のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
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過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

母の携帯を解約。フクザツ・・・

2014年12月16日 03時52分47秒 | Weblog
先日。
母の携帯電話を解約しました。

亡くなったのが去年の9月。
おいおい引っ張りすぎだろって話ですが。
なんか抵抗があったのですよね。
それで基本料金を払ってずっと生かしていた。

基本料金だけといえどもずっと払っていればそのお金は馬鹿にならない。
さすがに無駄だろうということで。
複雑な思いで解約しました。
死亡の場合は解約金を取られないのですね。
まあ当たり前か。

この際ということで端末も引き取ってもらいました。
回線だけ解約して端末は記念に保存するという手もありましたが。
リサイクルに回したほうが、母を生かせると思ったから。

踏ん切りが悪いな、自分。
1年と3カ月、亡くなった人の携帯を持っているなんて。
母の死をまだ引きずっているかといえばそれもまた違うのですが。
そこら辺は心の中の微妙な問題で、うまく説明できないのですがね。

マザコンと思われるでしょうか。
自分的には「単なるマザコン」とは少し違うのです。

心の病を患いましたから。
いい大人なのにずっと家にいるという生活をしていた。
大学を卒業した息子が二十代にして昼間もずっと家にいる。
それは闘病生活でもあったわけで。
病気と闘った同志というか。
とにかく普通の親子よりは圧倒的に濃密な時間を過ごしてしまった。

恩義とかそんな簡単なものじゃない。
うまく言葉で表せないけれど、「それ以上の何か」なのであります。
だからこそ母が脳梗塞になったとき。
末期ガンで余命を宣告されたとき。
迷わず介護に集中する。
家で看取るという決断ができたのです。

そして「そのとき」私は泣かなかった。
悲しくないというよりも。
ずっと強く結びついている。
亡くなっても無くならない。
その確信があったから。

またひとつ母のこの世での足跡が消えた。
けれど。
私の心の中から母は消えない、消せない。
やっぱ私はマザコンなのですかねえ。(^^;)