1987年リリースの「BLUES FOR SALVADOR」。CARLOS SANTANA名義でのアルバムです。
80年代のAOR流行りも終焉を迎えつつある時期にあわせたような、AORテイストの抜けたインストを中心に構成されてます。ほぼ同時期リリースのSANTANA名義の「FREEDOM」ではAOR・POP ROCK路線をひきずっていたのとは対照的ですね。結局参加メンバーはその時期のSANTANA バンドのメンバーですからSANTANA名義でも全くおかしくはないのですが、敢えてCARLOS SANTANA名義にしたのは、やはりSANTANA路線から一線を隔し、インスト・ジャズ系の音楽を演ることに対するこだわりなんでしょうか。
ここで特徴的なのはやはりCHESTER THOMPSONのキーボードの音です。エレピでもない、かといってシンセでもない独特の音を出してますが、それが90年代のSANTANAサウンドの核となっていきます。このアルバムはその始まりでもあるんでしょうね。
その意味でも商業ロック路線からの決別を宣し、90年代のSANTANAの展開を先取っているアルバムじゃないかと思ってます。
まあ、何でそこまで持ち上げるかといえば、その後の「SPIRITS DANCING~」「MILAGRO」という名作に繋がるテイストのアルバムだから、ということでしょう。90年代前半は最近のグラミー賞をとったようなスタイルよりも、本当にSANTANAが最もSANTANAらしい時期だったように思います。
80年代のAOR流行りも終焉を迎えつつある時期にあわせたような、AORテイストの抜けたインストを中心に構成されてます。ほぼ同時期リリースのSANTANA名義の「FREEDOM」ではAOR・POP ROCK路線をひきずっていたのとは対照的ですね。結局参加メンバーはその時期のSANTANA バンドのメンバーですからSANTANA名義でも全くおかしくはないのですが、敢えてCARLOS SANTANA名義にしたのは、やはりSANTANA路線から一線を隔し、インスト・ジャズ系の音楽を演ることに対するこだわりなんでしょうか。
ここで特徴的なのはやはりCHESTER THOMPSONのキーボードの音です。エレピでもない、かといってシンセでもない独特の音を出してますが、それが90年代のSANTANAサウンドの核となっていきます。このアルバムはその始まりでもあるんでしょうね。
その意味でも商業ロック路線からの決別を宣し、90年代のSANTANAの展開を先取っているアルバムじゃないかと思ってます。
まあ、何でそこまで持ち上げるかといえば、その後の「SPIRITS DANCING~」「MILAGRO」という名作に繋がるテイストのアルバムだから、ということでしょう。90年代前半は最近のグラミー賞をとったようなスタイルよりも、本当にSANTANAが最もSANTANAらしい時期だったように思います。