現状維持に甘んじ、新しき挑戦を忘れるならば、事態の進展はない。 . . . 本文を読む
現実というものは、複雑多岐であり、しかも、事態は時々刻々と変化していく。実践家は、現場に足を運び、多様な現実に眼を向けつつ、改善のための試行錯誤を重ねる。すると、観念の眼では見えぬものが見え、新たな局面が発見される。 不撓不屈の実践家にとっては、現実は決して固定的なものではなく、常に変化を重ねており、常に無限の可能性を秘めているのだ。 . . . 本文を読む
大聖人は「浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり」(御書三八四ページ)と仰せになっている。その場所がどうなっていくかは、人間の一念によって決まっていく。 . . . 本文を読む
詩聖タゴールは、人間に全幅の信頼を寄せ、「不可能なことをみずからの力で可能にするのが人間の働きである」と叫んだ。それは、伸一の確信でもあった。大いなる理想へと突き進むなかで、人間は輝くのだ。 . . . 本文を読む
ところが空港に着くと、一行が搭乗する便は、強風のためにキプロス島に退避しており、まだ、到着していなかった。航空会社の話では、確かな出発時刻はわからないが、おそらく十時間以上は遅れるだろうとのことであった。伸一たちは、ホテルに戻り、朝になって空港に電話をしてみたが、まだ出発の目途は立っていなかった。ホテルで朝食をとりながら、十条潔がイライラした口調でつぶやいた。
「どうも、海外での移動はスムーズに . . . 本文を読む