(幸福実現党党首 ついき秀学ブログより)
22日付の読売新聞朝刊に、来たる沖縄県知事選に出馬予定の、伊波洋一・前宜野湾市長のインタビュー要旨が掲載されていました。
曰く、「今の日米安保条約は時代錯誤的だ。日本は同盟深化より日米平和友好条約の締結を視野に入れるべきだ。」
――先の尖閣沖漁船衝突事件での中国の動きを見れば、その侵略の意図は明確であるにも拘わらず、これを抑止するための日米安保が「時代錯誤的」とは……(絶句)。「安保を破棄して日米平和友好条約の締結を」とは、60年安保や70年安保の闘争で“活躍”した左翼の人たちの言いそうなことで、こちらの方が時代錯誤的でしょう。沖縄を手に入れたい中国にしてみれば、沖縄から米軍がいなくなることは願ったり叶ったりのことで、伊波氏は何ゆえにそこまで中国に便宜を図ろうとするのでしょうか?
また曰く、「豊かな漁場の尖閣諸島近海は、中国漁船の横暴な漁法で不安がある。話し合いを通して平和的な漁業を実現しなければならない。」
――抑止力の裏づけなくして中国と話し合えば、尖閣諸島が中国のものとなるだけです。運が良ければ中国政府からの恩恵として、日本側にもささやかな漁業権を認めてもらえるかもしれません。かくして「平和的な漁業」が実現するわけです。
さらに曰く、「沖縄は明治時代、日本に併合されるまで中国と朝貢などの関係があり、中国はとても身近に感じる。」
――「沖縄は中国の朝貢国に戻りたい。どうぞ沖縄を中国に併合してください」と、中国に“ラブコール”を送っているようにしか読めません。先般の中国での反日デモでは「収回琉球、解放沖縄(琉球を取り戻し、沖縄を解放しよう)」という横断幕が登場したそうですから、これに内応するメッセージといえます。
最後に曰く、「(政府が検討中の沖縄の)先島諸島への自衛隊配備には反対だ。米軍基地撤去を有効な武器にして中国と対話を進めるべきだ。」
――どうやら、尖閣諸島はもちろんのこと、先島諸島に中国軍を迎え入れたいようですね。「米軍基地撤去を有効な武器にして中国と対話」とは意味不明です。「武器」とは相手を脅すツールであり、転じて相手を牽制する材料となるものを意味しますが、米軍基地が存在すればこそ中国を牽制できるものの、これを撤去してしまえば中国に対して何もできなくなります。中国にとって一方的に有利な条件ができあがるだけで、その上で対話に臨めば、結局全面的に中国の言いなりになるしかありません。
以上のように、私としては、本インタビューはものすごいトンデモ発言の塊で、突っ込みどころ満載のように思うのですが、なぜ読売新聞はこれらの点を伊波氏に突っ込んで質さないのでしょうかね?
22日付の読売新聞朝刊に、来たる沖縄県知事選に出馬予定の、伊波洋一・前宜野湾市長のインタビュー要旨が掲載されていました。
曰く、「今の日米安保条約は時代錯誤的だ。日本は同盟深化より日米平和友好条約の締結を視野に入れるべきだ。」
――先の尖閣沖漁船衝突事件での中国の動きを見れば、その侵略の意図は明確であるにも拘わらず、これを抑止するための日米安保が「時代錯誤的」とは……(絶句)。「安保を破棄して日米平和友好条約の締結を」とは、60年安保や70年安保の闘争で“活躍”した左翼の人たちの言いそうなことで、こちらの方が時代錯誤的でしょう。沖縄を手に入れたい中国にしてみれば、沖縄から米軍がいなくなることは願ったり叶ったりのことで、伊波氏は何ゆえにそこまで中国に便宜を図ろうとするのでしょうか?
また曰く、「豊かな漁場の尖閣諸島近海は、中国漁船の横暴な漁法で不安がある。話し合いを通して平和的な漁業を実現しなければならない。」
――抑止力の裏づけなくして中国と話し合えば、尖閣諸島が中国のものとなるだけです。運が良ければ中国政府からの恩恵として、日本側にもささやかな漁業権を認めてもらえるかもしれません。かくして「平和的な漁業」が実現するわけです。
さらに曰く、「沖縄は明治時代、日本に併合されるまで中国と朝貢などの関係があり、中国はとても身近に感じる。」
――「沖縄は中国の朝貢国に戻りたい。どうぞ沖縄を中国に併合してください」と、中国に“ラブコール”を送っているようにしか読めません。先般の中国での反日デモでは「収回琉球、解放沖縄(琉球を取り戻し、沖縄を解放しよう)」という横断幕が登場したそうですから、これに内応するメッセージといえます。
最後に曰く、「(政府が検討中の沖縄の)先島諸島への自衛隊配備には反対だ。米軍基地撤去を有効な武器にして中国と対話を進めるべきだ。」
――どうやら、尖閣諸島はもちろんのこと、先島諸島に中国軍を迎え入れたいようですね。「米軍基地撤去を有効な武器にして中国と対話」とは意味不明です。「武器」とは相手を脅すツールであり、転じて相手を牽制する材料となるものを意味しますが、米軍基地が存在すればこそ中国を牽制できるものの、これを撤去してしまえば中国に対して何もできなくなります。中国にとって一方的に有利な条件ができあがるだけで、その上で対話に臨めば、結局全面的に中国の言いなりになるしかありません。
以上のように、私としては、本インタビューはものすごいトンデモ発言の塊で、突っ込みどころ満載のように思うのですが、なぜ読売新聞はこれらの点を伊波氏に突っ込んで質さないのでしょうかね?