先生が12年間も無免許で車通勤…発覚後も学年末まで担任 2009年6月13日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090613-OYT1T00033.htm
長野県波田町教委は12日、町立波田中学校の男性教諭(39)が1度も運転免許をとったことがないにもかかわらず、12年間にわたって車で通勤していたことを明らかにした。
安曇野署は11日、教諭を道交法違反(無免許運転)容疑で地検松本支部に書類送検した。
町教委によると、教諭は1993年に教員となった後、教習所に通い、仮免許をとったが、そのまま失効。97年に南信地方の公立中学に赴任した後、無免許のまま、同僚から譲り受けた車で通勤するようになり、出張にも使っていた。波田中も含め、3校で無免許通勤を続けたという。
今年1月17日午後、安曇野市内で一時不停止で摘発され、無免許が発覚。教諭は翌18日、学校側に報告したが、同校では学年末まで、教諭を担任から外さず、教壇に立たせていた。他の教員や保護者にも説明しなかったという。教諭は3月下旬から病気療養のため休んでおり、県教委が今後、処分する方針。
教諭は「(免許を)取らねばいけないとずっと思っていたが、弱い部分があった」と話しているという。
記者会見した町教委の木下保雄教育長は「生徒や保護者の信頼を大きく損なった」と謝罪。無免許運転が発覚した後も勤務を続けさせたことについては、「3年生の学級担任で、進路指導をしていたので、生徒に動揺を与えないようにと考えた」と述べた。
町教委は今年度から、小中学校の全教諭に、運転免許証の写しを提出させているという。
運転免許の仮免許の有効期間は6ヶ月以内でそれまでに本免許を取らなければならないという決まりごとがありますし、おそらくこの教諭の場合も、本業のお仕事が忙しくなってそのまま放置していたパターンかと思うのですが、いくら車がないと通勤に不便な町に住んでいるとはいえ、無免許で車を運転するなんて絶対に許されないことですし、ましてこの方は教師という子供達を導く立場。
しかも、いくら3年生の学級担任だったとはいえ、1月中旬に事実を知りながら、学年末まで教諭を担任から外さなかった学校の姿勢には疑問がありますね…。
多分病気療養というのも、学校側の指示(命令)による事実上の自宅待機処分ではないかという気がしてならないのですが、中学校の教師になるならば、当然人生の間には何度か転勤があることを想定すべきでしょうし、ほぼ全ての地域に公共交通機関が通っている東京の学校ならまだしも、免許取得や更新の管理くらいは学校の側でも行なうべきだったのではないでしょうか…。
この教諭の年齢が39歳で、当時ならば教員採用試験に合格した後、自動車学校に通う時間的余裕も十分あったでしょうし、まさか学校側も『一度も運転免許を取ったことがない』などとは夢にも思わなかったのかもしれませんが、企業が従業員の雇用管理を求められるのと同様に、学校にも教師の雇用管理責任がありますし、こういうことは面倒でもきっちり行なうのがリスク管理につながるように思います。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090613-OYT1T00033.htm
長野県波田町教委は12日、町立波田中学校の男性教諭(39)が1度も運転免許をとったことがないにもかかわらず、12年間にわたって車で通勤していたことを明らかにした。
安曇野署は11日、教諭を道交法違反(無免許運転)容疑で地検松本支部に書類送検した。
町教委によると、教諭は1993年に教員となった後、教習所に通い、仮免許をとったが、そのまま失効。97年に南信地方の公立中学に赴任した後、無免許のまま、同僚から譲り受けた車で通勤するようになり、出張にも使っていた。波田中も含め、3校で無免許通勤を続けたという。
今年1月17日午後、安曇野市内で一時不停止で摘発され、無免許が発覚。教諭は翌18日、学校側に報告したが、同校では学年末まで、教諭を担任から外さず、教壇に立たせていた。他の教員や保護者にも説明しなかったという。教諭は3月下旬から病気療養のため休んでおり、県教委が今後、処分する方針。
教諭は「(免許を)取らねばいけないとずっと思っていたが、弱い部分があった」と話しているという。
記者会見した町教委の木下保雄教育長は「生徒や保護者の信頼を大きく損なった」と謝罪。無免許運転が発覚した後も勤務を続けさせたことについては、「3年生の学級担任で、進路指導をしていたので、生徒に動揺を与えないようにと考えた」と述べた。
町教委は今年度から、小中学校の全教諭に、運転免許証の写しを提出させているという。
運転免許の仮免許の有効期間は6ヶ月以内でそれまでに本免許を取らなければならないという決まりごとがありますし、おそらくこの教諭の場合も、本業のお仕事が忙しくなってそのまま放置していたパターンかと思うのですが、いくら車がないと通勤に不便な町に住んでいるとはいえ、無免許で車を運転するなんて絶対に許されないことですし、ましてこの方は教師という子供達を導く立場。
しかも、いくら3年生の学級担任だったとはいえ、1月中旬に事実を知りながら、学年末まで教諭を担任から外さなかった学校の姿勢には疑問がありますね…。
多分病気療養というのも、学校側の指示(命令)による事実上の自宅待機処分ではないかという気がしてならないのですが、中学校の教師になるならば、当然人生の間には何度か転勤があることを想定すべきでしょうし、ほぼ全ての地域に公共交通機関が通っている東京の学校ならまだしも、免許取得や更新の管理くらいは学校の側でも行なうべきだったのではないでしょうか…。
この教諭の年齢が39歳で、当時ならば教員採用試験に合格した後、自動車学校に通う時間的余裕も十分あったでしょうし、まさか学校側も『一度も運転免許を取ったことがない』などとは夢にも思わなかったのかもしれませんが、企業が従業員の雇用管理を求められるのと同様に、学校にも教師の雇用管理責任がありますし、こういうことは面倒でもきっちり行なうのがリスク管理につながるように思います。