中堅だなぁと感じるこのごろ

私が本格的に競馬を見始めた頃は、ちょうど関西馬の躍進が始まった頃に重なる。現役最強古馬にメジロマックイーンが君臨し、トウカイテイオーやミホノブルボンといった栗東の坂路で鍛えた無敗の２冠馬が相次いで登場する。古牝馬もダイイチルビーがマイル以下で強さを見せ、西の５強と言われた中からシスタートウショウやイソノルーブルが戴冠する。これはみな、関西馬だった。

それでも、いざ一口を始めるとなると関東馬にこだわった。強いサンデーサイレンス産駒たちも登場したがアンチサンデーだった。ついでに言うとアンチ社台だった。反骨精神溢れる若者だったというべきか。（笑）

タイキというクラブは、そんな私を満足させてくれる存在だった。マーシャル、シャトル、ヘラクレス、リオン……どれもサンデーサイレンスとは関係のない関東馬だった。一方で、欲しい馬が見つかれば他クラブの馬にも興味を示すようになった。非サンデーサイレンスに限界を感じる中で、ウインラディウス、ウインシュナイト、ウインデュエルといったサンデーサイレンス産駒の魅力ある関東馬を集めたウインというクラブも私を満足させてくれた。

歳月が流れ、今や私の元にいる主力馬はペールギュント（サンデーＴＣ）、フィフティワナー（キャロットＣ）、キャプテントゥーレ（社台ＲＨ）といった関西馬たちだ。それもみんな社台グループ。あの頃の気概はどこにいったのだろう？（笑）

クラブにも盛衰があって、中小のクラブには「旬」というものがある。それを追いかけるのも若さというものだが、今や大きな社台グループという安住の地にあぐらをかいて、中小の「旬」を見て見ぬふりをしている。若い頃は、稼いだお金は全部使えるし、これからいくらでも稼げると思っていたので、欲しい馬は許せる限り追いかけようという意欲があったが、今は入会金や会費が気になって思うように動けない。

振り返って見ると、中堅になったなぁと感じるこのごろです。