Takekida's log

千里の道も一歩から

天才たちの未来予測図

2023-05-13 22:42:39 | Books
 天才たちの未来予測図
高橋弘樹 (編著) (著), 斎藤幸平 (著), 小島武仁 (著), 内田舞 (著), 成田悠輔 (著)
世界が認めた若き知性の4人の考えていること、研究内容を対談したものを本としてまとめたものです。対談そのものではないので要約されて比較的頭には入りやすいとは思います。(もとは日経日テレ東大学の番組内容を抜粋しているのでYouTubeを見ている人にとっては既知)この中できちんと知っていたのは成田悠輔さんだけでしたがいずれの方の研究内容も知らなかったのでさわりとしては興味の持てる内容でした。 現在、海外にいるいないの違いはあれどいずれの人も海外の大学で学んだり働いたりというのを経験しているのは共通。 
 AIとデータを使った世界がどうなるかというところに少し方向性を指南して
くれたのは成田悠輔さんでデータとAIを用いた教育の個別最適化、研究分野の逆張り戦略、政治分野の意思決定でのAIの活用、意味の無いことに精を出すべきだという発想の転換が斬新でまさに宇宙人のよう。
 今こそ「本当の」マルクス主義を実現すべきだというのが 斎藤幸平さん。脱成長で格差と環境問題を一気に解決できるという思想です。
 社会のゆがみを正すマッチング理論を推奨するのがスタンフォードから東大に凱旋した小島武仁さん。マッチングさせるにはデータとAIの活用も重要になるとも言えるので注目すべき分野だと思います。海外から帰ってきた目線で日本の未来も悪くないと明言しているのは勇気づけられます。
 小児精神科医として精神疾患に寄り添う社会づくりを目指しているのが内田舞さん。自身が考え方を変えられる事項に関しては「再評価」、コントロールd系ない事象に対しては「ラジカルアクセプタンス」を使い分けて対処することを進めています。 
 いずれも深いところまでには入らない内容とはなっていますが思考として触れておいてよかったと言える内容でした。
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