このブログを見ている皆さんにお願いです。
どうかこの年末年始の新聞記事に、高齢者国際カップルの痴情のもつれ、という刃傷沙汰がないかどうか注意して見ていて下さいませんか。
「ハリケンさん、あの女狐が出て行くと言うんじゃい!またヘルパーさんを寄越してほしいんじゃい!!」
年が明けたら入籍するはずだったトシオさんから電話をもらったのは、12月21日のことでした。
ナマホのトシオさんは糖尿病性網膜症でほとんど視力がありません。
韓国人でオーバーステイのリリーさんと恋に落ち、来年早々入籍をひかえた身で、その幸せな同居生活での暴飲暴食がたたってか、透析しなくてはならない身体になって入院してしまいました。
しかし、ナマホは1ヶ月以上の入院でホゴ費が減額になる。
そのためトシオさんは、チッ、おとなしく30日入院していてくれれば加算が取れたものを20数日でムリヤリ退院してきてしまったのです。
私は慌てて病院から看護サマリーを取り寄せ、管理栄養士さんから栄養指導書をもらい、韓国語を読み書きできる方にお願いしてその指導書を訳してもらいました。
そうしてその栄養指導書ハングルバージョンをお渡ししたのが12月19日。
その内容の細かい部分について、リリーさんから電話で問い合わせがあったのが12月20日。
そして2人が破局(?)したのが12月21日。
一体どんな不幸がトシオさんとリリーさんを襲ったのか.............
トシオさんはまるでヤ○ザのように、私に怒鳴る。
「ハリケンさん、あんたは、せっかくワシが隠していたことをよくもペラペラとしゃべってくれたな!おかげでリリーは、ワシに『騙された』と言って荷物をまとめよるんじゃい!」
…ワケがわかりません。
「私が?トシオさんの隠し事をリリーさんにペラペラですって?どういうことなのかわかりません。トシオさんがただの胃炎といってごまかしていたのが、実は透析しなきゃならないほどの糖尿病ってことを私が説明したのは入院前のことですよね?他に何か隠していたことがあったんですか?」
するとトシオさんは、目いっぱいドスの利いた声で私を威嚇。
「あんたはワシがナマホだということをリリーにバラしたんじゃい!
それでリリーが出て行くと言うんじゃい!」
はァ?
「…ちょっと待って下さいよトシオさん。じゃ、リリーさんはトシオさんがナマカツホゴの受給者だということを知らなかったんですか?」
トシオ「そうじゃい!あんたがバラすまではな!」
「トシオさん、入院する直前の住宅改修の相談のとき、浴室にシャワーをつけたいと言われて、私はさんざん介護保険制度やら障害者福祉制度やらを検討して、結局どっちでもダメだったということがありましたよね?」
トシオ「だからなんなんじゃい!」
「それで結局、ホゴ課の相談員さんに相談したら、『ナマホではシャワーは自費で対応してもらうしかないと決められています』と言われて、そのことは私も説明しましたよね?」
トシオ「ああそうじゃい!」
「そもそもあのときのシャワーの件は、韓国人のリリーさんが、お国の入浴習慣との違い(※韓国では浴槽を使うことは少なく、朝夕シャワー浴をする)のために不自由しておられるということで、トシオさんが私に『なんとかしてほしい』と言われたことが発端でしたよね?」
トシオ「そうじゃい!ワシの親切心じゃい!」
「…私は介護保険の相談を仕事としている者ですが、障害者の支援制度もコーディネートしてその依頼に対応しようとしました。そして最後には、ホゴ課にも相談に行きました。結局どの制度も利用できなかったので、リリーさんに申し訳ない、トシオさんにもすまないと思って、『なんとかホゴ費をやりくりして改修費用を貯めて、シャワーをつけられるようにしましょうね』とおふたりにお話ししましたよね?これまでは言い出せなかったとしても、せめてそのときにトシオさんは、リリーさんにご自分の状況を説明しなきゃいけなくないですかね?」
トシオ「…」
「リリーさんはトシオさんの奥様になる方ですよね?当然食費や生活費、貯金をするなら貯金のことも含めて、トシオさんの生活全般のことを相談しなくてはならない立場の方ですよね?」
トシオ「…」
「しかもすでに生活を共にしておられ、同居家族ができたということでヘルパーの利用もとめましたよね?ホゴ課の相談員さんとは、ホゴ費の増額の相談もしましたよね?私ももう何度も相談に乗りましたよね?」
トシオ「…」
