つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

親父の小言

2008年04月15日 | 文化
親父の小言(すし屋の湯呑み茶碗より)
朝機嫌よくしろ   人の苦労は助けてやれ   人には腹を立てるな   
火は粗末にするな   恩には遠くから返せ   風吹きに遠出すな
人には馬鹿にされていろ   年寄りはいたわれ   年忌法事をしろ   
初心は忘れるな   家業に精を出せ   借りては使うな
働いて儲けて使え   義理は欠かすな   大酒は飲むな   
ばくちはけして打つな   貧乏は苦にするな   大飯は喰うな
水は絶やさぬようにしろ   自らに過信するな   怪我と災いは恥と思へ
戸締りに気をつけろ   産前産後大切にしろ   何事も身分相応にしろ
万事に気を配れ   泣きごとは言うな   家内は笑うて暮らせ   
神仏はよく拝ませ   女房は早くもて

なるほど、一言ずつに含蓄のある言葉である。
子供の頃怖いものといえば、地震、雷、火事、親父と相場は決まっていました。
町内会でも怖いおじさんがいて、子供たちの躾をしていました。
銭湯に行くと、とても熱いお湯に入っている大人がいて、水で温くしようものなら、怒られた記憶のある人もいるでしょう。
最近「小言」を言う親父や大人が少なくなってきた。
そんな意味でも「親父の小言」はもう一度確認しても良いでしょう。
おかしいことはおかしいというべき環境が必要であるようだ。
黙っていてはいけない。

(4月15日記 池内和彦)

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