ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

花の百名山 根子岳に登る(7/17) その1カラフトイバラなど

2013-08-02 23:29:56 | 登山
7/17
信州花散策の旅も3日目になりました。

前日に池の平湿原散策後、予約していた 菅平のペンション「てんとう虫の宿」に移動。
ネットの情報では、このペンションのオーナーが菅平の植物に詳しいとのことだったし、
根子岳登山口にも近いというので予約したわけです。

部屋に入る前から、早くもスキーや野草の話でしばらく盛り上がりました。

幸い私たち以外には宿泊客はいなくて、ほんとに静かにのんびりと過ごさせて貰いました。

ペンションの周囲は緑の木々以外は何もないといってもいい位の森が続き
朝は鳥の声で目が覚めるほどの静けさです。

オオルリだったそうですが、残念ながら姿は見えずでした。

これは翌朝の様子です。夜は雨がかなり降っていたようですが、朝方にはやんで朝日が
差し込んできました。

    

ペンションの近くを散歩
     


陽が差し込んできて、鳥の声も聞こえています。
      


オカトラノオにも朝日が当たって、白い花が輝いています。
      


オニシモツケの白も爽やか
      


これはなんと濃い色のヤマホタルブクロですね
      



今日の予定は、ここからすぐ近くの菅平牧場の中を通って、花の百名山と言われている「根子岳」に登ります。

ここ菅平には、3年前にも湯の丸高原にレンゲツツジを見に来た時に泊まっており、
その時も根子岳に登りました。
同行のSさんが若い時に、ここへスキーに来た事があり、広い牧場がって景色もいいし、
夏はスキー場にはたくさん花も咲く、
ということで、宿泊地を菅平に決めた記憶が・・・・
ところがその年は、口蹄疫が広まっていて、根子岳へと続くこの菅平牧場の道も
消毒用の白い薬が撒かれていて口蹄疫の現状を間近に見たのでした。

  根子岳(2207m)は、百名山の四阿山(あずまやさん)の隣にあります。高山植物の花が多く、
  特に、9月には美しいウメバチソウが咲くので「花の百名山」に挙げられています。
  花が多いので珍しい蝶もたくさん見られます。
  天気の良い日にハイキング感覚で軽登山するにはぴったりの山です。
  一番ポピュラーで距離も短い、菅平牧場からのコースは人気の登山コースです。
  ひたすら直線的に登るので、変化には富んでいません。
  他には、スイスの姉妹都市ダボスと似ているために名付けられた「ダボスの丘」から
  峰の原高原経由で登るコース、
  道は険しいが米子大瀑布側から登るコースもあります。
  四阿山からの縦走コースもあり、四阿山と根子岳を両方、三角形か四角形のコースで登る
  本格的な登山も可能です。
                 

              信州とっておき情報 根子岳トレッキングより一部引用させてもらいました




ペンションで、お昼のお弁当(大きなおにぎり3個+漬物)を作ってもらって出発です。
      
牧場のすぐ横に登山道があります。登山口の標高が1600mなので、山頂までの標高差は約600m
登りは約2時間のコースです。
      


前回は、この牧場の中にもピンクのカラフトイバラらしきものが咲いていたのですが、
今はもう花の時期は終わって、白いノバラが咲きほこっていました。
      


これはトリアシショウマでしょうか
     

     


ハクサンフウロも
      


ヤナギランの咲きはじめもいいですね
      


      


木道のわりと急な階段を登ると、途中の東屋から、眼下にこんな景色が広がっています。

菅平牧場、山の斜面に作られたダボスの丘と呼ばれるスキー場も見えます。
     


    


菅平は、冬はスキー、夏は学生のスポーツ合宿などで賑わいます。
今から登る根子岳は、スキーのリフトが有りません。
以前は山頂までヘリコプターであがっていたそうですが
今はスノーキャットとよばれている雪上車で山頂までスキー客を運んでいるそうです。

この雪上車は南極で使われているものと同じものだと、ペンションのオーナーが話してました。

なだらかな丘のように見えるのが、根子岳山頂です。 この山頂から一気に滑降\(^o^)/
   (できたらいいなあ)
     


空はこんなに青く、気持ちいい風も吹いています。
      


白樺の木が多い登山道に入ってきました。こんな木陰がしばらく続くので、
まあまあ歩きやすくて助かります。
     

      


3合目あたりかな?
予想はしていましたが、会いたかったカラフトイバラがもうこんな哀れな姿に・・・
      


カラフトイバラ
   北海道、本州では長野県・群馬県に分布

    別名 ヤマハマナス

3年前に何かの野草の本で、植物写真家の永田芳男さんが撮影されたカラフトイバラの写真に
添えられていた説明文に「菅平根子岳に咲く」とあったので、
是非この根子岳でこの同じカラフトイバラを見てみたいと思ったのでした。

しかし、この時はカラフトイバラを見ようとせっかく根子岳に登ってきたのに、
これがまだ蕾ばかりで、とても残念な思いで帰りました。


そして今年はそのリベンジのチャンス!
根子岳3合目あたりだけに生育しているのかと思っていたのですが、
今回泊まったペンションのオーナーから8~9合目にも咲くという情報を貰ったので
頑張って登って行く事にしました。
標高が少しでも高くなれば、開花している花もあるはずだと思ったのです。


狙いはずばり当たりました\(^o^)/\(^o^)/

これが、その8合目あたりに咲いていたカラフトイバラです。
8合目あたりでも、咲きすすんでいる感はありましたが贅沢は言えません。
     

     

     

     

     

     


撮影時間、天候とか、カメラの設定で葉の色や花色が違っていますが、仕方ないかな?

浜で咲くハマナスの色よりは淡いピンクのやさしい感じでした。

毎年愛媛の東赤石山へ登って見ていたタカネバラも、膝の調子も悪くてとても登れなくなり
お気に入りのあの色の花を見られなくなったと淋しい想いでいたのですが
厳しい自然の中で咲く、氷河期の名残の花と言われるこのカラフトイバラを、
これだけ見られたのだからもう満足です。