「なのにリリーさんが、トシオさんがナマホだということをまだ知らなかった、トシオさんが隠していたということはどういうことですか?私が通訳の方にお願いして、ナマホの生活費の中で、いかにしてトシオさんの食事を管理していくかについて、奥様であるリリーさんに説明したり相談したりしたことについて、私がトシオさんにこうして電話ですごまれなくてはならない理由が一体どこにあるんですか!」
トシオ「…」
「とにかく今からすぐに行きます。リリーさんはいま荷物を作っておられる最中なんですね?まだそのお宅におられるんですね?10分でそこに行きますから待ってて下さい!」
「私は騙されていた、この人(トシオさん)は私にウソばかりついていた」
涙目でそう訴えるリリーさんは、トシオさんから
・自分は大学を出て大きな企業に勤めていたので年金は月に25万円ある
⇒ほぼ無年金。ホゴ費は月額13万円。
・ある不幸な出来事がもとで両眼の視力を失った
⇒糖尿病性網膜症。
・日本国籍が欲しいのなら、自分が力になってあげられるので結婚しよう、何にもしなくていいから週に3回ほどワシの自宅に通ってくればいい
⇒料理洗濯掃除をすべてやらされている。
こと料理に関しては、リリーさんの作るものが口に合わないらしく、毎日厭味を言われてもう我慢できないのです、とリリーさん。
ケアマネさんのせいじゃない。
生活保護だからという理由だけで別れる訳じゃない。
この人が私と結婚するために、こんなにウソばかりついていたことがやっとわかって、それでもうやっていけないと思ったんです。
私はケアマネですから、おふたりの約束ごとや結婚についてとやかく言う権利はないし、そのつもりもまったくございません。
ですがトシオさん、あなたのやってることは立派な結婚詐欺ですよ。
そう言うとトシオさんは
「そんなことはない!男と女のことなんだから、こんなものはウソも方便というヤツじゃい!」
などとホザくのです。
あ、そ。
わかりました。
とにかくもーこの年末に、ヘルパーさんなんか組めませんので、利用は来年からにして下さい。それまではなんとか、このリリーさんにおすがりしてもうしばらく滞在してもらうなり何なりして下さい。
(どうせ私が退出したあとで、女々しく泣き落とすとかどうとかするのはわかってますから)
あ、もとの事業所はもうヘルパーは出せないそうですので、また新しい事業所を探さなくてはなりませんが、トシオさんはこれまでもう5,6軒事業所を断ってこられたので、気に入るヘルパーさんが来るかどうかはわかりません。その点どうかご承知おき下さいね。
それと、今回のことはホゴ課の相談員さんに報告しておきます。
リリーさんから詐欺で訴えられないように、せいぜいご機嫌でも取っとくんですね。
それじゃトシオさん
良いお年をお迎え下さい。
どうかこの年末年始の新聞記事に、高齢者国際カップルの痴情のもつれ、という刃傷沙汰がないかどうか注意して見ていて下さいませんか。
「ハリケンさん、あの女狐が出て行くと言うんじゃい!またヘルパーさんを寄越してほしいんじゃい!!」
年が明けたら入籍するはずだったトシオさんから電話をもらったのは、12月21日のことでした。
ナマホのトシオさんは糖尿病性網膜症でほとんど視力がありません。
韓国人でオーバーステイのリリーさんと恋に落ち、来年早々入籍をひかえた身で、その幸せな同居生活での暴飲暴食がたたってか、透析しなくてはならない身体になって入院してしまいました。
しかし、ナマホは1ヶ月以上の入院でホゴ費が減額になる。
そのためトシオさんは、
私は慌てて病院から看護サマリーを取り寄せ、管理栄養士さんから栄養指導書をもらい、韓国語を読み書きできる方にお願いしてその指導書を訳してもらいました。
そうしてその栄養指導書ハングルバージョンをお渡ししたのが12月19日。
その内容の細かい部分について、リリーさんから電話で問い合わせがあったのが12月20日。
そして2人が破局(?)したのが12月21日。
一体どんな不幸がトシオさんとリリーさんを襲ったのか.............
トシオさんはまるでヤ○ザのように、私に怒鳴る。
「ハリケンさん、あんたは、せっかくワシが隠していたことをよくもペラペラとしゃべってくれたな!おかげでリリーは、ワシに『騙された』と言って荷物をまとめよるんじゃい!」
…ワケがわかりません。
「私が?トシオさんの隠し事をリリーさんにペラペラですって?どういうことなのかわかりません。トシオさんがただの胃炎といってごまかしていたのが、実は透析しなきゃならないほどの糖尿病ってことを私が説明したのは入院前のことですよね?他に何か隠していたことがあったんですか?」
するとトシオさんは、目いっぱいドスの利いた声で私を威嚇。
「あんたはワシがナマホだということをリリーにバラしたんじゃい!
