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エクストラータ:英資源大手に合併を打診 英紙など報道 

2009-06-22 13:34:03 | Weblog
エクストラータ:英資源大手に合併を打診 英紙など報道 2009年6月22日 
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20090622k0000m020089000c.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090621-OYT1T00601.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M21010 21062009&g=MH&d=20090621
 スイスの資源大手エクストラータが、英資源大手のアングロ・アメリカンに合併を打診したことが明らかになった。21日付の英紙サンデー・テレグラフなどが報じた。合併が実現すれば、株式時価総額は計410億ポンド(約6兆5000億円)の巨大企業となり、ライバルの英豪資源大手BHPビリトンや同リオ・ティントに匹敵する規模となる。
 報道によると、エクストラータとアングロ・アメリカンは豪州の石炭事業のほか、銅の事業で重複部門があり、巨額のコスト削減が可能となる。
 エクストラータの経営トップがアングロの取締役会に合併協議についての文書を送った。ただ、アングロ社の首脳が他から出資を受けて、合併に反対する可能性もあるという。
 資源大手をめぐっては、07年にBHPビリトンがリオ・ティントへの買収を提案。その後、断念したものの、豪州の鉄鉱石事業を統合することで合意。これに対して、中国国営の中国アルミ業公司(チャイナルコ)が一時、リオ・ティントへの出資を検討するなど、中国企業の攻勢も続いており、業界再編が続きそうだ。


 ほぉ。エクストラータもアングロ・アメリカンもイギリスの主要株式指標である英FTSE100の指標銘柄ですが、この両者が合併の可能性ですか…(吃驚
 ちなみに、資源大手の合併と言えば、一度は破談になったものの、BHPビリトンがリオ・ティントを買収するという報道が流れ、日本の公取(公正取引委員会)が鉄鉱石のシェアが高くなりすぎると 問題視したのですが、アングロ・アメリカンもBHPビリトンやリオ・ティントと共に世界の鉱業大手3社に数えられる1社ですし、もしこの両者が合併すれば、その規模はBHPビリトンやリオ・ティントと肩を並べることになりそうだけに、資源輸入大国の日本としては、その後の進展が非常に気になるところ。
 報道によれば、『エクストラータとアングロ社は南アフリカやオーストラリアの石炭事業など重複部門が多く、合併によって大きなコスト削減効果が見込める』とコスト削減が主目的のようですが、競合他社が少なくなれば、価格交渉もしやすくなり、原材料を使用している企業の業績も直撃しかねないだけに、当事者やその株主は勿論のこと、この統合交渉は日本にとっても決して他人事ではないように思います。

国分寺市長選は現職が3選を決めるもミスで開票が1時間半遅れる

2009-06-22 13:29:26 | Weblog
国分寺市長選:星野信夫氏が3選 2009年6月22日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090622k0000m010095000c.html
 国分寺市長選(東京都)は21日投開票が行われ、星野信夫氏(65)が元市議の川合洋行氏(67)を破り、3選。投票率は39.89%。
 確定得票数は次の通り。
当23606 星野信夫=無現<3>
 13031 川合洋行=無新[共]

お粗末!ミスで開票遅れる 国分寺市長選 2009年6月22日 産経
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090621/tky0906212354004-n1.htm
 任期満了に伴う東京都国分寺市長選と市議補選(欠員3)は21日、投開票されたが、投票終了後に1カ所の投票所で投票箱のカギを入れる封筒に立会人2人の割り印がなかったミスが発覚。午後9時開始予定の開票が約1時間半遅れた。
 市によると、市立西町地域センターの投票所で投票箱のカギを入れる封筒に立会人2人の割り印が押されていなかったというお粗末なミス。
 本来の手順では市長選、市議補選の投票箱にカギをかけた後、カギを封筒に入れて封印。封筒には投票管理者と立会人3人の計4人の割り印が押されるはずだった。投票箱を開票所に移送中、ミスに気付き、市選管の委員らが対応を協議。選管委員長の職権で開票が始まった。この影響で開票作業は大幅に遅れ、深夜遅くまで続いた。
 市長選は無所属の現職、星野信夫氏(65)と無所属新人の前市議、川合洋行氏(67)=共産推薦=が立候補。星野氏は行財政改革などの実績、JR国分寺駅北口再開発の推進などを強調。政党の推薦は見送ったが、自民、民主の国会議員や都議選候補者の精力的な支援を受けた。川合氏は大型事業の見直しや福祉予算の増額を掲げ、星野氏を激しく批判した。
 市議補選は元職2、新人2の4人が立候補。
 投票率はいずれも39・89%(市長選は前回47・84%)。当日有権者数は9万4257人。




