IDEONのひとりごと

「Dreamers Again」管理人IDEONが綴る愛馬たちと一喜一憂の日々、その他思うこと感じること。

キャプテントゥーレ

2008年04月18日 | 愛馬・クラブ馬
この年は、最初の募集予定馬リストが来た時から狙っていました。
オーナーズに取られずに、厩舎が関西に落ち着いた
時点でほぼ決まりのはずだったのですけれど……。

パンフを見て、DVDを見て、気持ちがかなり揺らいだのも事実です。
こいつはロバか……。(^^;
加えて、ちょうど芦毛が表に表れはじめた頃でもあり、
まるでお地蔵さんのような毛色が、何とも頼りなく見えました。う~ん。

勿論、ツアーへ行っても食い入る様に見ました。カワイイ、大人しい……。
しかし、それは競争馬としてはどうなんだろう?

近くに居た成田さんを捕まえました。
I「今年はこの馬にしようと思うのですが、この時期としてはあまり
  格好良くないですよねぇ……」
私はこう切り出してから
I「昨年見たひとつ上の姉も似たような感じでしたが、HPで見ると
  今は良い感じのシルエットになっているように見受けるのですが」
成「良く見てるね。姉もすごく良くなっているし、この血統は
  先に幅が出て背はあと、母(エアトゥーレ)も祖母(スキーパラダイス)も
  みんなこんな感じ、これからグーンと背も伸びて来るからね。各パーツも
  しっかりしているしいい馬だよ。私はこれオススメ、個人的にも気に
  入っているけれど、この馬は絶対にいいよ」
  
もう少し部分的ななことも、色々と細かく教えていただいたのですが、
大まかにはこんな感じだったと思います。よくよく考えてみれば、
天下の社台ファームの大番頭が、展示場全体ではなく、ほぼほぼ私と
同様に、キャプテントゥーレのそばにずっと居たということも、
私ごときにわざわざセールストークをする必要は全くないということも
合わせて考えれば、成田マネージャーはよほどこの馬がお気に入り
だったのでしょう。強面なのに目を細めて、とてもやさしく、
そうでいて熱のこもった説得力のある話しっぷりが印象的でした。
勿論、私の腹も決まりました。

デイリー杯を勝った時、来年のツアーで成田さんにお礼を言わなくてはと
思っていたのですが、残念ながらこの早春にお亡くなりになられました。
きっと最後まで、キャプテントゥーレの華々しい活躍を願ってくれて
いたことでしょう。クラブサイトのトップページの写真が他の活躍馬でなく
キャプテントゥーレなのは、成田さんのそんな想いに対するクラブの
敬意の表れなのではないでしょうか?

皐月賞は出資の時点から最初の目標にしてきたレースです。晩成型のこの馬に
足りない部分を、成田さんが天国から、そっと背中を押しに来てくれるのでは?
レースが近づくにつれて、そんなことさえ感じてしまいます。
願わくは他馬よりハナの先だけでも早く、ゴールを駆け抜けますように。
コメント (32)
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