それでリリーが出て行くと言うんじゃい!」
はァ?
「…ちょっと待って下さいよトシオさん。じゃ、リリーさんはトシオさんがナマカツホゴの受給者だということを知らなかったんですか?」
トシオ「そうじゃい!あんたがバラすまではな!」
「トシオさん、入院する直前の住宅改修の相談のとき、浴室にシャワーをつけたいと言われて、私はさんざん介護保険制度やら障害者福祉制度やらを検討して、結局どっちでもダメだったということがありましたよね?」
トシオ「だからなんなんじゃい!」
「それで結局、ホゴ課の相談員さんに相談したら、『ナマホではシャワーは自費で対応してもらうしかないと決められています』と言われて、そのことは私も説明しましたよね?」
トシオ「ああそうじゃい!」
「そもそもあのときのシャワーの件は、韓国人のリリーさんが、お国の入浴習慣との違い(※韓国では浴槽を使うことは少なく、朝夕シャワー浴をする)のために不自由しておられるということで、トシオさんが私に『なんとかしてほしい』と言われたことが発端でしたよね?」
トシオ「そうじゃい!ワシの親切心じゃい!」
「…私は介護保険の相談を仕事としている者ですが、障害者の支援制度もコーディネートしてその依頼に対応しようとしました。そして最後には、ホゴ課にも相談に行きました。結局どの制度も利用できなかったので、リリーさんに申し訳ない、トシオさんにもすまないと思って、『なんとかホゴ費をやりくりして改修費用を貯めて、シャワーをつけられるようにしましょうね』とおふたりにお話ししましたよね?これまでは言い出せなかったとしても、せめてそのときにトシオさんは、リリーさんにご自分の状況を説明しなきゃいけなくないですかね?」
トシオ「…」
「リリーさんはトシオさんの奥様になる方ですよね?当然食費や生活費、貯金をするなら貯金のことも含めて、トシオさんの生活全般のことを相談しなくてはならない立場の方ですよね?」
トシオ「…」
「しかもすでに生活を共にしておられ、同居家族ができたということでヘルパーの利用もとめましたよね?ホゴ課の相談員さんとは、ホゴ費の増額の相談もしましたよね?私ももう何度も相談に乗りましたよね?」
トシオ「…」
「なのにリリーさんが、トシオさんがナマホだということをまだ知らなかった、トシオさんが隠していたということはどういうことですか?私が通訳の方にお願いして、ナマホの生活費の中で、いかにしてトシオさんの食事を管理していくかについて、奥様であるリリーさんに説明したり相談したりしたことについて、私がトシオさんにこうして電話ですごまれなくてはならない理由が一体どこにあるんですか!」
トシオ「…」
「とにかく今からすぐに行きます。リリーさんはいま荷物を作っておられる最中なんですね?まだそのお宅におられるんですね?10分でそこに行きますから待ってて下さい!」
「私は騙されていた、この人(トシオさん)は私にウソばかりついていた」
涙目でそう訴えるリリーさんは、トシオさんから
・自分は大学を出て大きな企業に勤めていたので年金は月に25万円ある
⇒ほぼ無年金。ホゴ費は月額13万円。
・ある不幸な出来事がもとで両眼の視力を失った
⇒糖尿病性網膜症。
・日本国籍が欲しいのなら、自分が力になってあげられるので結婚しよう、何にもしなくていいから週に3回ほどワシの自宅に通ってくればいい
⇒料理洗濯掃除をすべてやらされている。
こと料理に関しては、リリーさんの作るものが口に合わないらしく、毎日厭味を言われてもう我慢できないのです、とリリーさん。
ケアマネさんのせいじゃない。
生活保護だからという理由だけで別れる訳じゃない。
この人が私と結婚するために、こんなにウソばかりついていたことがやっとわかって、それでもうやっていけないと思ったんです。
私はケアマネですから、おふたりの約束ごとや結婚についてとやかく言う権利はないし、そのつもりもまったくございません。
ですがトシオさん、あなたのやってることは立派な結婚詐欺ですよ。
そう言うとトシオさんは
「そんなことはない!男と女のことなんだから、こんなものはウソも方便というヤツじゃい!」
などとホザくのです。
あ、そ。
わかりました。
とにかくもーこの年末に、ヘルパーさんなんか組めませんので、利用は来年からにして下さい。それまではなんとか、このリリーさんにおすがりしてもうしばらく滞在してもらうなり何なりして下さい。
(どうせ私が退出したあとで、女々しく泣き落とすとかどうとかするのはわかってますから)
あ、もとの事業所はもうヘルパーは出せないそうですので、また新しい事業所を探さなくてはなりませんが、トシオさんはこれまでもう5,6軒事業所を断ってこられたので、気に入るヘルパーさんが来るかどうかはわかりません。その点どうかご承知おき下さいね。
それと、今回のことはホゴ課の相談員さんに報告しておきます。
リリーさんから詐欺で訴えられないように、せいぜいご機嫌でも取っとくんですね。
それじゃトシオさん
良いお年をお迎え下さい。
ストーカーではありませんが、前々より業務日誌拝見しておりました。
ハリケンさんの痛快なやりとりに菊丸の知らない世界を垣間見、手に汗をにぎっておりました。
菊丸、ヘルパーで今年ケアマネ合格
来月、実務研修を受けます。
ハリケンさんの業務日誌を読むにつれ、
ケアマネになるのは私、無理かも?と、
不安がつのるのは私だけ??
