業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

やめたい…

2007年07月19日 | 個人情報
愚痴モードです。
読み飛ばしましょう。


ハリケンって、ハリケンって、ものごとを考えすぎるタチでしょうか。

ずっと前から思ってました。
私のまわりのケアマネさんたちは、訪問介護のことやなんやで私の意見を尊重してくれている半面、煙たがっているだろうな、と。

今日ふと、1日に2回の生活援助の件でちょっと疑問に思ったんです。
いえ、別の自治体では算定不可とされているところがあると聞いたんです。
私の利用者さんにもひとり、1日2回・週2回生活援助で入ってるお宅がありまして。
しかしその方はどうしても1日2回の生活援助が必要なんです。
独居で片麻痺で、居室内の歩行も危ういので、午前中に洗濯や掃除をし、午後はその洗濯物を取り込み、調理もするという支援が要る。
だって洗濯した衣類を自分で扱うことが出来ないから。
ならば計画にはどう記載しておくべきなのか、ヨシとされるべきケースはどんなケースか調べてみようと思ったんです。

で、すっかりおトモダチ(笑)になった市役所の介護保険課認定給付係に質問する前に、他のケアマネさんに聞いてみたんですよ。
1日2回の生活援助を(算定されるように)通すため、1表とか2表にどう書いてますかって。

そしたら、あるケアマネさんから言われたんです。
ハリケンさんは難しく考えすぎてるんじゃないかと。
そのケアマネさんはなんと(ひがしヘルステではないですが)1日3回生活援助を入れてるよ、と言うんです。
「それどんな内容ですか」
と聞いたら
「朝昼夕の3食の調理」
だって。

私の知る限りでは、これ不適切ですよ。集団指導でも言われたはずです。
毎日毎食の調理が必要なお宅でも、3回も調理支援に入ることは想定されていません。何食ぶんかまとめて調理して、あたためて食べてもらうように言われるはずです。作りたての温かいものを食べたいというのは複数回の調理の理由として認められていません。レンジが使えないとか、そんな状態の方なら身体介護がからんでいるはずですしね。

とにかく、そういう派遣を組んでいるケースもあるのに、1日2回の生活援助くらいでいちいち確認したり悩んだりする必要があるのか、と、そのケアマネさんは言うんです。

私はちょっと考えてしまいました。

私は、自分の偏った必要論や制度観でサービスを乱用したくないと思っているだけなのですが、他のヒトにしてみれば、お堅いケアマネに見えるのかなと。

で、とにかく1日複数回の生活援助について、保険者に確認してみました。
私の利用者さんの身体状況や生活の背景を説明すると、
「それは可です」
と言われてとりあえず安心。
そして、計画にはどう位置づけておくべきかなども聞きました。
※たとえば午前中の業務と午後の業務が重複しないように(午前に掃除しているのに午後にも掃除をするとかはダメ)複数回の派遣の必然性がわかるようなプランにするとか、そういうことが必要。
だいたい私が考えていたのと同じだったのでホッとしました。
ちなみに1日3回はどうですかと聞いたところ
「それどんな業務ですか」
と聞かれました。
「毎食の調理とか」
と言うと
「必要ですかねえ、ちょっと想定外です」
と言われました。
やはり身体がからむような身体状況とかでないと算定は難しいというようなお答えでした。


ケアマネって、ケアマネって、もちろん制度の番犬じゃありません。

でも、ヒヨコの雄雌を判定するように
「これ可」「これ不可」
なんて自己判断で給付しちゃってもいい立場でもないと思います。

私だって、必要と思えばちょっぴり曲げたりもします。
ヘルパーさんたちに
「これじゃ指導されてしまうので」
と、実績報告の書き方を教えて書き直してもらうくらいのことはします。
その人にとってそのサービスがどうしても必要なら。


ま、私は他のケアマネさんの意見がどうあれ、自分のケースは自分なりに整理しますし、必要と思う書類はどんどん自己作成して準備してしまうし、他のケアマネさんにそれを押し付けたりもしません。
リスクにも敏感でいなくてはと思うし、そのためにできること、思いつくことはすべてやります。監査なんか来ないとか、まだ大丈夫とか、ケアマネがそんなふうに手抜きをしてると最終的に必ず利用者さんに迷惑をかけると思うからです。

でも、私がいちいち確認したりすることで、他のケアマネさんが私のことを煙たがっているとしたら、やはり落ち込みますね。
少なくともカニちゃんは私のすることを無駄とは思わないと言ってくれますが…。

ひがしの居介はヌルいので、危機感がないと思う。
いまこうして裕福な保険者・自治体で、しかも安定して新規依頼がくる法人で仕事をしているからなのかもしれませんが…。

こんなときはつくづくこの法人をやめたいと思う。
ちょっとくらい忙しくてもいいから、もっと熱のあるところで汗を実感しながら仕事がしたいと思う。
そういう私は驕ってるんでしょうかねえ。




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12 コメント

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Unknown (はな)
2007-07-19 14:00:26
ケアマネって結局その「熱」が体にたまるばっかりで「うつ熱」になる業種のような気がします。