 東京都国分寺市は、都のほぼ中央部に位置する人口12万人強の市ですが、市長選は8年前の前々回選挙で接戦の末当時の市長の山崎真秀氏を破り、4年前の前回選挙では新人2人を退けて再選を決めた現職の星野信夫氏に、共産党系新人で元市議の川合洋行氏が挑戦する形となったのですが、『JR国分寺駅北口の再開発を進めながら、保育園の待機児童ゼロを目指す』と訴えた現職の星野信夫氏が23606票を獲得し、『「保育園の待機児が200人、特別養護老人ホームの待機者が300人。福祉が切り捨てられている」と現市政を批判すると共に、保育園の増設や介護施設の充実を訴え、国分寺駅北口の再開発については「市民の負担を軽減し、ほかの財源に回すべきだ」』と訴え13031票を獲得した川合洋行氏に圧勝。
 こちらは、結果はほぼ予想がついていたとはいえ、その割には他の選挙戦と比べて勝敗報道が随分遅れていただけに、一体どうしたのだろうと訝っていたのですが、どうやら、開票手続きにミスがあり、開票作業が1時間半遅れたのだとか…(汗
 茨城の境町議選でも、立候補者資格がない方が出馬して、投票が終了した後、失格扱いになるという騒ぎがありましたが、お粗末ですね…(呆れ

居住実態ないのに出馬 “失格者”が18票得票 茨城・境町議選

2009-06-22 13:25:39 | Weblog
居住実態ないのに出馬 “失格者”が18票得票 茨城・境町議選 2009年6月22日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090621/crm0906212331022-n1.htm
 21日に投開票が行われた茨城県境町議選で、新人の男性(45)=無所属=の立候補が有権者の投票後に抹消されるハプニングがあった。開票の結果、225票の無効票があったが、この中には男性への18票の投票も含まれていた。最下位の当選者と次点の得票差は6票だった。
 町選管によると、男性は告示日の16日、立候補を届け出た際、現住所として町内の住所を記載。男性の住民票の住所と同一だったため、選管も立候補を受理した。
 その後、有権者から「居住の実態がない」との指摘があり、選管が確認したところ、男性本人がこの事実を認めた。
 公職選挙法では「引き続き3カ月以上、市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会議員の選挙権を有する」とあり、男性はこれに該当しないため、同選管は町議選の投票が終了した21日午後8時に男性を同町の有権者名簿から抹消するとともに、町議選の立候補者から削除する手続きをとった。
 ただ、町選管は投票前日には、男性に被選挙権がないことを把握しており、この事実を有権者に知らせないまま投票を実施した対応には批判が集まりそうだ。



 境町は、千葉県野田市などに隣接する茨城県南西部にある人口2.5万人の町ですが、なんとなんと 居住実態がないのに立候補した方(高嶋努氏)がいて、町の選挙管理委員会も投票前日までにその事実を知りえたにも関わらず、そのまま投票を実施していたことが発覚しました。
 ちなみに、町議選は14人の定員枠に対して、この問題の立候補者(高嶋努氏)を含めて18人が立候補。高嶋氏への投票は記事を見る限り18票とダントツの最下位だったようですが、面倒なことに、最下位当選者の新谷一男氏(無所属 元)の獲得票数が489票に対して、次点の稲葉穆氏(無所属 現職)の得票数が483票とわずか6票差だけに、理論上は稲葉氏の逆転の可能性もありますし、稲葉氏やその支持者としては納得がいかないところ。最悪、選挙戦そのもののやり直しという話にもなりかねないように思います。

