つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

土屋理義さんのコレクション展

2011年04月11日 | 日記
                    コレクション展を開催した土屋理義さん(左)(切手の博物館)

TAMCのメンバーである土屋理義さんから手紙を頂いた。
土屋理義さんは、財団法人切手の博物館理事・同鑑定委員会専門委員、財団法人日本郵趣協会評議員、同南方占領地切手例会代表世話人などの要職に就任している。

今回、南方占領地切手研究家としての活動が評価されて「第31回中島健蔵・水原明窗記念賞」を受賞した。
その受賞記念として、切手の博物館において「土屋理義コレクション展」が開催された。

土屋理義さんの挨拶文には次のように記されている。
太平洋戦争中の1942年から1945年のわずか3年半の間に、日本軍は広大な南方占領地(香港、ビルマ、アンダマン諸島、マライ、北ボルネオ、蘭印のスマトラ、ジャワ、海軍担当地区、フィリピン)において、陸・海軍別々に様々な種類の切手、ステーショナリー(葉書・封皮類)を発行しました。
当初は現地残存のものをそのまま用い、やがて加刷を行い、さらには正刷の切手や葉書類が作られ使用されたのです。
ここでは切手8フレーム、ステーショナリー8フレームにより、256点の資料の全貌を展示します。
その他にも土屋理義さんの6冊の著作本が展示されていた。

土屋理義さんは小学生の頃から切手の収集に興味を持っていた。
大学生の頃には南方占領地の郵便事情の奥深さに魅せられて趣味の世界に入っていった。
今回、南方占領地の切手とステーショナリーを披露したことについて「フィリッピンとかビルマなどの特定の分野を収集する人はいるけれども、南方占領地という広範囲の研究をしている人がいなかった。40年間にわたり収集した資料を展示披露をする計画が実現できた」と話していた。
展示物の中には、貴重な資料も沢山あり、一部の資料が数百万円もしたものまであった。

加刷ずれの新料額暫定加刷(香港)、ビルマの個人の印鑑を押してあるだけの矢野切手、カラー化されていない大孔雀黒加刷、マライのケランタン州紋章切手貼り実逓便、蘭印スマトラの日の丸太枠、バッテン加刷、リング加刷封皮(日本宛書留実逓便)等々貴重な資料も沢山展示されていた。

展示会で鑑賞することは簡単であるが、40年間にわたり収集してきたものを整理して展示することは並大抵のことではない。
今回土屋理義さんから案内を頂き切手の博物館へ行って、南方占領地の様々な切手・ステーショナリー(葉書・封皮類)を鑑賞して新たな世界を知ることとなった。

(4月11日記)
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土屋理義さんのコレクション展資料

2011年04月11日 | 日記
  大日本帝国海軍発行の切手と切手展記念印押し初日カバー
                   
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