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鳩山総務相が辞任、郵政社長人事は西川氏続投で決着へ

2009-06-12 16:42:14 | Weblog
鳩山総務相が辞任、郵政社長人事は西川氏続投で決着へ 2009年06月12日
ロイター http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK030042620090612
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090612AT3S1201P12062009.html
 鳩山邦夫総務相は12日午後に官邸を訪れ、麻生太郎首相に辞表を提出、首相も受理した。鳩山総務相は、日本郵政の西川善文社長の人事について、一貫して再任を認めないと主張してきたが、首相が西川氏続投の方針を固めたことで辞任を決意。郵政社長人事をめぐる混乱は鳩山総務相の辞任というかたちで決着した。
 鳩山総務相は、麻生首相との会談後、官邸内で記者団に対し、「世の中は正しいことが通らない時があるとの思いだ。今の政治は正しいことを言っても認められないことがある。正しいことが通用しないなら、潔く去ることがいい」と辞任に至った胸中を語った。
 辞表提出に対し、麻生首相からは「本当に残念だがやむを得ない。悲しく残念」との言葉があったという。
 今後の麻生政権との関係については明言を避けながら、「今回の総理の判断は間違っているが、今後は正しい判断で政治をやっていただくことを信じている」と指摘。自民党離党の可能性も含めて「仲間たちと相談する」とし、兄の鳩山由紀夫民主党代表との連携について「全て将来の課題。連携はないでしょう」と語った。
 NHKによると、後任には佐藤勉国家公安委員長が兼務する方向で調整が進められている。



 日本郵政の西川社長の続投を巡る鳩山邦夫総務相とのバトルですが、結局鳩山邦夫総務相の辞任(事実上の罷免)が決まったようです。
 今朝の読売新聞では、『政府・与党内に両氏とも辞任させる「けんか両成敗」論が浮上し始めた http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090611-OYT1T00856.htm』とあっただけに、一体この問題はどこまでこじれるのだろう…と思っていたのですが、西川社長は就任してまだ3年半。民間銀行では(健康上の退任を別にすれば)頭取(社長)→会長 と代表取締役を10年程度続けるのは半分お約束のようなものですし、まして西川氏は住友銀行時代『最後のバンカー』とまで呼ばれた超大物。もし途中で解任などすれば、住友グループや銀行界との関係も悪化しかねないだけに、首相としてはどうしても譲れなかったのではないでしょうか…。
 とはいえ、麻生内閣になって閣僚の辞任はこれで3人目。昨年9月に数々の問題発言が原因で辞任した中山成彬元国土交通相や、2月のサミット後の記者会見でしどろもどろ会見をやった中川昭一財務・元金融相の場合は、辞任した当人に対する風当たりが強く、逆に与党内の麻生総理に対する同情論も強かったのではないかと思いますが、鳩山氏の場合は正論を通していただけに、国民はどちらかと言えば鳩山氏の側を支持していたと思いますし、加えて鳩山氏は首相を支持する議員グループ「太郎会」の会長だけに、今後ますます麻生総理を支える陣営が不安定になるのは避けられないのではないでしょうか…。
 さすがに、鳩山邦夫氏も 即座に兄の鳩山由紀夫民主党代表と連携することは否定し、自民党離党の可能性についても即断はしなかったようですが、既に離党した渡辺喜美氏同様、自民党を脅かす存在になる可能性も決して低くはないだけに、今後 氏がどのような行動に出るのか 注目が集まりそうな気がします。