尾鷲市:奥田市長が失職 不信任案を再可決

2009-06-22 13:21:41 | Weblog
尾鷲市:奥田市長が失職 不信任案を再可決 2009年6月20日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090620k0000m010091000c.html
 三重県尾鷲市議会(定数16)は19日、5月の出直し市議選後初の臨時会を開き、奥田尚佳市長(41)の不信任決議案を賛成14、反対2で再可決した。地方自治法の規定で奥田市長は自動失職し、閉会後の記者会見で50日以内に行われる出直し市長選への出馬を正式表明した。
 不信任案を提出した田中勲議員は「議会解散で政治空白を作り、市政は大きく混迷した。責任は極めて重大」と提案理由を説明し、奥田市長を批判した。市長は会見で「覚悟していたが、もっと時間があれば市を良い状態にできたと思うので残念だ。もう1回挑戦していこうと思う」と出馬を表明した。選挙戦では、市議会定数を10へ削減することなどを訴えるとしている。
 奥田市長は08年3月、現職を破り、40歳で初当選した。だが就任直後から、議案の事前説明の有無などを巡り議会と対立。今年1月、市長が税理士法違反容疑で書類送検され、3月に罰金50万円の略式命令を受けると、市議会は4月20日に不信任案を賛成14、反対1で可決。奥田氏は対抗して議会を解散した。
 出直し市長選には▽前市議、村田幸隆氏(60)▽輸入販売業、榎本順一氏(59)▽元県職員、岩田昭人氏(59)--の3人も立候補の意思を示している。


 三重県尾鷲市の市長選挙といえば、昨年の3月23日に、大接戦の末 6470票を獲得した奥田尚佳氏が当時の現職で2期8年市長を務め6227票を獲得した伊藤允久(まさひさ)氏を破り初当選したものの、その後市長でありながら兼業が禁止されている税理士業務を続けていた事実が発覚し、また議会との対立も高まり、結局不信任案が再可決され、自動失職が決まってしまったようですね…。
 ちなみに、前市長の伊藤允久氏は昨年4月に胸部に腫瘍ができて緊急入院したという経緯もあり今回は出馬を見送るようですが、出直し選挙戦は、この奥田市長に加えて3新人も立候補するようで、人口2万人あまりの小さな町は騒がしくなりそう…。
 昨年の3月にまだ40代前半の若い市長が誕生した時は、随分期待したものですが、非常に残念な結果になってしまったと思います。

競売入札妨害容疑で宮崎県えびの市長を逮捕&送検

2009-06-22 13:15:33 | Weblog
宮崎県えびの市長を逮捕 宮崎県警 競売入札妨害容疑で 2009年6月21日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0620/SEB200906200031.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090620-OYT1T00954.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=STXKG0500 20062009&g=MH&d=20090620
毎日 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090621k0000m040096000c.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090620/crm0906202345025-n1.htm
 宮崎県警は20日、市発注工事の指名競争入札で最低制限価格を教え、それに近い金額で落札させたなどとして、同県えびの市長の宮崎道公(みちひろ)容疑者(73)=同市栗下=と、星指(ほしさし)造園土木社長の星指勝典容疑者(65)=同市池島=を競売入札妨害(偽計)の疑いで逮捕した。2人とも容疑をほぼ認めている、と県警は説明している。
 県警捜査2課の発表によると、宮崎市長は、市発注の「08年度榎田橋橋梁(きょうりょう)維持工事」の08年6月27日の指名競争入札で星指造園土木に落札させようと計画。入札直前の同月26日ごろ、星指社長にこの工事の最低制限価格を電話で伝え、この価格に近い金額で工事を落札させた疑いがある。
 県警によると、工事は橋の欄干の補修だった。予定価格は非公表で1438万7千円。指名業者は7社。最低制限価格は1096万1524円で、落札価格は1096万1900円と376円差だったという。
 県警は21日、市役所を家宅捜索する。
 宮崎市長は市議を通算7期務め、3回目の挑戦となる02年3月の市長選で初当選し、現在2期目。今年3月には、来年3月の任期満了に伴う次期市長選への立候補を表明していた。

