と感心したけど炭酸割りにピート臭論議に至るにつけ、伏線としてはしつこすぎる。この調子じゃあ再来週あたりから始まるであろう山崎編でもおんなじような議論を辟易するくらいに繰り返すのではないかと危惧してしまうのです。

それに意味わからんのが、今日の化学教師への就職ネタ。史実的には竹鶴さん浪人期間は化学教師をやっていたわけでそこは史実を無理やり突っ込んできたな、ということなんだけど、来週には結局大将のところに行くみたいですから、このドラマにおいてはお断りすることになるんでしょうかね。なら別にいらんでしょう、この下り。それとも、化学教師になって半年だか一年だかの一定期間を経過した、というご都合主義なタイムワープでやはりウイスキー作りへの情熱が再び・・・みたいなことになるんでしょうか。本来プー期間は1週間くらいで片づけて、そこから先は化学教師をやりながらウイスキー作りを模索するようなストーリーのほうが見ている方にとっても受け入れやすい納得感のある展開じゃないですか。順番逆ですよね。

正直贔屓目に見てるつもりなんだけど、さすがに我慢ならずブーたれてみました。
でも、なんだかんだ言いながらももちろんこれからも「マッサン」、見ます。

今日の通勤音楽
NO ONE HOME / LALO SCHIFRIN
NOW CHICAGO XXXVI / CHICAGO
コメント
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