つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

篠原演芸場の魅了するもの

2022年03月19日 | 芸能
 森陽一郎先生グループと東京の北区・中十条にある「篠原演芸場」へ行きました。この演芸場は大衆演劇の歴史が古く、今では有名となって活躍している梅澤劇団、松井誠劇団もここの舞台を踏んでいた。
 公演は「花吹雪特別ショー」で、桜春之丞、桜京之介、寿美英二による劇団の出演でありました。入場すると役者さんが笑顔で出迎えて甘栗一袋を一人ずつに渡していました。役者達は若い男性でホストクラブのイケメンを思わせる雰囲気を醸し出していました。
 場内は観客が満席であり、9割がご婦人方。入場料1,500円、指定席300円。グループの7名は指定席の座椅子席に座る。隣との席がぴったりついているので専有部分はとても狭い。やっと座るがその後の身動きがままならないくらいでした。
 第一部は、歌謡舞踊から始まった。照明と音響の効果もありそれぞれの踊りが見事に観客を魅了していました。第二部は、芝居で演目は「上州土産百両首」。第三部は、三人吉三を最後に持ってきて盛り上げていました。
 男の俳優が女形で出場すると観客はうっとりし、ため息と歓声が聞こえてくる。贔屓の婦人がいる方にそっと近づいていきご祝儀を受取る。ご祝儀は一万円札を扇のように広げて胸の間にさすものや祝儀袋を帯の紐の間に挟むものなど工夫があります。また紙袋に入った贈り物もあり、贔屓の常連客が多いのだと感心して見ていました。入場料に比較してご祝儀は凄く多い。贔屓の客は役者に対する入れ込みに凄いものを感じました。
 3時間半の公演が終了すると、役者達は演芸場の表に出て、観客をお見送りしている。観客やファンの気持ちをくみ取り大切にしているのは大衆演劇の基本であると考えます。写真撮影の要求にも快く応対していました。これらの光景を見ていると、ご婦人たちが大衆演劇に入れ込む気持ちが分からないでもないと思いました。(2007.2.4)




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