The illusion of moral decline,
Nature volume 618, pages782–789 (2023)
世の中がどんどん悪くなっていく、過去が良かったと感じてしまうのは人間の錯覚だというのが示されてます。2000年前の古代ローマの歴史家、1000年前の中世の修道士、100年前の明治時代の文豪、そしてもちろん現代の私たちも、誰もが常に「世も末」との意見を持っていたことが明らかになっています。さすがにここまで末だとどんどん悪くなっていくはずですが客観的にみると道徳的行動の数自体はほとんど変わっていない=絶対的には何も変化していないことが分かっています。これは①悪いニュースが拡散されやすい、②よい過去が優先的に記憶に残りやすい という2つの理由によるものだそうです。
この錯覚は詐欺の手法にもよく使われるのでこの錯覚のことを常に頭に入れておいたほうがよさそうです。
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