のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

国だけのせいじゃない、僕らだって悪いのだ。

2009年06月11日 04時38分34秒 | Weblog
>昨日のニュースより
#「17年半も身柄を拘束されたんですよ。そんな簡単に許せる問題じゃないですよ」。菅家利和さん(62)は10日夜の記者会見で、「足利事件」で同日に検察側が表明した異例の「謝罪」にも納得いかない様子で声を震わせた。(asahi.comより)

このニュースはあえて約一週間「寝かせ」ました。
釈放の段階ではね。
かなりみんな感情的になっているなという感じがしたので、
私としても世評に流されず正しいジャッジができるかの自信がなかった。

で、一週間じっくり考えたわけですがね。
冤罪。
やっぱりこれは酷い。
やっぱりそこに行き着いた。
永く犯人とされ続けた菅家利和さんの苦しみは察するにあまりある。
「無実なのに17年半拘束してごめんね」
そう言われて納得しろというのは無理な話。

いくら暴力的・威圧的な取り調べが行われたとしても、
やってもいない殺人を
「私がやりました」
と言うものだろうか?という疑問はごもっとも。

自分のこととして考えてみた。
私は統合失調症を患っている。
たとえば取り調べで精神的に追い詰めて、
心の病の「発作」が起きるような状態になって、
薬を取り上げられて、
「自白したら薬をやるよ」
なんてやられたら、
私はいとも簡単に「転ぶ」ことだろう。

だから追い詰められたら絶対に言いたくないことを言うことがある。
それは何となくわかる気がする。

暴力的・威圧的と言われている
具体的な実際の取り調べの方法、内容については、
今となっては真実はもうどうにもわからない。
紙の記録しかない密室。
もし両者が正反対のこと言ったとしたら、
最終的にはどちらかの言うことを信じるしかないのだ。

マスコミの姿勢も??だね。
不確かな証拠を元に判断したとか、
警察、検察批判とか、
好き勝手なこと言っているけどさ。
じゃああんたら当時も同じこと言った?
って事なんです。
当時から一貫してこの裁判に対する疑問を報道していました。
そう言えるマスコミいるの?
いないでしょ。
先の大戦時、軍部のちょうちん記事を書いておいて、
負けてみたら手のひら返しで軍部批判。
そのときどきの時流に乗って、正義面する。
マスコミの自分勝手な体質は全く変わっちゃいない。

マスコミ批判ばかりもしていられない。
もちろん国民一人一人も反省しなきゃならないんだよ。
裁判の判決っていうのは、
法律、判例に則ってってとこ以上のことは、
多分に世論の動向によって決まる。
当時の我々国民が
「DNA鑑定は信頼できる。菅家さんが犯人。有罪が妥当。」
という総意だったからこその無期懲役だったはずだ。

国民は「酷い話だ」で済ませてはならない。
国(と言っていいだろう)が犯した過ちは、
国民の監視が甘かったからとも言えるわけで。
良識派を気取るだけの人間。
私は嫌いである。