例の事故に関してこんな記事が。
寝台特急「北陸」と急行「能登」が廃止されて以降、金沢発の夜行バスの価格競争が激しくなっているとか。
そして別の記事ではこういった格安夜行バスの利用者の増加はこの5年で30倍に増えたとか。
こんな世の中じゃ確かに夜行列車は太刀打ちできませんな。どう考えても。
だけど、結果論とはいえこんな事故が起きてしまった。
やっぱりこんな値段はどっかおかしい。前にもここで書いたけど、モノにはそれ相応の値段というものがある。そりゃ夜行列車の運賃が相応の値段か、と言われればそれはそれで、ということにもなるけど、それこそバスを何台か抱えれば個人商店みたいな会社でもすぐに参入できるこの夜行バスという商売、「安全性」とはすなわち経営者の考え・性格・意識次第。そういう会社はとにかく目先の利益優先であって、「責任」という概念がぼけてくるのは当然の帰結だろう。でも必ずしもそれが悪いとも言いきれない。そりゃお上がきっちり認めた商売なんだから、目先の利益優先なのは当たり前。利益がなけりゃ喰って行けないんだから。喰っていけなきゃ、やっぱり人間多少の無理はするよね。そんなギリギリの状態で綱渡りしてるのがこの業界なんだろうと思う。
もちろん鉄道だって安全性100%というわけではない。だけどあれだけ大きな組織が、バックアップ体制をきちんと取りながら運行しているんだから、そこはまだ信頼できるんじゃないのかな。もし仮に運転士が居眠りしたとしても、車と違っていろんなバックアップ装置が列車にはあるのです。よっぽど運が悪くて脱線でもしない限り、壁や他のクルマに突っ込むこともないしね。もちろん夜行の運転士は必ず何回か交代するし。逆にその責任こそがコストであって、あまりに安すぎる料金には責任というコストが付加されていないようにも思う。
だからと言って、今更夜行列車に客が戻るかというと…実際もうほとんど運転されていないんだから戻りようもないし、もちろんこんな事故が起こったところで、こんな値段に慣れてしまった人達はもう鉄道に戻ることはないんだろうな。
いい方向への流れならともかく、どうもおかしな方向に流れていく世の中の動きを見るにつけ、暗澹たる気分になるのです。
今日の通勤音楽
RADIO MUSIC SOCIETY / ESPERANZA SPALDING
東方見聞録 VOL.2 / COS-PLAYERS
寝台特急「北陸」と急行「能登」が廃止されて以降、金沢発の夜行バスの価格競争が激しくなっているとか。
そして別の記事ではこういった格安夜行バスの利用者の増加はこの5年で30倍に増えたとか。
こんな世の中じゃ確かに夜行列車は太刀打ちできませんな。どう考えても。
だけど、結果論とはいえこんな事故が起きてしまった。
やっぱりこんな値段はどっかおかしい。前にもここで書いたけど、モノにはそれ相応の値段というものがある。そりゃ夜行列車の運賃が相応の値段か、と言われればそれはそれで、ということにもなるけど、それこそバスを何台か抱えれば個人商店みたいな会社でもすぐに参入できるこの夜行バスという商売、「安全性」とはすなわち経営者の考え・性格・意識次第。そういう会社はとにかく目先の利益優先であって、「責任」という概念がぼけてくるのは当然の帰結だろう。でも必ずしもそれが悪いとも言いきれない。そりゃお上がきっちり認めた商売なんだから、目先の利益優先なのは当たり前。利益がなけりゃ喰って行けないんだから。喰っていけなきゃ、やっぱり人間多少の無理はするよね。そんなギリギリの状態で綱渡りしてるのがこの業界なんだろうと思う。
もちろん鉄道だって安全性100%というわけではない。だけどあれだけ大きな組織が、バックアップ体制をきちんと取りながら運行しているんだから、そこはまだ信頼できるんじゃないのかな。もし仮に運転士が居眠りしたとしても、車と違っていろんなバックアップ装置が列車にはあるのです。よっぽど運が悪くて脱線でもしない限り、壁や他のクルマに突っ込むこともないしね。もちろん夜行の運転士は必ず何回か交代するし。逆にその責任こそがコストであって、あまりに安すぎる料金には責任というコストが付加されていないようにも思う。
だからと言って、今更夜行列車に客が戻るかというと…実際もうほとんど運転されていないんだから戻りようもないし、もちろんこんな事故が起こったところで、こんな値段に慣れてしまった人達はもう鉄道に戻ることはないんだろうな。
いい方向への流れならともかく、どうもおかしな方向に流れていく世の中の動きを見るにつけ、暗澹たる気分になるのです。
今日の通勤音楽
RADIO MUSIC SOCIETY / ESPERANZA SPALDING
東方見聞録 VOL.2 / COS-PLAYERS