「坊の岬沖海戦」から 再び～その１

ＫＯＥＩの２５周年記念ゲームということもあってなかなかお目にかかることがなかったが、ようやく手に入れた「提督の決断Ⅳ」withパワーアップキット。１９４５年４月、再び「坊の岬沖海戦」に挑戦してみることにした。

前作同様、大和艦隊のみで史実通りに白昼堂々と特攻したのでは勝負にならない。といって、今作では米軍の夜間航空機が飛んでくるので、夜戦に賭ける訳にもいかない。(日本軍の航空機は夜間非対応機ばかりです)

勝利条件は沖縄の米軍航空基地を全て破壊することかつ「大和」が生存すること……とはいえ、米艦隊を残しては今後に夢がない。

そこで、出撃条件になっている大和艦隊は仕方ないとして残る２艦隊は機動部隊で固めることにした。航空機は戦艦を優先的に攻撃してくる習性があるので、航空戦艦「伊勢」「日向」を中心とした囮艦隊で中央突破、鈍足な上に搭載数も今イチなのではっきり言って使い勝手の良くない航空戦艦だが、耐久力があるので囮としては使える。国内の航空機をかき集めた空母＆水雷編成で勝敗のカギを握る機動部隊は東から、敵空母艦隊を狙う。大和艦隊は西から回って沖縄南部基地を狙う。日の出から勝負だ！

作戦は予定通り、囮艦隊が標的になっているうちに機動部隊で敵の空母艦隊を次々とピンポイント攻撃。「伊勢」「日向」の予想以上の頑張りで耐久力のない米空母が沈んでいくのを尻目に大破しても踏みとどまる。この間、大和艦隊は手薄になった南部基地を攻略。日が沈むと機動艦隊から空母を切り離して敵残存艦隊に雷撃作戦を展開。終わってみれば戦艦４空母１２を含む４８隻全てを撃沈。一方の日本艦隊は主力艦のほとんどが大破されるが、戦艦・空母で沈没したものはなし。う～ん、さすが、ゲームだ。(笑)

とはいえ、ここからキャンペーンゲームに移行してからが大変だ。新ルールでは潜水艦で３日間逃げ回って引き分けに持ち込むという裏技が使えなくなってしまったので、米軍に攻め込まれたらひとたまりもない。

５月には大破した軍艦を全て日本近海に帰還させる一方、トラック沖とマレー沖に残された航空機を全て撤収してからっぽの日本近海に配備。これで凌げるのだろうか……。
（次回へ続く）