シンクロニシティ & etc.

日々訪れるシンクロニシティの意味の探求と、「青天井」な人間力向上の追究、その他いろいろなことについて。

若者の車離れ、スキー離れ

2008-02-01 13:29:32 | ちょっとした話題&日々の出来事

 昨日の日経夕刊17ページに、「若者は面倒くさがり?」という記事がありました。車に乗らない、スキーしない、自室でケータイという小見出しがある記事です。

 全体的に今の若者のそういった内向きの姿勢に対して否定的で、それじゃあ駄目なんだ、的な論調でした。

 これに対しては、私は異なる見解です。

 私は、この記事を書いてる記者と、若い人の間の意識のジェネレーションギャップが記事中に表れてしまっているのではないかと思います。

 すなわち、この記事を書いている記者や、この記事に登場する、この記事にフィットした意見を述べている人たちは、「外に行くのは良いこと、レジャーは素敵なもの」という価値観が根本にあるのですが、今の若い人の価値観は違ってしまっていると思うのです。

 つまり、今の若い人は、子供時代に既に地球環境破壊について教育や、ニュースなどを通じて十分知らされているため、そういうものが深刻でなかった時代に育った人とは根本的に異なる価値観を身につけている可能性があるわけです。

 すなわちそれは、「人間が羽を伸ばすと、ろくなことがない」という価値観です。それが良いか悪いかは別にして、そういう大きな変化が生じているように私は感じます。彼らが人格形成期に吸収した、教科書、アニメ、ニュースなどのコンテンツは全てそういう方向性に彼らをいざなったのではないかと思うのです。

 どうしてそういう風に思うかというと、10年前にプリウスに乗り始めた頃、異様に反応するのが皆小学生だったからです。大人は特に反応しないのに、プリウスには手を振ってくる小学生が沢山いたのです。あの10年前の小学生たちが、今のちょうど10代後半から20代前半の若者なのです。

 そういう価値観の大きな変化が分かれば、車離れも、スキー離れも当然のこととして理解できてくるのではないでしょうか。

 あれだけCO2による地球温暖化の話題がニュースにのぼる現在、自動車というものに無邪気な志向性を抱ける方がむしろおかしい、と考える方が自然と言えば自然です。

 スキーにしても、自然の野山を切り崩して作ったスキー場に、顕在意識でははっきりとは分からずとも、潜在意識下において抵抗を感じるようになるのは十分予測可能です。

 前にも、「引きこもり、地球環境、そしてGT-R」http://blog.goo.ne.jp/imagingstar/e/453c12345076aedd8ac56e51a1975c34で若干かぶることを書いてます。