goo blog サービス終了のお知らせ 

新人間革命に学ぶ−Iam山本伸一!

新人間革命、山本伸一に学ぶ「負けじ魂」、「人生勝利の指針」

使命を知るとは、自分の生涯を捧げて悔いない道を見つけたということだ

2018年11月10日 | ★使命
ある時、伸一は、戸田に言った。 

「先生は、これほどの苦難に遭われながら、いつも堂々としていらっしゃいます。ほかの人ならば、おそらく自殺をしているに違いありません。先生のお心の強さに感服いたします」 

戸田は、笑いを浮かべながら答えた。 

「ぼくだって、夜も眠れぬほど、悩み、考えているよ。ただ、負けるわけにはいかないだけだ。 それに、ぼくには、君がいる。だから、何があっても、最後は安心していられるのだよ」 

その言葉は、深く伸一の胸を射た。熱い感動が全身に走った。弟子として、これほどの栄誉はなかった。戸田は、静かに言葉をついだ。 

「もし、ぼくが、人より多少は強い精神の持ち主のように見えるとしたら、それは、戦争中に牢獄のなかで、自分の使命を知ったからだね。使命を知るとは、自分の生涯を捧げて悔いない道を見つけたということだ。そうなれば人間は強いぞ。恐れも、不安もなくなる。 

ぼくにも、以前から、牧口先生とともに、仏法の正義を守るために戦おうという決意はあった。 それでも、いざ逮捕され、牢獄に入れられてしまうと、不安でいっぱいだった。妻や子のことを思い、泣きもした。自分の事業のことを考え、苦しみもした。ぼくは、滑稽なほど、弱い人間ではなかったかと思う。 

しかし、高齢の身である牧口先生が牢獄のなかで戦っておられることを考えると、そんな自分が腑甲斐なかった。ぼくは、強くならねばならぬと思い、それで、真剣に唱題を始めたのだよ」

コメントを投稿