Takekida's log

千里の道も一歩から

土はたったの12種類

2019-08-10 21:49:32 | Training
 
土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 藤井 一至 (著)

 土はよく風土や文化、雰囲気を作る隠語としても使われます。(ex.犯罪者を生み出す土壌)それほど農耕社会では土の豊かさというのが生活と密接にかかわってきたからに違いありません。この本はそんな知っていそうで知らなかった土の秘密について教えてくれる入門書のような存在です。
 そもそも土の定義とは岩の分解したものと死んだ動植物が混ざったもの 。土の性質は、土の原料になる岩石の成分、その岩石がどのように分解されるか、降水量や気温が大きく響き、その条件の下で存在可能な植生と分解された岩石の相互作用で、土壌が形成されて 世界の土壌を12種類に分類されます。農業生産への適否と言う視点単純に肥沃と言える土は、その中で3種類(チェルノーゼム、ひび割れ粘土質土壌、粘土集積度土)しかないそうで日本の分類土壌は台地の黒ぼく土=火山灰土壌と水田土壌とのことですが上記の3種には含まれておらず決して恵まれてはいないのが事実。ただ日本は降水量も多くリンも豊富にあるのは事実でネックは土地が酸性化してしまうことですが石灰などアルカリ系の土地改良により解決してきたとのことです。 世界の人口分布もこの降水量での優劣というのが大きいようなので背に腹は代えられないということなのでしょう。
 ともあれ土が降水量とも絡みながら自国の発展に重要要素になっていくのは間違いないことと思います。理想は相互依存というよりは地産地消ができるような分散自立社会なのだとは思いますが。
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