ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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阿久根市長:市職労の退去を近く要求

2009-06-02 15:37:05 | Weblog
阿久根市長:市職労の退去を近く要求 2009年6月2日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090602k0000m040095000c.html
 鹿児島県阿久根市の出直し市長選で再選を果たした竹原信一市長(50)は1日、初登庁後の記者会見で市職員労働組合(落正志委員長、203人)に対し、市役所敷地からの事務所退去を近く要求する意向を示した。市長は市職労について、市、議会との癒着などが人件費高騰を招いたなどとかねて批判。事務所退去は選挙公約の一つだった。
 竹原市長は会見で、「(市職労加盟の)自治労は、市民の税金を不当に使うことばかりしている背任組織」と激しく非難。撤去要求の時期について「早くしたい」と述べた。市職労の落委員長は「職員全員を追い出すということか」と話している。



 おっと! つい先日に行なわれたばかりの出直し選挙戦で、見事再選を決めた鹿児島県阿久根市の竹原市長ですが、さっそく(市長から見れば)抵抗勢力?と思われる相手方に先制攻撃を仕掛けましたね。
 まあ、労働組合がない、あるいは労働組合活動があまり活発でない民間企業にお勤めの方からみれば、組合の事務所が職場と同じ建物の中にあること自体、そのことが何を意味するのか理解できない(実は私も労働法を勉強するまでは、労働契約と労働協約の違いさえわかりませんでした…^^)と思いますが、労働組合法第7条では、『使用者が労働組合に支配介入することを禁止』していて、その支配介入手法の一つとして「労働組合の運営のための経費の支払につき経理上の援助を与えること」を不当労働行為として禁止(同法第3条)しているものの、『最小限の広さの事務所を貸し与えることは「経理上の援助」には該当せず事務所に付属する備品等(机や椅子、コピー機など)についても事務所と一体のものと考えられ、使用者の無償貸与が認められている』(同法7条但書)ため、労働組合勢力の強い職場では、職場内に組合事務所があることが多いのですが、おそらく竹原氏の狙いは、部屋の使用権うんぬんという単純な問題ではなく、労組とりわけ一部の強硬派勢力からの一般職員の切り崩し。

 とはいえ、この問題が一地方のそのまた過疎化の止まらない一地方都市で 内部抗争のような形で起こっているのならば、自治労としても、目障りに思ってもあえて事を荒立てないという選択肢もあったのかもしれませんが、ここまで露骨に自治労批判をされては立場がありませんし、おそらく今度は自治労側が法律上の権利を盾に全力でジャブを返してくる順番。
 竹原さんを見ていると、『(阿久根市だけならば、倒さなければならない敵?の数も限られるというのに)なんで作らなくても良い敵をわざわざ増やすようなマネをするかなぁ…』と呆れ果てることしかできませんが、出直し選挙戦直後の第二ラウンドは阿久根市の中の小さないざこざではなく、労組最大の組織と言われる自治労相手の更に大きな舞台での大激戦になりそうですね。

米GMが破産申請、60─90日以内の手続き完了目指す

2009-06-02 09:50:44 | Weblog
米GMが破産申請、60─90日以内の手続き完了目指す 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838955820090601
 

GMヨーロッパは破産申請の対象ではない 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK838899620090601
 

 
GM、アジア太平洋部門は健全で資金十分と強調 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838928420090601

米GM、中国での1―5月販売台数は前年比+33.8% 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838918420090601

GM日本法人は事業継続、資金も確保 2009年6月1日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090601AT1D0100O01062009.html

米GM破産申請後も、自動車ローンなどの提供を継続する 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK838893420090601

米破産裁判所、GMのベンダー向け支払い手続き策定を仮承認 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK838982420090601


日本企業、GM再建計画の行方を注視 合弁事業などに波及も 2009年6月1日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090601AT1D0100801062009.html

米GM破綻で日本メーカー大ピンチ  2009年6月1日 ゲンダイネット
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_motor__20090601_3/story/01gendainet02041374/

GM破たんの連鎖リスク、沈静化した金融不安の再燃要素に・消費下押しも 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK029140020090601

スズキ、米GM関連の債権716億円に取り立て不能・遅延のおそれ 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK029163220090601

米政権、自動車部品業界への再介入の計画ない 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS838962820090601


米GM破産申請後も、自動車ローンなどの提供を継続する 2009年06月2日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK838893420090601

米デルファイ、破産法11条手続きからの脱却で合意 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838937020090601

米破産裁判所、クライスラー事業をフィアットとの新会社に譲渡することを承認 2009年06月2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838894820090601




 ついにGMが連邦破産法を申請しました。まあ、GMの連邦破産法申請そのものは既に織り込み済みとして、怖いのは自動車部品会社の連鎖破綻の影響がどの程度出てくるか…。
 GMの販売規模はクライスラーの4倍と言われていますし、先週の28日には、旭テックの全額出資子会社である米メタルダインと、米フォード・モーターの旧部品製造部門であるビステオンがそれぞれ米連邦破産法11条の適用を申請していますが、おそらく今後も数社は同様の経営破綻に追い込まれることになるでしょうし、もしその中に北米の同業他社が生産できない独自の部品を作っている会社があれば、最悪フォードを含めた米国自動車会社だけでなく、現地生産の自動車メーカーの生産までもが止まってしまう恐れがありますし、その生産ストップの期間次第では更なる資金繰り破綻を招かないとも限らないだけに、今後はいかに連鎖破綻を防ぎ、被害を最小限に抑え込むかが、オバマ政権に強く求められることになるかと思います。
 まあ、不幸中の幸いなどと言ったらお叱りを受けるかもしれませんが、幸い? 欧州やアジア部門は堅調のようですし、他の地域の株式相場の足を引っ張らなかったのが、せめてもの救いでしょうか…。

 一方、1月前に経営破綻したクライスラーは早くもフィアットへの譲渡が決定。こちらは、株主が投資ファンドとダイムラーの2社のみということで、交渉が比較的容易だったということもあるとは思いますが、これでクライスラー案件はひとまずは安心でしょうか。
 GM破綻による自動車部品会社への影響は心配ですが、そのGMの子会社だったデルファイも一足先に連邦破産法から脱却する見込みのようですし、まだまだ一波乱も二波乱もあるとは思いますが、厳しい状況ながらも、少しずつ経営改善が進んでいくことを期待したいと思います。