逮捕の宮崎・えびの市長「選挙支援のお礼」と供述 2009年6月22日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090621/crm0906212122021-n1.htm
 宮崎県えびの市発注の工事で、業者に最低制限価格を漏らし落札させたとして、競売入札妨害の疑いで逮捕された同市長の宮崎道公容疑者(73)が県警の調べに対し、「選挙で支援してくれたから教えた」と供述していることが21日、捜査関係者への取材で分かった。
 ともに逮捕された星指勝典容疑者(65)の有限会社「星指造園土木」は、逮捕容疑となった昨年6月入札の橋補修工事以外にも同市の業務を受注した実績があり、市は県警の求めに応じ、橋補修工事を含め、星指造園土木が昨年落札した3件の工事の関係書類を提出している。
 市によると、3件の落札総額は約3000万円で、逮捕容疑となった橋補修工事以外の2件のうち1件では最低制限価格と落札価格の差が約1000円しかなかった。

宮崎容疑者を送検 えびの市競売入札妨害 2009年06月22日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=18159&catid=74&blogid=13
 えびの市発注の公共工事をめぐる競売入札妨害事件で、えびの市長の宮崎道公容疑者(73)=同市栗下=が逮捕容疑とは別の市発注事業でも、同市池島、「星指造園土木」社長星指勝典容疑者(65)に入札前に最低制限価格を漏らした疑いが強まっていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。
 県警捜査2課とえびの署の捜査本部は、ほかの市発注事業でも落札額が最低制限価に格い近いものが複数あることを把握しており、立件へ向けた裏付けの捜査を進めている。
 捜査本部は、逮捕容疑とは別の複数の市発注事業について、星指容疑者がこの数年で最低制限価格に極めて近い価格で落札していることを把握。市役所からこれらの事業の落札履歴を押収しており、宮崎容疑者が事前に最低制限価格を事前に教えたかどうか事情を聴く方針。




 えびの市というのは、熊本県及び鹿児島県と県境を接する、昭和45年に町から市に昇格した人口2.2万人のえびの高原という火山性扇状地と酒造業で有名な市だそうですが、地方都市の宿命とも言えるのか、80年代後半から人口の減少が止まらず、加えて公共工事の減少から 地元業者としては工事量の減少を少しでもカバーしようと、中には今回の星指造園土木のように、さまざまな方面に圧力をかけようともくろんでくる業者も出てくるわけですが、市長も『発覚すれば逮捕』というリスクを背負ってまで最低制限価格を漏らしたというのですから、おそらくは『次の選挙でも応援よろしく』といった見返りの強い気持ちがあったのでしょうね…(溜息
 ちなみに逮捕された宮崎道公氏は、市議を7期(1987年11月から1989年11月まで同議会副議長、1993年11月から1995年11月まで議長を歴任)務めた後、2002年3月に市長に初当選した後、『聖域を設けない撤退した行財政改革』を打ち出し、2006年の選挙では9075票を獲得してライバル候補(6512票)を退けて再選された方だっただけに、地元では例えようのない衝撃を受けているでしょうし、来年3月には任期満了に伴い市長選が行なわれることになっていますが、おそらく選挙戦は複数の候補者が乱立する大混戦になるのではないでしょうか…。

 それにしても、最低制限価格と落札価格に376円しか差がなければ、それは他の指名業者が不審に思うのも無理ないでしょうし、これは発覚してもおかしくありませんよね…。
 橋の欄干の補修ともなれば、価格だけではなく安全性についても重視してもらわなければ困りますし、単純に価格だけで決めてもよいのだろうか…という気もしなくもないのですが、今後は『入札そのものに対して不正を疑わせる余地はないか?』など、今回のスキャンダルを契機に、より平等な競争ができる仕組みを作り上げていく必要性が高いかと思います。