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「放置自転車かわいそう」と持ち去り50台 62歳無職男逮捕

2010-09-08 05:33:05 | Weblog
「放置自転車かわいそう」と持ち去り50台 62歳無職男逮捕 2010年9月7日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100907/crm1009070155001-n1.htm
 路上に止めている自転車を狙い持ち去ったとして、兵庫県警神戸北署が占有離脱物横領などの容疑で、無職の男を逮捕していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。男は「放置自転車がかわいそうで、50台ぐらいやった」と供述。自転車好きが高じた犯行で、無料駐車場に集めて修理したり、磨いたりしていた。
 逮捕されたのは、神戸市北区緑町の無職、池ノ谷静男被告(62)=起訴済み。
 逮捕容疑は、3月15日午前、北区山田町のバス停近くに止めてあった自転車を持ち去ったとしている。
 約3年前から同様の犯行を繰り返していたとみられ、大半は北区内の市営無料駐輪場に集めて“管理”し、壊れた部分を修理していたほか、新たに鍵を付けたり、磨いたりして手入れしていたという。
 6月に駐輪場で自転車を磨いていた際、同署員に職務質問されて犯行が発覚。池ノ谷被告は「自転車が好きで、放置されている自転車を見ると、かわいそうになった」と供述している。
 同署幹部は「転売は1台もなく、金目的ではなかった。自転車好きとはいえ、こんなにたくさん集めるとは…」とあきれ顔で話していた。




 ん…。彼のやったことには法律的には決して許されることではありませんし、放置自転車と一言に言っても『自らの意思で捨て去ったのか、それとも誰かが人の自転車を盗んで乗り捨てたため、持ち主の知らないまま放置されているのかわからない』といった問題もあるとは思いますが、転売目的での窃盗ではなく、大半は市営無料駐輪場に集めて管理。壊れた部分は修理までして、新たに鍵を付けたり、磨いたりもしていたそうですから、その手法さえ間違えなければ、むしろ感謝されてもおかしくもなかったんでしょうね…。
 外国製の安い自転車が輸入されるようになってから、どうも最近の日本人は自転車を大切に乗らなくなった(盗まれても警察に届ける人はほとんどいなくなったのでは…???)ように思いますし、実際彼のような人がいるのだから、こういう話を聞くと、放置自転車を単なる部品としてリサイクル(あるいは廃棄処分)するくらいならば、十分使えそうな自転車については自治体の無料貸し出し自転車として再利用するなり、あるいは(勿論地元の道路事情に合わせてタイヤをぶ厚いものに変えるなど若干の改良は必要だとは思いますが)海外の貧しく(まだ車が贅沢品な)自転車を必要としている国々に輸出するなど、何らかの形で活用できないものかな…と思います。
 保管期間内に持ち主が取りに来る可能性や、管理している台数が多すぎるため手が回らないといった問題もあるのでしょうが、こういった放置自転車が大量に発生する背景には、贅沢になり過ぎた日本人という側面を見せつけられているように思えて、いろいろと考えさせられるものがありますね。