猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

南太平洋のツバル、海面上昇で国土侵食―海外移住を考える住民

2007-02-19 15:56:31 | 環境・防災・エネルギー
 先日南太平洋の島嶼国キリバスの大統領が来日して、地球温暖化に伴う海面上昇による国土水没の危機を訴えた。同じ南太平洋の島嶼国ツバルでは、海面上昇による浸水や海岸浸食が深刻化しており、写真の通り現に冠水する地区も現れている。住民の多くが海外移住を考え始めている。
 国家の三要素は、国土、国民、主権であるとよく言われる。そのうちの国土が、いわば気づかぬうちに「侵略」されているようなものである。実際に水没が始まっている国々にとっては今から温暖化対策を始めても遅すぎて話にならないのだが、これ以上の被害を最小限にとどめるために努力することと、移住などへの支援は国際社会の責務であろう。「環境難民」はこれからの大きな課題となるに違いない。



(参考記事)
[地球温暖化 南太平洋のツバル 海外移住を考える住民]
(2月19日9時55分配信 毎日新聞)
写真:すっかり冠水した地区集会所前=フナフティで18日午後、井田純撮影

 【フナフティ井田純】海面上昇による浸水や海岸浸食が年を追って深刻化する南太平洋のツバル。首都フナフティでは、住民の多くが海外移住を考え始めている。特に若い世代は、地球温暖化による「国の消滅」を、起こりうる現実として受け止めている。
 18日夕、ツバル唯一の国際空港の滑走路脇。足元のいたるところから、かすかな音が聞こえてくる。舗装された路面のわずかなすき間からわき出す水は透明で、間断なくはじける細かい泡が見える。なめると確かに塩辛い。海水はたちまち四方に広がった。
 約1万人が住む平均海抜約2メートルの国土は、サンゴ礁の上に砂が堆積(たいせき)してできた。海水は、海岸を越えてくるだけでなく、地盤にある無数の穴を通って地上にあふれる。
 「遅くとも10年後までに家族とニュージーランドに移住するつもりだ」。トマルさん(32)は国営電話会社に勤務するエンジニア。05年には衛星通信技術の研修で日本にも行った。
 同僚も多くが移住を考えている。この時期の浸水被害はもちろん、海岸線が削られてヤシの木が根元から波にさらわれたり、小さな島が消滅したりする現実を、誰もが目の当たりにしているからだ。「他の国の二酸化炭素が原因で島がなくなる。怒りを感じるが、だからといってどうしようもないだろう」。トマルさんはため息をついた。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツバル半島 (コダマ)
2010-04-07 21:35:57
ツバル半島についてもっと深く教えて下さい
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