ハリケンさんの仰りたい事、わかるような気がします。
私も突き詰めすぎては途中で「はっ!」となって急に匙投げてみたりしてます。

だって、うちの事業所、2人しかいなくて、相方がすごーく真面目で考えすぎちゃうところがあるから、私が突き詰めすぎると、本当に事務所内息が詰まって窒息しちゃう(笑)
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そうかあ… (ハリケン)
2007-07-19 21:14:54
結局、ものごとはシンプルに考えるのが1番いいってことかもしれないですね。
ケアマネにとっても、利用者さんにとっても。
私はまだケアマネの仕事に慣れられずにいるんだろうなと思います。
しかし、熱い職場で熱く仕事するのと、ヌルい職場でヌルい仕事をするのとでは、どっちが『うつ熱』っぽいんだろうなどと考えてみたりする。
うー。
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人間ってさ・・・ (tunko)
2007-07-19 22:09:58
こだわるところが人によって違ったりするよね。
だから、ケアマネもその人その人で、こだわるところが違っちゃう。

私も、すご~くまじめに考えたかと思ったら、あるケースでは、「ま、こんなんでいいじゃない?」とか思っちゃう。

あかんっちゅうねん・・・・・(^^;

熱く仕事しても、ヌルヌルで仕事しても、どっちもダルダル・・・になるtunko。
つまりは、ぐうたらダメダメ人間って事っすね・・・
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なんか、 (きんちゃん)
2007-07-20 01:19:37
聞く相手を間違えたという感じでしょうか。
ハリケンさんは至って普通と思いますけど。
確かにそういう職場で働くのはしんどいかもですが、
ハリケンさんはハリケンさんで自分の信念に従って
思うように働いたらいいように思います。
って、それがしんどいのでしたっけ。
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Unknown (ぴよ)
2007-07-20 06:38:53
どう検討しても必要ないサービスと判断したら、削る方向に持って行きます。事業所として利益は減るけど、それはやはり巡り巡って自分達が仕事をしづらい結果になって還ってくるからなワケで、ただでさえ見通し暗いのにもっと暗くなってしまいますからねー。
熱いというよりクールな事業所???
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山の彼方の尚遠く、幸い住むと人の云う。 (n)
2007-07-20 19:34:22
ハリケンさん、毎日チェックしてましたが
お久しぶりです。
以前別のサイトでも書いたんですけど
コムスンの一件は自分なりにショックでした。
初めて働いた居宅(兼任HHサ責)はひがしヘルステ
みたいなとこで、そこで育った私は
この業界は「プロサッカー」みたいなところだと思ってました。
捕まるファウルと捕まらないファウルがあって
ルール上やってはならないはずなのに
やるのが当たり前の世界で
ファウル自体はやってることで非難はされない。

コムスンの一件でそれが
悪いことなんだ、自分の仕事は汚れているって
感覚がずれているって指摘されたみたいな気がする
って思いました。
あそこまで悪どくないけど
多かれ少なかれ書類に不備があって
見つからないように神頼みしたり、徹夜したりして
誰しも今やっていることが完璧だなんて
思ってないだろうし、求めなくてもいいだなんて
そんな風に考えていて
この仕事は「清濁併せ持つ」ものだと思っていたので
本当にショックでした。

ハリケンさんの感覚は
私はすごく好ましいと思います。
今もブログで戦いぶりを拝見し、自分の過去を
振り返っています。

・制度の理念に基づき実行するケアマネ
・ある程度その法の網を潜り抜け利用者に
 適宜還元するケアマネ
上記二つの狭間で悩んでいるのなら
どうなんだろう。
上手くバランスをとっていくのは難しいけど
私にはハリケンさんの感覚は
悪くないと思います。



今も「根っから悪人はいない」と思ってますし
自分もそうだと思いたいので
子供に胸晴れるケアマネになるべく
精進しております。


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ありがとうございました (ハリケン)
2007-07-20 22:16:34
tunkoさん、きんちゃん、ぴよさん、nさん
ありがとうございます。
皆さんのひとことひとことが、明日も私を
この気の重い仕事に向かわせてくれます(笑)。
1番難しいのは「信念に従って」というトコですね。
でも、きっとどのケアマネさんもそうなんでしょうね。
むー、いつの間にか私は、自分だけが悩めるケアマネであるかのような感覚に陥っていたのかもしれません。
反省反省。
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Unknown (n)
2007-07-21 08:45:51
でも、この制度下でケアマネが悩めるのは仕方ないのかなって思いますね。
書類にがんじがらめで、
事業所の経済活動に、
従事するものとしての福祉の心、
個々の家族の幸せの価値観、
加えてケアマネの理想。
これが御役所の仕事だったら
もっとタンパクで、可否もはっきりしていて
ペナルティーも負う事も無く
やってるんじゃないかなんて

だからこそ、民間の悩めるケアマネが
御利用者の皆さんにはいいのかなって

ハリケンシンパのnでした。
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お久しぶりです (ちゃかぽん)
2007-07-21 17:26:44
久しぶりに覗いてみてビックリしました。
ハリケンさん、もっと自信をもってもいいと思いますよ。
「大丈夫だろう」という判断でサービス提供しておいて、指導に入った時に返還させられることを思えば、きちんと確認して可・不可をはっきりさせて進めたほうがいいと思うのですが・・・。
うちの事業所もそんな感じですよ。
周りの同僚に聞いてみて、不安だったら保険者に聞いています。
お金を返さないといけなくなったら、それこそ売り上げが落ち込んでいるヘルステやケアマネの事業所が理事長から猛攻撃されるのは間違いないんですから。
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責任をとれるのか? (sakura)
2007-07-21 19:29:34
ハリケンさんは正しいと思います。
何かあったら責任を問われるのはケアマネ。
ヘルパーステションはケアマネの指示というだけです。
リスクマネージメントを考えるとハリケンさんは当然の行為のように思われます。
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