さて、新聞&TV にトシオさんが載ることのないよう私も祈ります。
いつか、ケアマネとなって訪問できるようがんばります。ハリケンさん良いお年をお迎えください。
1年間お疲れ様でした。
私は、すんません・すんませんです。
当方昨日の担当者会議でイモ引きました。
「それは介護放棄というのです、世間一般では。何のために包括やら介護保険の支援課を原案一枚目に乗せたと思われますか?実際に報告上げてますねん、ホンマ(崩れてきちまったゼ)。」っていってやりたかったが・・・虐待の印籠出せず。
DS相談員様、ヘルプサー責様、消化不良会議をこのくそ忙しい時にやっちまったアホタレのオバハンをののしって下され。
担当以来、何回話し合っても何の改善もなし。自覚がないんだもんね。
オッ○ン・オバ○ン、ツギハ キョウセイカイニュウシカナイシナ・・・クビアラッテ マッテテヤ。
でも、電話でトシオさんにすごまれても、冷静に対応できるハリケンさんってすごいです。私だったらうろたえるかも・・・。
青田主任にも、物申す!!ってきちんと言えるし、うらやましいです。
しかし、ハリケンさんって困難事例ばかりかかえてません?(笑)
今年一年楽しく拝見させていただきました。ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
リリーさんに多少の思惑があってのことであっても。
「男女の間はうそも方便」?
そういう言葉が通じないからいまだもって独り者なのかしら、私。
それにしても大変な年末でしたね。お疲れ様でした。
大変な一年でしたね。まだ戦いは始まったばかり、来年もハリケンさんを応援します。
トシオさん時間の問題だったのに、ほんとハリケンさんはベストをつくすケアマネさんだとおもいます。
遅いか、早いか別れる運命だったのです。
それを他人のせいにするなんざ、おかどちがいもいいとこです。私がいわれても同じように、トシオさんをたたんであげます。
今年はホントに色々なことがありました…
(…回想中…)
泣きそうになったトキ、くじけそうなトキ、
皆さんの励ましが私に、歩き続ける力をくれました!
ありがとうケアマネさん!
ありがとう業界の皆さん!
(感涙)
菊丸さん♪
ケアマネ合格おめでとうございます!
ストーカー大歓迎です!
これからもどうぞ、歪んだ愛情をこのブログにお寄せ下さい
実務研修頑張って下さいね♪
ふくさん♪
おおっ、ヘヴィな事例にお悩みの同志!
来年早々の強制介入、頑張れ!
hempさん♪
ありがとうございますっ!
しかし実はこの対談のトキ、私は心の中でトシオさんをあざ笑っていたのでした(笑)
やーいやーい、って(笑)
…今リリーさんはどこにいるのか…
来年、たぶん出勤当日にトシオさんから電話がかかってくるハズですのでまたご報告させて下さい。
なーちゃさん♪
やっぱりPUREですわ、なーちゃさんのコメント。
こんなヤツは捨てられて当然、ホントそのとーりなんですよ!
しかし、こんな濃い利用者ばっかでホントいやんなります。来年こそはかわいい利用者さんの担当になりたい、神社にお賽銭投げてきます!
sakuraさん♪
ベストをつくす!最高のホメ言葉です(泣)
ありがとうございます。
しかし来年は絶対に首をつっこまないケアマネに!
穏やかなサラリーマン・ケアマネに!
クールなアイス・ケアマネに!
なりたいです_________________!!
皆さんもどうかよいお年を!
来年こそは介護報酬大幅増額!
トシオさん、やっぱ破局ですかね・・・?
年明け初出勤時の電話、いやですよね。
でも、ハリケンさんはちょっと楽しみにしている感じがするんだけど・・・・。
違うかな・・・?
私だったら、破局したらおもっきり笑ってやる~!!!色ボケじじいは、だいっ嫌いだから
今年も、色々、楽しませてください