のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

血糖値コントロールって何だろう?

2014年12月25日 07時22分34秒 | Weblog
昨日、クリスマスイブ。
夕食の基本はワ○ミの宅食。
昨日は豪勢にローストチキンとチョコレートケーキを追加した。

父、食べる食べる。
チョコレートケーキに至っては、文字通りお皿を舌で舐め回し、新品のお皿のようになりました。
あのぉ、お父さん。
私が小さい頃、それやると怒りましたよねえ。
まあいい。
責めても仕方がない。
父は子どもにかえっていく。
それが実感だ。

「おいしかったあ!!」
完食して実感のこもった言葉。
心底幸せそうな表情。
私は少し考え込んでしまった。

重度糖尿病患者。
血糖値コントロールは必要。
でもね。
血糖値コントロールって何なのだろうって。
その医学的な意味ではなくて哲学的なこと。

父は甘いものに飢えている。
チョコレートケーキの皿を舐め回すほどだ。
そこまでして甘いものが食べたい。
そこまでして甘いものが食べたい人に甘いものを制限する。
そこまでして血糖値コントロールをして。
父に我慢を強いて。
それで父が幸せを感じられないのなら。
そこまでする血糖値コントロールって一体どれだけの意味があるのだろう。

父、86歳。
活動は限られている。
食べることは数少ない楽しみのひとつ。
その数少ない楽しみを奪って。
我慢して我慢して、嫌な思いをたくさんして。
それで少し寿命が延びたとして。
父の人生は幸せでしたって言えるだろうかって。

これは私がいつも心がけてきたことのはずだったけれど。
知らず知らずのうちに父に多大な我慢を強いて。
私が一番したくなかった介護の方向性になっているのじゃないかって。

さりとて父の糖尿病は相当ヤバいレベル。
極端な話、まだ生きられる寿命が、あと一ヶ月になってしまう。
そう考えると血糖値コントロールをやめることも躊躇する。

難しいですね。
簡単に結論は出そうにありません。
そして今日も。
「チョコは?」
と何度も言う父を。
認知症を「利用」して、はぐらかしてしまうのだろう。
父の介護。
矛盾だらけです。(^^;)